地方の挑戦・・・2012年アジア・オープン特集④


いよいよ黒帯の特集です!!

アダルト黒帯フェザー級は、イザッキ・パイヴァという未知の強豪に日本柔術界の3精鋭が挑むというファン垂涎の展開となり、そこから得られた結果も大変興味深いものでした。

イザッキ・パイヴァ(PSLPBシセロ・コスタ)vs中村大輔(GRABAKA柔術クラブ)


日本最強の中村大輔選手がイザッキを迎え撃つという大注目の一戦!!

冒頭中村選手が上手くTDを合わせて先制しましたが、イザッキはとにかく手足が長いですね。
そして引き手の猛烈な強さにご注目・・・。
全く切れない上に、中村選手の袖がモチのように伸びてしまっています。
この引き手の強さと足の長さでもって下から揺さぶり続け、あの中村選手に強いポスチャーを取らせません。

苦心してクローズドを割り、アタックに向かう中村選手ですが、イザッキの引き手があまりにも強い為、上半身が常に下がっている状態を強いられます。
そこを超長い足が逃さず三角に捉えるという展開。
ハーフ下から足を抜いて、三角絞めで1本勝ちを収めます。

ベーシックと言ってしまえばそれまでですが、体格的に劣る日本人では出来無い勝ち方だと思います。
基本技術のディティールは奥が深いという話とはまた別の次元で、現在のトップクラスの競技潮流としては、ベーシックの強さとは体の強さに他ならないと個人的には思っています。

イザッキ・パイヴァ(PSLPBシセロ・コスタ)vs中塚靖人(グレイシー・バッハ)

中塚選手は1回戦で2012年ムンジアル2日目に残った強豪小山選手を見事破り堂々臨むイザッキ戦。

ベリンボロをはじめとする現代ガード技術も駆使する中塚選手は勇躍して引き込み合いに持ち込みます。

しかしブラジル国内で有象無象の有力選手と多数連戦しているイザッキ、現代ガード戦にも当然のように精通してスキを見せません。
足の組み換え合いから腰切りパスの形を上手くセットアップします。

中塚選手も粘り、そこから上手くゴロンとスイープ!
しかしイザッキは逆さのまま長い足でフックを作り、スイープを途中で止めてしまいます。
そのフックに中塚選手を乗せて、そのまま逆のベリンボロのような形でスイープ仕返してしまいます。

これは色々手に負えない感じですね・・・。
そのまま攻め切ってイザッキ1本勝ちです。

イザッキ・パイヴァ(PSLPBシセロ・コスタ)vs加古拓渡(グラップリング・シュートボクサーズ)

激戦を勝ち抜いて見事決勝に進出したGSB加古選手、優勝を目指してイザッキに挑みます。


しかしイザッキはまたもや引き込み合いからの足の組み換え戦を制して、腰切りパス→クロスニーの体勢をゲット。


現代ガード戦への対応も手馴れたものですね。
しかしこれも良く見ると、片襟グリップと、長い手を活かしてガード下から作ったナイス袖グリップを基点に、物凄い引き寄せからセットアップを成功させています。

イザッキはここからマウントまで持って行き、前の試合同様マウント三角から十字の連携を作りますが、そこはド根性柔術加古選手、十字のキワで引き抜き、強力な三角の圧力をかいくぐってエスケープに成功します。


そこから再度Modern Jiu-jitsu ガード攻防!
今度は50/50戦へ突入。
加古選手が大得意とする展開ですが、イザッキも負けずに応酬。
足が長いので、50/50ロックも強力そのものですね。
加古選手も一歩も譲らず、50/50戦は引き分け。

しかし足の組み換え戦になったところで、またもやイザッキが強力な袖グリップからグイッ!と引き寄せ、加古選手の体を横に向けた所で腰切りパスのセットアップに成功。
そこからマウントまで行き三角を決めます。
加古選手も大粘りに粘りますが、そのまま極まってイザッキの1本勝ちです。

イザッキのように手足がめちゃくちゃ長いうえに、現代ガード戦でも自分の形を持っている強豪というのは日本にはなかなか居らず、経験値が無いので対策が立てにくかったと思います。


この経験は、別に対イザッキのみという訳でなく、来年のムンジアルその他の国際大会できっと役立つ事でしょう。

特に加古選手は、最新の試合を見ると、相手からかなり離れた場所でセットアップして、相手のヒザ目がけて進むようなベリンボロを完成させているようなので、非常に楽しみです。
この方法ですと、相手からの圧力が少ない場所でセットアップするので逆さになるスピードも速くでき、しかも自分だけが届きやすい位置から相手の足や腰をつたって引きずり込めるので、より成功度が高くなると思います。

常に自分の中の新機軸を掲示できる選手というのは強いと思いますし、見ている側としても本当に楽しいですね。

そしてライトフェザー級は優勝候補筆頭!七色のシュラプネル・ガードの使い手、超絶技巧派金古選手が、九州の地で柔術革命を成功させんとする現柔術界のキーマン!名軍師江端講平選手とアジアの決勝で激突!
これは注目の一戦ですねー!!!!

金古一朗(ポゴナ・クラブジム)vs江端講平(パラエストラ北九州)


この試合は見ていて本当に緊張しましたね・・・。
お互いガード・ガードの攻防から立ち合ってポイントを奪取。
両者あらゆるムーブに精通、アタックもガードも互角の打ち合いを演じます。


しかし5分過ぎからの金古選手の見事な高速ヒザ十字、実はこれがかなり極まっており、江端選手のヒザにダメージを与えます。
江端選手はこれで強固なベースを取れなくなってしまいますが、そこから根性の粘り!!!
強烈な片巻きスパイダーは絶対に外させず、テクニカルなアタックを持つ金古選手に対して、どこまでもドしつこく食い付いていきます!


そして江端選手はガード・ガード戦からの立ち上がりに成功し、ポイントを奪取するまで粘りまくります。
おそろしいスタミナと根性!!!


しかし金古選手が終盤、強烈な
ベリンボロを連発!!
1発目は「一緒にローリング法」で難を逃れた江端選手ですが、ベースが取れないため金古選手の見事な2発目を逃れる事ができず、セミバック・ポジションを奪取されてしまいます。
そこからまさかの1本という所まで金古選手が攻め立てた所で試合終了!
そのままポイント優勢で金古選手が勝利しました。

江端選手の強烈な粘りに苦しむも、金古選手はその優雅なテクニカル・スタイルを最後まで崩す事無く、ラストは最高難易度の技を見事に決めての勝利。
まさにアジアの王にふさわしい、美しい試合ぶりでした。


しかし江端選手も、アジア準優勝は素晴らしい成績ですね。

練習等がどうしても偏りがちになってしまう九州という遠隔の地で、自ら先頭に立ち改革を提唱。
具体案を次々と形にしていきながら、選手としても結果を残すヴァイタリティには本当に頭が下がります。

そして一躍有名となった熊本キャンプですが、これが一層のヤバイ進化を遂げておりとどまる所を知りません・・・。
詳細極まるポイント制がスタートし、参加回数と参加への移動距離を数値化した割引き制度を開始!
遠隔地からの参加の苦労を良く知る江端選手だからこその配慮といえるでしょう。

http://www.facebook.com/photo.php?fbid=363750930382816&set=a.223495581075019.51113.100002437355048&type=1

そしてここからがヤバイ!!!
熊本キャンプ独自のランキング制度を設立し、そのMVPには関東等への大会に遠征&補助金を支出!!!

http://www.facebook.com/ebasi.kouhei/posts/365378240220085

これは凄すぎ・・・。
各地方でやって欲しいくらいです。
しかもそのランキング・ポイント計算法も、九州柔術のレベルアップの為に強烈に精緻なものとなっていますね。
更に江端選手は
自身の豊富なトレーニング知識をさらに磐石のものとすべく、関東方面にセミナー受講ツアーを個人的に敢行!
貪欲なまでの知識欲求は、おそるべきものがあります・・・。

そして江端選手のこれまでのキャンプや、直近に得た知識を集約したセミナーが、明日11月25日に福岡かすやドームで開催されます。

http://blog.livedoor.jp/paraestra_news/archives/51933385.html?fb_action_ids=358827754208467&fb_action_types=og.likes&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582

これまでのキャンプと違い今回はセミナーなので、ギリギリまで受付をやっているとの事。
九州の諸葛亮孔明が取り仕切る、試合で勝つための精密極まりない練習方法!
興味ある方は是非下記メアドまで連絡してみてはいかがでしょうか!
kumamotocamp@gmail.com

そしてなんとセミナーに先立って、まだ経験の少ない若い選手や先生が居ない人の為に、ベーシック技術の共有を目的とした無料セミナーもあるとか!

http://www.facebook.com/ebasi.kouhei/posts/370285573062685

これは素晴らし過ぎ・・・!!
興味ある方は是非!!!!

加古選手や高橋健太選手のGSB勢は、アジア・オープンのフェザー級という最激戦階級において黒帯&茶帯2位を独占。
江端選手や高亀選手らの九州革命軍も、ライトフェザー級という重要階級で同じく黒帯&茶帯の2位を独占しました。
これは凄い成績ですよね・・・。

両軍勢とも、東京からは遠く離れた場所を根拠としていますね。
そういう遠隔の地で、練りに練り上げた自身の技術を胸に秘め、大舞台で見事その威力を発揮する・・・
資金面でも時間面でも大変な犠牲を要する行動ですが、そういった障害に負けず、自分の信じる道を突走る柔術開拓者達の時空を超えた執念が結実したアジア・オープンであったと思います。



紫は高貴な色なり!玉木・鍵山・嶋田そしてジョアオ!・・・和洋入り乱れてアジアンビッグバン!!!


(photo by 石川祐樹)


現在最もフレッシュな魅力を発散させている日本柔術界パープル・ディヴィジョン!!!!
アジア・オープンでもそのチャームさを存分に振りまきました。
まずは先のドゥマウ・チーム戦で恐ろしいまでの切れ味を見せたNEXUSENSEのUFO-X飛来!!!

アダルト紫帯ライトフェザー級・・・
ジョアオ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)vs嶋田裕太(NEXUSENSE)



まず1分10秒過ぎ、いやいやベリンボロにXのセットアップでカウンターというのは、あまり見た事ないですよ・・・。

ミヤオ相手にとんでもないですね。

(photo by 梅沢隆志)

しかもその後は魔猫兄弟もビックリのドしつこいXセットアップ!
ミヤオを煽る煽る!
しかもしかもそれを貫いて3分過ぎ、不思議なムーブからXスイープ成功!!!!
これは相手の軸足を跳ね上げて倒しているんですかね???
良く分からないです・・・。
これはさすがのジョアオもかわしきれずに、倒れてしまいます。

しかしジョアオも速攻でベリンボロ返し!!
この後はベリンボロとXの撃ち合いという凄まじい応酬。
それにしてもジョアオのベリンボロ・セットアップも当然速いのですが、嶋田選手のそれもメチャ速ですね・・・。
そして足を外されてもめげず、一度フォームに入ったら断固何度もチャレンジ!!!

7分20秒くらい、最後の力を振り絞ってXアタック!!!!
これも凄いスピードで形に持って行って、めっちゃ気合いのリフトですよ。
ギリギリで耐えられてしまいましたが、ジョアオとこの内容で試合して、ポイントも4-2・・・。

キてますねー。
世界の新世代に、日本の新世代が見事にアンサーした試合となりました。
そして両者ともにムーブ所作が本当に速いですよね。
ヒュンヒュンしていて一瞬も気が抜けない、こういう試合は見ていて楽しいですよ。

(photo by 梅沢隆志)

まさにフレッシュ柔術の魅力を余すところなく伝えた一戦でした。
ジョアオはさすがに強く、そのまま階級&アブソを制覇。


パウロほどの魔性さは希薄で、試合後も健闘を讃え合ってナイスな感じでした。
パウロの試合ではしっかり応援に駆けつけててカワイイですね。


これからも頑張って、パウロと共に世界のヤングシーンを引っ張っていって欲しいですね。

(photo by 石川祐樹)

そして今年、紫帯柔術ファンを大興奮させたこの両者が、万を持して登場・・・。

アダルト紫帯フェザー級決勝・・・
玉木強(トライフォース青山)vs鍵山士門(デラヒーバ・ジャパン)



柔術界のKartel vs Mavadoオンステージ!!!!!!!!!!!!!

アダルト紫帯の充実ぶりを象徴する両ライバル、対戦成績は確か6勝0敗で不倒王鍵山選手がその圧倒的な強さを見せ付けていました。
しかし玉木選手は今年猛烈に飛躍!
3D柔術プロフェッサーぶりをいかんなく発揮して連勝街道をばく進しています。

(photo by 石川祐樹)

IBJJFアジアオープンという日本最大の舞台で、良い感じに機が熟した今が旬だよオンタイム!!!
冒頭から鍵山選手、持ち前の爆発的なスピードを活かした暴風域ハリケーン・パス炸裂!!!!


多くの選手がそうであるように、いつもならこのままパスされてしまう所ですが、玉木選手今回は根性でハーフをキープ!
ここでパスされなかったのは大きい!
それにしても鍵山選手、恐ろしい攻撃力・・・。

なんとかガードに引きずり込んだ玉木選手、潰されないようにスペースを作ってヒザを入れると、外掛けガードに移行。
次第に鍵山選手の勢いを止めていきます。
そして落ち着きを取り戻したところで50/50戦へ!


立ってからのパスが得意な鍵山選手の攻めを封じ込め、現代柔術特有の知恵の輪合戦に絡め取る見事な展開!
そこからロック解除してのバック・アタック攻撃を連発!!!!
これは非常に有効な攻撃で、あの不倒王鍵山選手の鋼ベースを何度も揺さぶる戦果を上げます。
現代ガード戦はプロフェッサーの縄張り!!
玉木選手ここぞとばかり一気に攻勢!!


熱い熱い鋼鉄沸騰試合!!!

そして4分30秒過ぎ、鍵山選手を前方に流してバランスを崩した後、これはXでしょうか????ポンと持ち上げて遂にスイープ!!!!!!!1

成功成功!!しかし鍵山選手即座に三角カウンター!!
鍵山選手の三角ロックはキツそう!!!
しかし玉木選手、どうやってか謎のテクでロック解除でスイープ完成!
プロフェッサー秘技持ち過ぎ!

そして5分30秒、鍵山選手のヒザを折り畳んでスポンとマウント取り!!
秘技だらけプロフェッサー攻勢攻勢!!
防がんとする鍵山選手、タックル体勢で切り返そうとした所を玉木選手即座にカウンター・ローリング下十字!!!
ポジション捨てるの躊躇無し!!!
プロフェッサーの極めセンサーに反応したら、体は自動応答!!

しかし鍵山選手も負けず!!!不倒の気合い!!
十字を引き抜いて再びトップポジション・ゲット!
ならばとプロフェッサー、再び現代的消耗戦開始!!
50/50オンファイヤー!!!!!!!!
50バック再び連発!!!
それを嫌う鍵山選手、立って50/50解除!
そして6分30秒過ぎ、出た出た必殺ハリケーン・パス!!!!!
1呼吸でどんだけ回る!!!!!!!
なんという移動距離!!!たまらず玉木選手必死のガード!!!!
気合い気合い!!!!!この足だけは抜かせん!!!!


そしてここでタイムアップ・・・・
まさに紫帯のレベルを存分に見せつけた、両雄の大激戦でしたね。
最高ですよ。
どうしても勝てなかった大強豪に、修練の末勝利した玉木選手、これぞ選手の生きる道という根性を見せてくれました。

(photo by 梅沢隆志)

鍵山選手も、相変わらずの凄まじい爆発力で、背筋が凍るような強烈な攻めを見せてくれましたね。

この玉木選手や鍵山選手、そして嶋田選手、ブルテリア・ボンサイの鈴木選手にチームレグナムの橋本選手らに代表されるように、今色帯の新鋭の間では、何かとんでもない変化が進行中のようです。
それが柔術界全体にどういう影響をもたらすのでしょうか。
紫帯の強烈極まりない突き上げで、どんどん活性化して欲しいですね!!!!
若者の季節!ヤングパワー暴発のアジア・オープンでした!

今年の茶帯ペナ級大一番!高橋健太vs大塚博明!!・・・2012年アジア・オープン特集②


近年世界の柔術界は、ヤングな天才達が完全に従来の技術体系を変更し、新しい段階に突入して活気づいています。
今回来日して多くの柔術家にショックを与えたミヤオ兄弟も、そういう新勢力の最右翼ですよね。

そして気がつくと、日本柔術界もその流れに乗って、フレッシュな技術コンセプトを持ったニュースター達がシーンを活性化させているという状況になってきました。

これは素晴らしい事ですよ!!!
若武者抗争、注目している方も多いと思います。
今一番面白いストーリーですよね。

アジア・オープンは、そんな若猛虎たちの、今年最後の決戦の場でもありました。

タレントひしめくアダルト茶帯ペナ級!
きましたよ初戦から!!!!!!!!!!!!!!!!!!111
2012年ヨーロピアン・アダルト紫帯ペナ級2位!新世代愛の戦士GSB高橋健太選手と、全日本選手権茶帯ペナ級2位、そしてあのコパブルテリア・アダルト茶帯完全制覇!戦うネクスト・キャビネット、次世代リーダー大塚博明選手がクラッシュ!!!!!

アダルト茶帯ペナ級・・・
高橋健太(グラップリングシュートボクサーズ)vs大塚博明(GRABAKA柔術クラブ)

初戦から各所に緊張感を走らせた大一番でした。
確かにこれはぱねえハイレベル・・・。
冒頭から大塚選手引き込みキワのTD!
少しのスキも見逃しませんね。


そして高橋選手も三角ロックから腕十字で応酬、素晴らしいですねー。
高橋選手は他の試合でも三角決めてますが、本当に足の上がりが速いです・・・。

1分20秒過ぎ、大塚選手が足流しレッグドラッグ・パスで攻め込むと、高橋選手は余った足を中に入れて防御!レベル高!!


その後
50/50戦に突入!!
これが駆け引きのある50/50戦で、見どころです!

お互いを立たせまいとして、必死のポイント攻防を展開。
両陣営のセコンド指示と併せて視聴すると、それぞれの思惑が浮き彫りとなり、より楽しめるのではないでしょうか。

50/50戦を余り好きでない方は、まだいらっしゃるかもしれません。
確かにムンジアル決勝とかで良く見られる、アドバン1差で逃げ切り目的の50/50戦は中々キツイですけど、こういう切迫した場面での取りに行く50/50戦は面白いと思います。

そして最近は海外でも段々そういう潮流になってきましたが、トップ日本人選手の50/50戦はあからさまな時間伸ばしが少なく、ポイント取りに行く選手が多いので手に汗握ります。
チェックしてみて下さい!

またそこまでハイレベルな話でなくても、いわゆる武道的観点から「競技柔術独特の動き」みたいに揶揄される事の多い50/50テクですが、このガードは技術や力で劣る人も、ハマれば強者を足止めできる優れたガードだと思います。
また序盤でいまいちバタついてしまった時などは、50/50に入って落ち着きを取り戻すという事もできます。

意外と入れるチャンスが多くて、フォームが簡単な割に最新の気分を満喫でき、しかも確実に相手が嫌がるという優れもののテク50/50、ヒザ絡むのでそこだけ注意しながら、良かったらどんどんチャレンジしてみて下さい!!!

そんな50/50戦ですが、グラバカ仕込みの強固なベース・キープを持ちながら、引き込み合いも当然のように熟知している大塚選手、あの高橋選手相手に序盤の50/50戦を有利に進めます。
4分10秒過ぎの見事なバック狙いムーブなどは、大変参考になる50/50ベーシック・ムーブですよね。大塚選手がやると強力ですねー。
ピンチの高橋選手ですが、持ち前の逆さ能力で耐えます!
バックに引き込む大塚選手と、膝十字などで回避を図る高橋選手、熱い攻防!!!


しかしそこから大塚選手、なんと逆に潜っていって後転気味にスイープ!!!


これはファンタスティックなムーブ。
50/50戦でまさかの劣勢を強いられた高橋選手ですが、そこは先端技術集団GSBの貴公子、再び50/50戦が始まった6分過ぎ、50/50のままナイス回転して一気に形成を有利に持って行きます!
GSBの回転力恐るべし・・・。
戦況を一発で逆転する力を持っていますね・・・。

しかし大塚選手も反撃!!
7分20秒過ぎ、魂のアームドラッグ!!!
見事に決まるも高橋選手なんとこれを逆さで耐える!!!
そのまま膝十字ポジションで上を奪取!!
このスーパーなムーブでポイントを上回ると、一気にバックを伺うまでに攻め立ててそのまま試合終了!

いやいや、大変な接戦の上に、非常にテクニカルで面白い試合でしたね。
両選手ともベーシックから最新テクまで、全てを駆使して魅せてくれました。
そしてこの大一番を制した高橋選手はその後も1本などで順調に勝ち上がり、決勝に進出します。

ちなみにもう一方のブロックは、なんといっても美猛虎チャールズ・ガスパー選手が本命でした。


しかしどうも体調悪そう・・・。
普段の躍動感溢れる猛虎ムーブは影を潜め、スタミナも早々に切れていた気がします。
そこへ一部で微妙に警戒されていたハフ

全てを絶望に陥れる魔界製死のミキサー、日本に納品!・・2012年アジア・オープン特集①

IBJJF主催アジア・オープンが無事終了しました。

見どころ満載でしたが、その中でもサトシ選手のマイケル・ランギ越えに匹敵するような今年度最高級の衝撃を受けた出来事がありました。


僕はミヤオ兄弟に関して、「世界最高峰のテクニシャン」という認識しか持っていませんでした。

もちろんこれは間違ってはいないと思いますけど、ミヤオ兄弟の試合を間近で見て、大事な部分が抜けている事に気づきました。

いやいやいや、この兄弟は魔界の使者ですよ・・・。

ヤバイなんてもんじゃないです。
特にパウロ!その圧倒的な、あまりに悪魔的な強さよ!!!!!
凶悪な殺人ミキサーは全てを巻き込み、その後にはペンペン草も生えません。

アダルト茶帯プルーマ級・・・
パウロ・ミヤオ(PSLPBシセロコスタ)vs物河祐亮(X-TREME柔術アカデミー)

ベリンボロ→逆さになってからの、足でのバックキープに注目です。
一瞬も気を緩めていませんね。
超絶なテクを有していながら余裕コキなど皆無、試合中は相手をぶっ壊す事しか考えていません。

アダルト茶帯プルーマ級・・・
パウロ・ミヤオ(PSLPBシセロコスタ)vs山田秀之(デラヒーバ・ジャパン)

パウロ・ミヤオと茶帯トップの山田選手、まさにファン垂涎のマッチアップ。
前の試合と同じく、世界最高峰のテクを持っていながら、テクだけじゃないんですよね・・・。
どんだけバックに飢えているんだよというくらいのバック餓鬼ぶりが強さの秘訣では!!
見ていて恐ろしかったです。
全局面でこんな表情をしながら、相手を引きずり込んでいました。


必死も必死、相手に何か恨みでもあるのかというくらいの勢い。
魔界からやってきて、相手を地獄に引きずり込む悪魔童子。
逆さになってちょっとでも手が引っかかったらそこを起点にバックを強奪。
そしてボウ・アンド・アロウは首を引き千切らんばかり・・・。

アダルト茶帯プルーマ級決勝・・・
パウロ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)vs高亀洋介(パラエストラ熊本)

熊本キャンプの成果ここにあり!!
九州において江端講平選手と共に柔術革命を巻き起こし、選手としても見事アジア・オープンを勝ち上がって決勝戦に臨む高亀洋介選手!!
死の天使パウロと激突!!!


なんと高亀選手、パウロ相手にしょっぱなから喰らえ!ベリンボロ爆弾!!!!
フラザトにベリンボロかました中塚選手と同じく、勇敢極まる和の洗礼!!!
しかしパウロ、これをなぜかバック取りでカウンター!!!!!!!!!!!!!!
ハファエル・メンデスもそうですが、もう逆さ状態での理解度というか、バック取れるポイントに関する知識が、我々では想像も付かないくらい先に進まれてしまっているのかもしれません・・・。

そこからはもちろん死のバック!!


もう完全に何かの妖怪かってくらいまとわりつき、しかも極め狙いまくり!
僕も知りませんでしたが、もう一つパウロが凄いのはこの極めへの執着なんです。
ジョアオはバック取ってからのボウ・アンド・アロウというパターンを堅持していますが、パウロはイケそうならエゼキエルやアンクル等で全く躊躇無く相手を壊しにかかるんです・・・。


しかし高亀選手、パウロの絞め手を捻りながら、エスケープ成功!!!!!

パウロの悪魔バックから逃げられたのは凄いです・・・。
しかしパウロ、落胆など微塵も見せずに地獄続行!!!
魔界に引きずり込むかのようなドしつこいスパイダーから速攻で逆さになり攻め込みます。

どの試合もそうでしたが、パウロは逆さになってからの移動距離が長過ぎでした・・・。
あっという間に逆さになり、普段逆さで生活しているの?ってくらいのグッドバランスで、多少相手から離れていても、どこかを掴んでグイグイ近付いて来るんです。
かわいそうに相手は何か業を背負っているかのように、パウロに引きずられていくんです。

その後も高亀選手に粘られたパウロ、6分20秒過ぎから死のミキサー敢行!!
やっぱりミヤオはこれ!魔界のベリンボロ炸裂!!!!
逆さになって、高亀選手のガード足をしっかり制御しながら
ハーフ・レッグドラッグ上を奪取!
そこからパスやバックも面倒とばかりにエゼキエル!!!!!
魔界の首狩り童子が任務完了です。

恐怖レベルの強さ相手に、ここまで粘った高亀選手は素晴らしかったですね。
元々強豪なのが、熊本キャンプで更に強靱になって臨んだアジア・オープン、その実力を満天下にしらしめる事ができたのではないでしょうか。

しかしオーマイパウロ・・・。
試合してない時も常時ハイ・テンション、移動も忍者のように高速。
試合前の審判との握手もハイスピードで見えないくらいでした。
なぜそこまで????

しかし写真を撮らせて貰おうとすると、「ミヤオ兄弟は無愛想」みたいな評判を事前に聞いていたのですが、こっちが

激動のアジア!魑魅魍魎が跳梁跋扈するこの地を制すは誰!!・・・2012年アジア・オープンみどころ


アジアの柔術王は日本で決まる!!!!

IBJJF主催のビッグな大会、アジア・オープンが10月13日土曜日と14日の日曜日、足立区綾瀬の東京武道館にて開催されますので、ざっと見所を追っていきたいと思います。

アダルト紫帯ライトフェザー級
世界最高峰のテクニカル・ガードを駆使するジョアオ・ミヤオが日本の主要大会に堂々登場!
ミヤオは現在日本に長期滞在して、様々な大会に出場していますが、このアジア・オープンのような日本最大級の大会に正面切って出場するのは画期的!
凄い時代ですねー。
この強力過ぎるゲストを迎え撃つのは空飛ぶUFOパスでお馴染みのネクサセンス嶋田裕太選手!
現役全日本王者のroots宮地一裕選手、そして前年度全日本王者であるトライフォース青山の佐藤晶彦選手!
この佐藤選手は後に紹介する鍵山選手やコブリンヤのように「生まれつき強い系」のムーブを見せる選手なので要注目ですよ。

アダルト紫帯フェザー級
不倒王鍵山士門!!
それに挑むは爽やか過ぎる3D柔術プロフェッサー玉木強!!!
いつもの図式!!!
精緻な技術を誇り、複雑な仕掛けを分かりやすく使う試合動画が教則的な意味で大人気になっている玉木選手ですが、何が強いというよりも「生き物として強い」鍵山選手の牙城を今度こそ崩せるか?
玉木選手の獣人化に期待!!!!
そして24hユンケル柔術の頂柔術石田浩選手がそんな野生の抗争に社会人風味のハードワーク・スパイスを追加!!!
新旧入り乱れた屈指の極上激戦区、どのような仕上がりの味覚をみせてくれるのでしょうか???

アダルト茶帯プルーマ級
世界最高峰パウロ・ミヤオ登場!!!!!
対戦相手を黄泉の国に誘うブラックホール・ベリンボロ、果たして誰が打倒できるのか??
デラヒーバ・ジャパンの山田秀之選手、そして注目の九州維新軍高亀洋介選手らが挑む!!!

アダルト茶帯フェザー級
大抗争遂に終結!!!
美猛虎チャールズ・ガスパー選手GSB愛の戦士高橋健太選手グラバカのコンピューター制御付きブルドーザー大塚博明選手による熾烈を極めた茶帯ゴールデン世代三角抗争、ドゥマウのポイント・レースはチャールズ選手が制しましたが終わりよければ全て良し!!
今年度を良い気分でシメくくれるのは果たしてどの選手となるのでしょうか?
またこの3将に割って入る勇者は現れるのでしょうか???

ライト級ではアウトサイダーの柔術弁護士堀選手をMMAで極めたクレベル・コイケ選手が出場、ミドル級ではアンデウソン高橋選手と川越ドラゴンズ・デン城の暴れん坊将軍中倉三四郎選手が激突!

アダルト黒帯ライト・フェザー級
2012年度絶対王者として君臨する七色のシュラプネル・ガード、ポゴナ金古一朗選手、それに真っ向テク勝負パラエストラの佐藤和弥選手、そして注目はこの人、思わず当ブログでも特集してしまった程の強烈なトレーニング・キャンプを張ってこの日を指折り待ち、勇躍して関東に乗り込む九州維新江端講平選手!!!
アジアの舞台で輝け九州の純真!!!
最後に笑うのは果たして誰だ!!!!

アダルト黒帯ライト級
現在柔術とレスリングを高いレベルで融合させようとしているロイド・アーヴィン勢、以前は強力なスパイダーばかりが注目されていたJTトレスも今やそういった高度なフュージョンをいち早く実現させている最先端の柔術選手に成長し、今回の来日となりました。
そんなJTに対するのは日本のトップ選手の1人であるアライブ細川顕選手、そしてフックガードの名手広瀬貴行選手!

アダルト黒帯ミドル級は最近音沙汰無い割になんだか日本ではお馴染みのアブマー・バルボーザが登場、そこにレアンドロ草野選手がマッチアップ!

またマスター黒帯ライト級でロイド・アーヴィンのジャレド・ワイナーが、日本のヨースキ・ストー選手とマッチングという楽しみな組み合わせ!

アダルト黒帯フェザー級
なんだこれはイザッキ・パイヴァ!!!!
アブダビ・プロ予選優勝という微妙な知名度にブルーノ・フラザトを極めるとんでもない実力、これ以上なく厄介な強敵が首都侵攻開始!!!!
この嫌過ぎる難敵を撃破せんとするのはグラバカの征夷大将軍中村大輔選手!!!
そして先のコパ・ブルテリアにおいてフラザトの肝胆を寒からしめ、その名を全国に轟かせたバッハ・ジャパンの獅子心将!
中塚靖人選手が難敵迎撃に久々の出陣!!!
そしてそして日本の粋を味わえ!!!
炎の国産ベリンボロ新世代未来戦士加古拓渡選手が知的に操作された最先端の闘魂を難敵にBOMB!!!!
この3将に加えムンジアル最
終日ファイターの小山貴之選手、不死身の塚田市太郎選手がパイヴァをお出迎え!

強豪大量襲来も、堂々の大迎撃態勢を整えた日本の精鋭選手達に幸あれ!!!!