2012年ムンジアルまとめ②・・・勝者の覚悟

事前のまとめでは重量級を取り上げられなかったので、今日は201

2年ムンジアルにおける中・重量級のトレンドを追っていきたいと思います。
まずはレーヴィ級、優勝したのは破壊神レアンドロ・ロ・ペレイラ!!

ライト級準決勝・・・レアンドロ・ペレイラ(PSLPBシセロ・コスタ)vsホベルト・サトシ(ブルテリア・ボンサイ)
http://videos.sapo.pt/zTZU63zVB0FmsiBYaolW 

相変わらずの凄まじい攻撃力・・・。
ガードを破壊したら、次の瞬間にはもう相手の逆サイドを伺っているんですね・・・。
サトシ選手のガードに戻す動きも凄いんですけど、レアンドロの動きがヤバ過ぎて手に負えない感じです。

これでレアンドロはマイケル・ランギ、JT、クロン・グレイシー、セルソ・ヴィニシウス、そしてこのサトシ選手といった世界的な達人のガードを全て破壊した事になりますね。

そして下になると一転、あのルーカス・レプリすら地蔵にしてしまうという、まさにメデューサのような粘着スパイダーを使いこなす名手ぶりを発揮!


まさに王者にふさわしい完璧さですね。
これまでもタイトルをたくさん手中におさめてきましたが、このムンジアル初戴冠はレアンドロの人生をさらに大きく変えるでしょうね。
素晴らしい才能を持った選手ですから、より一層の飛躍を期待しましょう!


あのレオジーニョのように、今まで見た事の無いような物凄いムーブで柔術史に名が残るような偉大な選手となって欲しいですね。

そして日本の期待を一身に背負ってムンジアルに殴り込んだホベルト・サトシ選手!


結果は残念ながら優勝はならず3位でしたが、レーヴィで3位はサトシ選手登場以前は考えられない事でしたよね。
素晴らしい成績だと思います。

5月のドゥマウ東京大会において、幸いにもサトシ選手と話すチャンスがあったのですが、その際サトシ選手が色々と興味深い話をしてくれたのでご紹介します。

まず自身の活躍について、世界中の柔術ファンが驚いている事を話すと
「ボクが一番驚いたよ!JTやランギ、レプリに勝った時、『なんで?なんで?これは本当の事?』ってずっと驚いていたよ!!」
と非常にフレッシュな回答をしてくれました。
また、サトシ選手がインストラクション業務をこなしながら日本でのみ練習している環境について、これまた世界中が驚いている事を伝えると、
「それみんなボクに聞くよ!『本当に日本だけで練習してるの?本当に?本当に?』って。本当だよ!!」
そして会場の試合を見ながら、こう話していました。
「黒帯は、面白い試合をしなくちゃいけない。柔術の凄さ・楽しさを伝えなくちゃいけない。試合に出て、面白い試合をする、これが黒帯の仕事。」
最後に日本中の柔術ファンがサトシ選手を応援していた事について「みんながボクを応援してくれた。それが分かって力もらった。本当に嬉しかったよ。」
と語ってくれました。

サトシ選手の活躍は、日本という練習環境にはまだまだ大きな可能性がある事を再確認させてくれましたよね。
そして柔術黒帯に対する明確な定義づけ、そして猛烈な自負心に驚かされます。
「試合に出て、素晴らしい柔術を見せる。」これが黒帯の仕事と言い切るサトシ選手、これからも僕らを魅了し続けて欲しいですね。

また今年の結果で目立つのは、黒帯メジオ級をグレイシー・バッハが制した事と、同じくバッハのホミーニョが復活優勝を果たした事です。
メジオは代々マルセロ・ガウッシアの独壇場で、バッハがメジオを制したのはなんと2002年以来という快挙です。
そしてその王者がカイロン・グレイシーではなく、オタービオ・ソウザだったのがまた意外でした・・・。


カイロンは近いうちにムンジアルを獲ることが期待されており、実際今年のパンナムも1つ上のメイオペサード級で優勝していましたが、今回のムンジアルは残念ながらケガで不出場でした。
かわって王者となったのが、ややダークホース的な存在のオタービオ!

もちろんオタービオはバッハの筆頭ホープですし、直前のスプリング・オープンでも好調だったのでいわゆる大穴的存在では無いのですが、まさかどうしても勝てなかった宿敵クロン、そして悲願の初戴冠に燃えるカラザンスを破って優勝するとは・・・。
大躍進ですよ。

ミディアム級決勝戦・・・オタービオ・ソウザ(グレイシー・バッハ)vsクラウディオ・カラザンス(ATOS)
http://videos.sapo.pt/FlQ7pM3hwEtVzQe0clKt 

クォーターからのぶっ倒しがかっこいいですねー。
同じ技を2回くらい見せていて、今後流行りそうです。
このクォーター・スイープはオタービオの得意技で、インストラクション動画で解説してくれている人がいます。

素晴らしいスイープでカラザンスの堅固なベースを崩し、そしてガードからキス・オブ・ザ・ドラゴン、そして足関節というカラザンスの狙いを防いで完封しました。

そして同じくスプリング・オープンでは優勝したものの、ヒザの怪我等でずっとイマイチ感が漂っていたホミーニョも見事に優勝を果たしました。

ミディアムヘビー級準決勝・・・ホムロ・バハウ(グレイシー・バッハ)vsハファエル・ロバト・Jr(ロバト柔術)

開始早々ロバトがサウロ・ヒベイロ式の、普通とは逆の方向くハーフ・ガードから見事にスイープを決めていますね。
しかしこのガードは現在だと、足を潰されてTTパスを喰らうリスクを負っています。
ここでもロバトは徐々にホミーニョの圧力に負け、TTパス・ポジションからガードを攻略されてしまっています。

ホミーニョの力強さもさる事ながら、ロバトは足も非常に長く、色々なガードを柔軟に使えるのですから、このガードに固執する事無くもっと様々な仕掛けをすれば良いのにと思ってしまいます。
ここの所タイトルを取り続け、調子の良かったロバトですが、仕掛けがワンパターンになって手詰まりになるいつもの良くないクセが出て、ムンジアルは必勝を期すホミーニョに敗北してしまいました。
そしてホミーニョがとても力強いムーブをしていますね。
ホジャーに次ぐ最強候補だった頃のように、物凄い圧力で攻めきっています。

軽量級の雄であるサミュエル・ブラガがまさかの早期敗退を喫してしまっていただけに、この両者の戴冠はバッハのチーム成績に大きな貢献を果たしたと言えるでしょう。

2011年ムンジアル・アダルトの部では無冠だったバッハのチーム成績ですが、今年は見事アダルト2位をゲットしました。
今年はバッハのコンペティション成績低下を危惧したゼ・ハジオラが急遽精鋭軍団を再編成し、猛訓練を施していた事は以前お伝えしたとおりです。

ガスマスクみたいなのして、特殊部隊の訓練みたいで凄まじいですね。
鬼軍曹の下、選手を鍛え直したバッハですが、その対策がまさに的中したようですね。


オタービオも今回の勝因をこう分析しています。
http://www.graciemag.com/2012/06/world-champ-otavio-sousa-teaches-to-lure-opponents-into-your-game/
「カラザンスを僕のゲームプランに乗せる事が狙いだったんだ。彼の得意な足関節やベリンボロ・ポジションを防いで、バックアタックを阻止しなければならない。彼は本当にバック取るのが上手だからね。」

「今年のムンジアルは、フィジカル面を最も重点的に強化したんだ。結局この数年は、自分の技術を最新のものに適応させる事に手いっぱいで、フィジカル面が少しおろそかになっていたんだね。」

バッハの主力インストラクターとして、1日4クラス以上のギッチギチのクラス・スケジュールをこなすオタービオの戴冠は、メンデス兄弟やミヤオ兄弟達のような1日中自分の練習のみをするスタイルとはまた違った成功例として、それに近い状況の人達の励みとなるのではないでしょうか。


また自身の道場を出したばかりのホミーニョが復活優勝を果たした事も、同じ事が言えると思います。

以前ホミーニョは来日した際、「ムンジアルを制するためには、生活の全てをそれにささげる覚悟が無いといけない」と語っていたそうですね。
環境を整備するのももちろん勝負のうちですが、そこは思うようにならないのが世の常、ある程度のバラつきは出てきてしまうとは思いますが、それよりも何よりも、勝ちたいと思う気持ちがどこまで強いか、そしてそういう思いの強さこそが、環境の不利を覆す可能性があるのではないでしょうか。

「頭の中から聞こえてくる『ムリだ、出来っこない』という声は嘘つきだ」


表彰台での写真を見ると、決勝で敗れた選手の多くはこの世の終わりみたいな顔をしていますね。

僕からすると「ムンジアル2位とか超凄いじゃん!」とか思っちゃいますが、前の記事でカイオ・テハが「タイトルは顧客への信用になる」といみじくも語ったように、柔術で生活する人にとってはそういう面において、1位と2位の差というのはとてつもなく大きいのでしょうね。

2位の選手達の陰鬱な表情に表れているのは、この1位への思いの強さに他ならないのだな、と改めて感じさせられた今年のムンジアルでした。

 

2012年ムンジアルまとめ①・・・あるベテランの柔術ライフ


2012年度のムンジアルが終了しましたね。
まとめられるだけまとめてみようと思います。

まずルースター級ですが、前年と同様ブルーノ・マルファシーニが優勝しました。
ブルーノはもう人間の動きをしてませんよね・・・。
圧倒的な強さでマットを支配しました。

しかし相変わらずカイオ・テハとの決勝戦は激戦で、どちらが勝ちでもおかしくない内容となりました。

いかがでしょうか。
冒頭のブルーノ、クロスニーバックにまわる動きも神速という以外言葉が無いですねー。
しかしカイオも後半得意のハーフ・ガードからの展開で巻き返しています。

ご覧の通り勝敗を付けるのが非常に難しい試合で、アドバンの入り方に関しても疑義が出ています。
そしてもちろんカイオもブルーノ勝利の判定に大不満!
毎年恒例となっている感もありますが、今年もクレーマーに変身しています。
ただし柔術界積年の問題についても言及しているので、全文を取り上げてみます。

「彼らは大会をショーに変えようとしている。僕らファイターはさしずめピエロって所さ。彼らは、賞金の出ない大会に、僕らがどれだけ生活を犠牲にしてまで懸けているのかなんてまるで気にしちゃいない。
僕は柔術の為に生きているし、柔術で生活している、だからこういうタイトルっていうのは僕の顧客に対しての信用になるんだよ。

自分の試合結果に対してだけあれこれ言いたいわけじゃなくて、審判の能力の欠如、及び訓練不足によって被害を受けた人達みんなの為に言いたいんだ。スーツなんか着ちゃってるけど、そういう費用はあるのに、黒帯にドラッグテスト受けさせるお金は無いのかい?
ポスターたくさん刷るお金はあるのに、審判を育成する費用は無いって言うのかい?
あんなスーツなんか、大会の実情をごまかす為のまやかしさ。ムンジアルは、連盟や規模が大きいから最高なんじゃなくって、出てる選手が最高だから最高なんだよ。
運営がお金をたくさんもうけて、選手に全く還元しないシステムなんて最低だから、僕は同じくらいの競技レベルの、違う大会が出て来て欲しい。

こういう事言ってるのは僕だけじゃないよ。青帯の部なんてひどいものさ。連盟が費用をケチって本物の審判を雇わないからミスジャッジが常態化してる。けど連盟は登録料だけで30万ドルの収入をあげ、その他スポンサー収入や広告料、そしてきわめつけはマフィア連盟のあわれなピエロである僕らをネットで放映して利益を得ているんだ!

ブルーノにはおめでとうと言いたいよ!彼は殿堂入りにふさわしい選手だ。

ムンジアルの決勝で、観客も僕が勝ったと思ったのに、判定で負けにさせられたのはこれで4回目だなあ。悲しいことに、みんな誰が勝者かは覚えていても、試合がどんなだったか覚えている人は少ないんだよね・・・。
けどまあ僕は実は負けていた事を自覚している勝者よりも、本当は勝った事を知っている敗者の方がいいよ!
支えてくれた人達本当にありがとうね!」
http://www.facebook.com/caioterrajiujitsu/posts/402409043130746 

最後の言いグサはあんまりだと思いますけど、大会の仕組みについての言及は、確かに鋭い所を突いていると言わざるを得ません。
今回ペナルティで試合に出場できなかったアンドレ・ガウバォンも「せめて審判は3人制にして欲しい」と訴えていますね。

まあカイオとしては「なんでステロイドチェックやんないんだよ!!やれば僕が負ける訳無いんだから!!ていうかせめて判定ちゃんとしろよ!!」ってな感じで色々ないまぜになりながらプンプン来てるんだと思いますけど、柔術界の病巣を正しく突いている形となった言及ではあると思います。

またガロ級では、あるベテランが頑張りを見せました。
ヨーロピアンで日本の芝本選手に敗れたフェリペ・コスタが、意地を見せました。

激戦ですねー。
まあこれもかなり微妙なジャッジですけど、結果としてガロ級は日本人選手の表彰台登壇はなりませんでした。
代わってフェリペ・コスタが6回目か7回目くらいの3位をゲットしました。
ここは素直にこのベテランの闘志を称えたいですね。

僕は正直言って、フェリペ・コスタにヨーロピアンでの敗戦から巻き返してくるガッツが残っているとは思っていませんでした。
芝本選手等フレッシュな勢力に押され、このまま引退かな、とか思ってました。
しかしコスタは見事にリベンジに成功、僕のハナを明かした訳です。


華やかなりし頃のブラザにおいてもかなり地味な存在で、あまり脚光を浴びる事が少ない選手ですが、あのデミアン・マイアからの信頼も厚く、レオジーニョ無き後のブラザを背負い、またカイオ・テハらと共に柔術界きってのアンチドーピング派として存在感を増してきました。
またコスタはインストラクターとしても実力を発揮しており、ライアン・ホールに黒帯を授与、薬物やルールに関しても柔術界を啓蒙し続けています。
そんなコスタがIBJJFルール周知のための無料アプリをリリースしました。

http://us1.campaign-archive2.com/?u=c84a5f785a916921f4d82734d&id=e9a611dbce

興味ある方はダウンロードしてみて下さい。

奥さんが美人である事でも知られ、セミナーで世界中を旅しながら日々を過ごすナイスガイ、まさにグッド柔術ライフスタイルを体現しているコスタ、盟友のコンプリードは今年でムンジアル引退を表明しましたが、まだまだ現役で頑張ってもらいたいですね。

  

日本人選手1回戦、有名な対戦相手情報

黒帯フェザー級・・・中塚選手の対戦相手
エジ・ハモス(ATOS)

「キス・オブ・ザ・ドラゴン」「キス・オブ・ザ・タイガー」のおそらく命名者。
足関節の名手。スマートなテク派。
デラヒーバから50/50&足関匂わす系のガードが得意。
できるんだろうけど、今の所ベリンボロはあまり見せず。
ギ有りだと、あまり回転系ガードは見せず。
不倒のガードという訳ではなく、結構割られかけてる。
そのかわり足関節を多用


アンクルで勝利。

2011年ヨーロピアン、vsライアン・ホール

執拗に足関節を狙い続けて、ポイント勝利。

2011年コパ・ポディオ、vsJT
粘り勝ち。

2011年コパ・ポディオ、vsデニウソン・ピメンタ
ピメンタが不用意にベリンボロを仕掛けると、その機を逃さず上攻めに転じて勝利。
ガードを得意とするも、こだわっている訳では無し。

2011年コパ・ポディオ、vsレアンドロ・ペレイラ

レアンドロにこれ以上なくガードを破壊されて敗北。

ほとんどの試合で足関節を狙いに行ってます。

黒帯ライト級・・・細川選手の対戦相手
チアゴ・ホッシャ(アリアンシ)

アリアンシの選手らしく、体が強くて粘りが身上。
ディープ・ハーフを多用。キワで十字に行く動きが得意。

2010年リオ・オープンvsタンキーニョディープ・ハーフで長時間我慢。
しかしそのままタンキーニョ勝利。

2012年ヨーロピアン、vsJT


長時間のディープ・ハーフからスイープ成功。
これまた長時間粘っこくパス攻撃するも、凌がれて敗れる。

2010年、vsセルシーニョ
http://www.grappling-core.com/videos/_Tiago_Rocha_vs_Celso_Venicius_2010_Jiu_jitsu_Worl?vid=10002892 

セルシーニョ相手でも立ちで粘る。
攻め立てられるもディープ・ハーフでずっと我慢。
そのままセルシーニョ勝利。

勝ち試合


粘りパス
を成功させ、腕十字。

相手が強いからという理由もあるが、攻めのガードというよりも凌ぐガード・ワーク。
そこからしぶとくワンチャンスを狙ってくる。
上にするとずっとしつこく動いてくるので、なんとかノーチャンスのままガードに釘付けにしておきたい所。

日本人選手1回戦、無名の対戦相手情報

日本人選手の対戦相手で、あまり知られていない選手の情報を分かった範囲ですがざっとまとめます。

黒帯ルースター級
パラエストラ札幌の江崎選手の対戦相手
ジョルジ・アゼヴェド(グレイシー・エリート)


通称ジョルジーニョ
当初EVOLVE-GORDOチームで登録。
2011年ESTADUALノーギ大会において、茶帯プルーマ級で優勝。
2012年ESTADUAL大会ギ部門において、黒帯プルーマ2位。
その決勝の試合映像。

パラエストラ北出選手の対戦相手
ファビオ・パソス(アリアンシ)
通称モンストリーニョ
コブリンヤ道場インストラクター
2011年ムンジアルで小林文明選手にアドバン2-1で勝利、次戦のカイオ・テハに腕十字で1本負け。
2009年パブロ・サントスとの試合動画。

黒帯ライトフェザー級・・・
パラエストラ東京卜部選手の対戦相手
ダニエル・マリアーノ・アベ(バルボーザ)
2010年ワールドリーグ・プロ予選での試合動画

黒のギがおそらくアベ選手と思われます。

ライトフェザー級山田選手の対戦相手
マイク・レイナ(AOA)


2010年ムンジアル、茶帯ライト・フェザー級3位
MMA戦績おそらく1勝5敗
2008年ヨルダン・キャピタルチャレンジに-70キロ級で出場
1回戦でハファエル・メンデスに敗北。
だいぶ作りの粗いハイライト動画を発見。

ライト級・・・岡本裕士選手の対戦相手
ジョゼ・ロペス(BJJレボリューション)

http://www.clarkgracie.com/instructor.html 
初期UFCを見た彼の子供がMMAの真似をし始めたので子供を柔術道場に入門させた所、数ヶ月後には自分も入ってしまったというのが柔術との馴れ初めだそう。
紫帯まではヘビー級で試合、2011年はシニア1茶帯のヘビー級で2位の記録あり。
とても重いので、もしかしたら別人?
しかし他に該当選手が居ない為、この人である可能性が高いです。

ライト級時任選手の対戦相手。
ダグ・ムーア(ヘウソン・グレイシー)


カイオ・テハとのスパー動画。

昨年の試合動画。



昨年まで茶帯だったようです。

2012年ムンジアル展望②・・・柔術史上最高の季節、恍惚と不安

「私は、いわゆる『昔の柔術の方が効果的だった』『今の選手はホンモノの柔術を知らない』といった類の言説には断固として反対する。今の選手は柔術をよーく知っている。レッグドラッグ、50/50、ベリンボロ、どれも素晴らしく効果的で、しかもこれらの技術は選手や指導者達の知識をアップデートするよう迫らせ、新しい技術を発見する必要を生み出した。今の選手達は、柔術の全時代を通じてベストの世代だと思う。」
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=10150935984814260&set=a.10150324322354260.365079.142782289259&type=1 

ファビオ・グージェウ
によって高らかに宣言された「柔術史上最高の瞬間」である現代、それを誇りに思う気持ちと、一向に解決されない諸問題についてのフラストレーションが併存する2012年、その象徴としてのムンジアルを引き続き追っていきたいと思います。

黒帯ライト級・・・59名
レアンドロ・ペレイラ(PSLPBシセロ・コスタ)
ホベルト・サトシ(ブルテリア・ボンサイ)
ルーカス・レプリ(アリアンシ)
ザック・マックスウェル(グレイシー・ウマイタ)
ダヴィ・ハモス(ATOS)
ホドリゴ・カポラル(ATOS)
ヴィニシウス・マリーニョ(GFチーム)
テオドール・カナル(GFチーム)
ヘナン・ボウジェス(BTT)
フィリペ・デラ・モニカ(グレイシー・バッハ)
クラウディオ・カロキンヤ(グレイシー・バッハ)
ホドリゴ・シモエス(グレイシー・バッハ)
カーロス・ヴィエイラ(シア・パウリスタ)
アフレード・バラム(BJJレボリューション)
ヨースキ・ストー(インパクトBJJ)
磯野元(頂柔術)
細川顕(アライブ)
小笠原誠(ノヴァ・ウニオン)
大内敬(パラエストラ小岩)
金子竜也(パラエストラ東京)
時任拓磨(ピュアブレッド大宮)
中山徹(トライフォース五反田)
岡本裕士(RJJ)

今まで日本人選手が優勝に一番近かった階級は、ガロ&プルーマ級でした。
しかしこの人が現れてからは、このレーヴィ級こそ頂きに最も近い階
級と言えるのではないでしょうか。
ホベルト・サトシ!!!
欠場者が特に多い今回、サトシ選手の最大の難所はなんといってもレアンドロ・ペレイラでしょう。
大舞台においてはスイープでの得点が多いサトシ選手、爆発的なパス能力を持つレアンドロの猛進をガードで止める事ができるのでしょうか?
これは大大大注目です!!!

その他の見所は、ヘナンテオドールという渋ペナ強豪達が階級アップしてきました。
落とせなかったのか、もうメンデスの居るペナがイヤになったのか、分かりませんが・・・。

また最近影の影響力を誇っている柔術ゴリラ、ダヴィ・ハモスもそろそろムンジアルで光って欲しいですねー。
先のADCC2011において、足関節を得意とするダヴィ・ハモスは、ガウバォンにトッキーニョのヒール対策を指南していた事が明かになりました。
そしてブログでも取り上げたUFCのベルチャーvsトッキーニョ戦、ベルチャー側の参謀であるダニエル・モラエスは、トッキーニョのヒール対策のためにダヴィ・ハモスをわざわざ召集していた事も判明してました。
http://www.graciemag.com/2012/05/davi-ramos-of-corinthians-talks-bjj-worlds-and-mma/ 
これは凄いですね!
足関節の専門家として一躍有名になったようですね。
そしてダヴィ本人も、MMAへの転向を考えているそうです・・・。

日本人選手では、頂柔術の磯野選手が注目です。
慧舟會の知将が敢然とムンジアル黒帯に出撃、頼もしいですねー。
ムンジアル挑戦を今回限りとしているオカロックこと岡本選手も、是非一撃かまして欲しいです!

そしてこのレーヴィ級、前回と顔ぶれが非常に大きく様変わりしました。
何と言っても前回優勝者のドゥリーニョの欠場が目立ちます。
今後MMAに専念するそうです。
残念極まりないですね。
そしてマイケル・ランギは国外強制退去処分済・・・・。
これはあくまでも噂ですが、ランギに近い人の話によると、ランギは競技生活を終了する可能性もあるそうです。
格闘技選手で、アメリカに上陸できなかったら、もう何も出来ないと言っても過言では無いですからね・・・。
ランギがアリアンシ・オーランド支部の道場長に任命された際、周囲の人間は確認とかしてあげなかったんですかね???

クロンは今回メジオへ。
そしてペナにもレーヴィにもエントリーが無い事で、アウグスト・タンキーニョライアン・ホールの欠場が確定しました・・・。
タンキーニョはヘルニア、ライアンの欠場理由は不明ですが、彼が今年くらいからMMA転向を考えていた事は良く知られている所です。

黒帯ミドル級・・・50名
クラウディオ・カラザンス(ATOS)
クロン・グレイシー(ヒクソン・グレイシー)
ルーカス・レイチ(チェッキ・マット)
ヴィクトー・エスティマ(グレイシー・バッハ)
オタービオ・ソウザ(グレイシー・バッハ)
ムリーロ・サンタナ(バルボーザ)
ビル・クーパー(パラゴン柔術)
クラーク・グレイシー(グレイシー・エリート)
アラン・ド・ナシメント・フィンホ(チェッキ・マット)
アブマー・バルボーザ(ドライズデール)
ヴァグナー・ホッシャ(ジ・アヴェンジャーズ)
ガブリエル・グーラート

2012年ムンジアル展望・・・①

いよいよムンジアル・ウィーク到来です!!
参加選手が固まったようなので、ご紹介していきます。

黒帯ルースター級・・・22名
ブルーノ・マルファシーニ(アリアンシ)
カイオ・テハ(グレイシー・ファイター)
フェリペ・コスタ(ブラザ)
イゴール・サントス(チェッキ・マット)
ハファエル・フレイタス(グレイシー・バッハ)
ブランドン・ミュリンス(グレイシー・バッハ)
芝本幸司(トライフォース)
ジョン・カルロス・倉岡(アクシス)
ジョン・パウロ・倉岡(アクシス)
北出拓也(パラエストラ川崎)
小林文明(アライブ)
江崎壽(パラエストラ札幌)
イ・サンス(トラスト柔術アカデミー)

ギリェルミ・メンデスをギ有りで破ってしまったブルーノ・マルファシーニ、現在の所もはや対抗できる選手が居ないのでは無いでしょうか。
永遠のライバルであるカイオ・テハがどこまで調子を上げてこれるか、その如何によってはこの階級も面白くなる可能性がありそうですね。
またブラジレイロでフェリペ・コスタを破ったヒカジーニョ門下の新鋭イゴールにも注目したいです。

ただこの階級はブルーノがあまりに強過ぎるため、僕の興味は日本人選手の活躍に向いています。
ねわざワールドの大賀先生がおっしゃるように、この階級は日本人選手が最も活躍しやすい階級、自然と期待が高まります。

日本人筆頭としては、あのフェリペ・コスタを撃破した芝本幸司選手、是非また強豪を倒してブルーノ&カイオの2強支配に一石を投じて欲しいですが、人数的に言っておそらく日本人選手同士がふるいにかけられる可能性があります。
そうなるとムンジアルという場において、倉岡選手vs芝本選手のマッチ・アップという、熱いエナジーが実現する可能性もありますよ。
これはたまらないですねー。

また茶帯で素晴らしい成績を残したトラストのイ・サンス選手のフレッシュな活躍も期待したいですね。

黒帯ライト・フェザー級・・・28名
ギリェルミ・メンデス(ATOS)
サミュエル・ブラガ(グレイシー・バッハ)
アリ・ファリアス(ATOS)
パブロ・シウバ(グレイシー・バッハ)
カーロス・エスキジート(チェッキ・マット)
ベウナウド・ピテウ(ノヴァ・ウニオン)
ダニエル・ベレーザ(コンバチヴ・アーツ)
ラエルシオ・フェルナンデス(ロータス)
吉岡大(東京イエローマンズ)
卜部顕治(パラエストラ東京)
金古一朗(ポゴナ・クラブ・ジム)
山田悦弘(ポゴナ・クラブ・ジム)
江端講平(パラエストラ北九州)
アレッシャンドリ小川(小川柔術)
桑原祐太(アライブ)

ギリェルミとブラガのライバル物語が続きそうですが、時々ポコっと負けてしまう事のあるギリェルミ、油断はできません。
ギリェルミを援護射撃したいアリですが、最近伏兵に負ける展開が続いており、こちらもやや不安定です。

ただムンジアルはお金の無い強豪は出場できませんから、そういう伏兵が居ない分むしろ他の大会よりも星勘定しやすいかもしれません。
そうなるとやはりアリ、そしてパブロ・サントスの出来が、ATOS及びバッハ両チームの命運を握っているのではないでしょうか。

そして日本人選手ですが、「関ケ原の戦い」ともいうべき先の5・4ドゥマウを制したポゴナ・クラブジムの精鋭二本槍が出場!
かき回して欲しいですねー。

昨年国内において素晴らしい成績を残して堂々ムンジアルに乗り込む江端講平選手、そして元祖逆さガード使い、そのポイントの取れないスタイルは現在の技術潮流の先がけ?
ビビアーノ・フェルナンデスを釘付けにした通行止めガードの吉岡大選手、是非再びブラガを困惑させて欲しいですね!!

黒帯フェザー級・・・37名
ハファエル・メンデス(ATOS)
フーベンス・コブリンヤ・シャーレス(アリアンシ)
マリオ・ヘイス(アリアンシ)
フレジソン・パイシャオン(フレジソン・パイシャオン)
マイク・ファウラー(ATOS)
エジ・ハモス(ATOS)
サミール・シャントレ(グレイシー・ファイター)
ジャスティン・レイダー(ロバト柔術)
イザッキ・パイヴァ(PSLPBシセロ・コスタ)
マルセリーニョ・フレイタス(ノヴァ・ウニオン)
ヘナート・タバレス(ヘナート・タバレス)
バレット・ヨシダ(アンディスピューティッド)
サンドロ・バタタ(サンドロ・バタタ)
デニウソン・ピエメンタ(GFチーム)
ウェリントン・ディアス(グレイシー・ウマイタ)
関口和正(ピュアブレッド大宮)
小山貴之(福住柔術)
中塚靖人(グレイシー・バッハ)
加古拓渡(GSB)

ここ最近は、レーヴィ級がムンジアル最激戦区だった感がありましたが、今年はレーヴィよりもこのペナ級が猛烈にヤバイ階級となっています。

しかしそんな午前二時の千駄ヶ谷トンネル級に危険な階級の中でも、一人だけ霊幻道士状態なのがご存知ハファエル・メンデス
ライバル達はハファエルが道場オープニング等で練習不足な事を祈るしかないのでは・・・。

他は何と言っても中塚選手加古選手という、フレッシュな日本人選手の参戦が大注目ですよねー!!!
この日本人2選手の対戦カードとしてはまず、グレイシー・バッハを背負う中塚選手vs「ミスター・クレオンチ」マリオ・ヘイス様が実現したら熱い!!!!

ヘイス様をこれ以上野放しにしておくのはバッハの沽券にかかわりますからねー。
しかし迷惑をかけても、当の本人は全然元気!!!

(注*この写真は今年に撮影された物のようです) 

「憎まれっ子世にはばかる」を地で行くマリオ・ヘイスですが、今回はかつてのライバルであるパイシャオンが超久々にエントリーしています。
以前のような名勝負にも期待しちゃいますねー。

そして加古選手は「世界初!!ハファエルにベリンボロ」のvsハファエル、「シャントレvsシャントレ」のvsシャントレが夢カード!!!!

ただ現実的な話としては2選手共に、そういうモンスターと対戦する前になんとか名のある選手の首を挙げて、「日本の柔術ここにあり」という所を是非見せて欲しいですね!!!!

そして残念な話題としては、ブルーノ・フラザトが欠場です。
今後MMAに専念する模様です・・・。

今回のムンジアル、フラザトに限らず欠場者がとても多いです。
そしてカムバック組といえば、ガウバォン(去年も出てますが)やパイシャオンなど、MMAが一段落ついた人ばかり。

これは柔術界が抱える積年の問題が、一向に解決されていない証拠だと思います。
この流れをなんとかして止めないといけません・・・。
もちろんケガが原因の選手もいますけどね。
後でまた触れますね。

そのフラザトが両足担ぎパスを教えてくれています。
ベーシックでナイスなテクですね。
MMAでも成功して欲しいですね。