50/50からの新しい展開続々!・・・2012ブラジレイロ速報

ブラジリアン・ナショナルズ、いわゆるブラジレイロが先週開催されました。
ざっと結果を追ってみます。

まずアダルト黒帯から。
ルースター級
1位・・・イゴール・サントス(チェッキ・マット)
2位・・・フェリペ・コスタ(ブラザ)

おっとコスタが良く知らない選手に敗れていますね。
チェッキ・マットだから強いんでしょうけど・・・。

ライト・フェザー級
1位・・・ジョゼ・チアゴ・ダ・シウバ(PSLPBシセロ・コスタ)
2位・・・アリ・ファリアス(ATOS)

あれれ、アブダビプロ・グラマド予選イザッキ・パイヴァに敗れて、雪辱に超燃えていたアリが、今度はシセロ・コスタの良く知らない選手に敗れています・・・。
ジョゼ何ですかね?
PSLPBはジョゼ・ネトという強い選手が居たはずですが、その人でしょうか?
未知の強豪出過ぎですよ。

フェザー級
1位・・・レオナルド・フェルナンデス(BTT)
3位・・・イザッキ・パイヴァ(PSLPBシセロ・コスタ)

あれ?イザッキがPSLPB入り?
サイコー柔術はどうしたのでしょうか・・・。

ライト級
1位・・・レアンドロ・ペレイラ(PSLPBシセロ・コスタ)
2位・・・マイケル・ランギ(アリアンシ)
3位・・・エジ・ラモス(ATOS)

レアンドロ強い!!!
もう普通にランギを倒してますね。
それにしてもランギ・・・。
アリアンシUSA・オーランド支部の花形道場長だったはずが、なぜかブラジルのローカル大会に出場したりで迷走し、レアンドロに再度敗北・・・。
復活はあるのでしょうか・・・。

ミドル級
1位・・・ムリーロ・サンタナ(バルボーザ)
ミディアム・ヘビー級
1位・・・ニヴァウド・オリベイラ(チェッキ・マット)
3位・・・ホムロ・バハウ(グレイシー・バッハ)
ヘビー級
1位・・・アレッシャンドリ・セコーニ(セコーニ)
スーパー・ヘビー級
1位・・・レオ・ノゲイラ(アリアンシ)
1位・・・ベルナルド・ファリア(アリアンシ)
3位・・・アントニオ・カラ・デ・サパト(チェッキ・マット)
ウルトラ・ヘビー級
1位・・・アレキサンダー・トランス(チェッキ・マット)
アブソルート級
1位・・・ニヴァウド・オリヴェイラ(チェッキマット)
1位・・・アントニオ・カラ・デ・サパト(チェッキ・マット)
3位・・・ムリーロ・サンタナ(バルボーザ)
3位・・・ホムロ・バハウ(グレイシー・バッハ)

ムリーロ・サンタナは前年度のアブソ王者にして、今大会もスーパー・ヘビー級を制したレオ・ノゲイラにチョークで1本勝ちした模様。
これは凄いですね。

その他ホミーニョはセコーニに競り勝ちし、カラ・デ・サパトはアントニオ・ペイナウドに勝利して進出。
そこでホミーニョはカラ・デ・サパトに敗れ、ニヴァウドはムリーロ・サンタナを破って同門優勝シェアとなったようです。

アブソルート級準決勝 ・・・
アントニオ・カラ・デ・サパト(チェッキ・マット)vsアントニオ・ペイナウド(アリアンシ)

もはや重量級でも50/50戦が普通に行われていますね。
ラストは50/50からのオモプラッタ・キムラとでも言いましょうか!
後に触れる50/50十字とともに、使いやすそうでナイスアイデアだと思います。

アブソルート級準決勝・・・
アントニオ・カラ・デ・サパト(チェッキ・マット)vsホムロ・バハウ(グレイシー・バッハ)

あのホミーニョがベリンボロ喰らってレッグドラッグに入られる・・・。
数年前にはベリンボロという技も含めて、予想もできなかった事態ですよね。
時代の流れ早すぎですよ。

カラ・デ・サパト、重量級なのにめちゃ見事なベリンボロを決めてます。
この体格でこれを出せるとはもうヤバイですよ・・・。
チェッキ・マットはヤバイ新人がドサドサ出て来て、恐ろしい強さを誇っていますね。
今年のムンジアル、アリアンシを抑えて悲願のチーム優勝なるでしょうか。

ホミーニョは同じくチェッキ・マットのニヴァウドにも敗れて、ブラジレイロは無冠に終わりました。

そしてあえて紫帯戦線を後半に持ってきたので、ご紹介します。
アダルト紫帯
ルースター級
2位・・・ラザロ・アントニオーニ(ATOS)
ライトフェザー級
1位・・・ジョアオ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)
1位・・・パウロ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)
フェザー級
2位・・・デニウソン・ビシリアリ(ATOS)
ミドル級
1位・・・キーナン・コーネリアス(ロイド・アーヴィン)
アブソ級
1位・・・キーナン・コーネリアス(ロイド・アーヴィン)
2位・・・ジョアオ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)

ATOSの住み込み若手ラザロや、期待のホープ、デニウソンが入賞していますね。

そして現在世界中で注目されている紫戦線の主役キーナン・コーネリアスとミヤオ兄弟ですが、それぞれが階級別を制覇、そして因縁の直接対決はキーナンがアドバン1差で制し、見事にアブソ優勝を飾った模様です。

アダルト紫帯アブソルート級決勝・・・
キーナン・コーネリアス(ロイド・アーヴィン)vsジョアオ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)

もう予想通りの熾烈過ぎるベリン
ボロ&50/50の取り合いですが、注目は2分過ぎくらい、キーナンは前回の対決でミヤオに極めた50/50十字をめちゃくちゃ狙っている事です。
ミヤオが超警戒して嫌がってますね。

前回の対決を報じた際、僕はこの技を「ミヤオやっちゃった系」と解釈していましたが、どうやらこれはれっきとした必殺技であるようです。
なんでもキーナンはこの技をJTから教わったそうです。
そしてJTは以前この技でカイオ・テハを極めています。

なんか足さえ長ければ50/50やベリンボロ戦で出来そうな感じするのですが、実際どうなんでしょうか。
興味ある方は是非試してみて下さい。

そしてキーナン・コーネリアスvsクレベル・コイケ選手のパン選手権試合動画を今更ですが見つけました!

オーノー、クレベル選手がベリンボロから良いようにコントロールされています。
あのエスケープからの展開作りが上手いクレベル選手を、しっかり捕らえているのは凄いですねー。
長い足を活かした、スムースで巻き込むようなバック取りが素晴らしいです。
そしてここでも50/50十字やってますね!

更におまけの動画ですが、キーナン選手がなぜかグレイシー・バッハ本部であのマリオ・ヘイスとスパーしています。

バッハ着を着用していますねー。
どういう経緯なのか良く分かりませんが、以前はバッハ所属だったのでしょうか?
ヘイス様の小手絞りが鋭い!!
キーナンも非常に善戦してますね。

ますます混沌の様相を深める柔術界、ムンジアルで一度清算されるのが楽しみです。

ヒカジーニョ・インストラクション・フィロソフィー

ムンジアルを凌ぐ勢いがあった時期のコパ・ド・ムンドを3回くらい制した王者にして、ブラザ→チェッキ・マット時代を通じた名インストラクターとしても名高い、まさに天才と呼ぶにふさわしい名選手であるヒカジーニョことヒカルド・ヴィエイラが、そのインストラクション哲学を存分に吐露した動画が公開されました。

「もし君が既に困難を克服する精神力を持っていれば、チャンピオンにするのは簡単だよ。
柔術を教えれば良いだけだからね。
なぜなら君は既に、戦うハートを持っているのだから。

僕ら兄弟は荷物持ちの息子として産まれたんだ。
母親は家政婦をやっていた。アパートの掃除とかしてたよ。
そういう生活の苦しみが、僕ら兄弟に戦士として戦うイメージを与えたんだよね。
僕らは大会で勝って名前を上げ、地位や名誉を勝ち取る必要があったんだ。
だから多くの人が僕ら兄弟を、そういった障壁を乗り越えたゴールの象徴として見るんだよ。
僕ら兄弟がそれらを乗り越えたって事をみんな知っているからね。


僕は、趣味で練習に来ている生徒達も持っている。
彼らは試合とか関係無しに、ただ柔術のテクニックを学びに来てるんだ。
けど僕らと一緒にアカデミーで同じ時間を過ごし、一緒に練習をするうちに、みんな戦いたくなってくるのさ。

彼らはファイトを始める、結果としてアカデミーに充満しているエネルギー、困難を克服し、アタックして、目的を達するためのエネルギーの意味を知り始めるんだ。
僕が思うに、全てのアスリート達には、このパッションが備わっていると思う。
欲しかったタイトルを獲ると、もうなんとも説明出来ないような感情が沸いてくるんだよ。
だから僕はね、家族を置いて、勉学も置いて、友情を一旦脇に置いてまでファイトして、勝利を得ることに身を捧げるような人達は、そういう感情を、それも非常に強い欲望としてを味わっているからだと信じている。


だから、そうやって望んだタイトルを勝ち取った時、勝利に対する喜びだけでなく、それまでやってきた事を振り返って「ワオ・・・!」ってなるんだ。

僕も色々な物を置き去りにしてきたよ。
けど神様のおかげで、今僕は自分の夢に到達することができた。
君の献身も、決してムダになるっていう事はないと思う。

僕は誰かにファイトを強制したりしないし、ハード・トレーニングを強制したりしないよ。
自由にしてもらっている。

けど、コンペティション的な事を望んでいる人達には、献身・減量・規律、そういったトレーニングの厳しさを教えてあげるんだ。
そうするとね、多くの人は残らないんだ。
彼らは趣味として柔術をリ・スタートする。
けどね、誰か一人でも、献身と責任を受け入れて、僕に付いてきて、チャンピオンになるために必要な事を受け入れてくれれば、彼はチャンピオンになるだろう。、

だから結局、こういう事って僕とは関係無い事なんだ。
彼ら自身の問題なんだ。
もしチャンピオンになりたければ、ただ規律を受け入れてくれれば良い。
そうすれば、僕は毎日道場に来て君に柔術を教えてあげるから・・・。

僕が思うに、一番大事なのは道場選びだよ。
君は良い指導者に当たらないといけない。
今日、おかしな指導者がたくさんいる。
彼らは柔術を、金儲けに使っている。
彼らはただ道場に行きー、ただ君らにポジションを見せー、ただそれを練習させー、で帰っちゃうんだ。
それは僕の仕事とは違う。

習ってる人もね、柔術を理解するようになれば、その指導者に指導者としての適性が無い事を気付けるはずだよ。
文化としての、精神としての柔術を、僕の道場では教えている。
僕が育てた指導者は全て、柔術を教える喜びと、そして柔術の精神に基づいて指導している。」

レオジーニョがケンカ別れしてブラザを飛び出した時、一体どうなるかと柔術ファンは固唾を飲んで見守ってきましたが、結果としてチェッキ・マットは短期間で物凄い大勢力となり、ムンジアル・アダルトの部においてアカデミー成績で2位を奪取するまでになりました。


レオジーニョの手腕恐るべしといった所ですが、その天才レオジーニョを影でずっと支えてきたもう一人の天才ヒカジーニョの献身も忘れてはいけませんね。

ムーブにかけてはまさに天衣無縫、怒濤の中国雑伎団状態、一人だけ違う競技やってるみたいで、キレにおいてはレオジーニョもかくやというヒカジーニョ、特にスパーにおいて顕著ですが恐ろしいまでのムービングを誇ります。
以前ツイッターで紹介した動画ですが、

言葉も出ませんね-。
もう夢としか言いようのないムーブです。
スーパー度はあのレオジーニョより上かもしれません。
ド派手ド派手のドラゴン柔術ですよ。

ちなみにチェッキ・マットは日本支部があります。
マーシオ・ヘイスさん率いる
テンサイ柔術/チェッキ・マットがそれです。


僕は以前奥さんが埼玉県川口市に住んでいたので良く行ってたのですが(デヘヘ)、ある日の駅のホーム、どう考えても常人でない体付きと雰囲気をした男性がホームに居ました。

しかも顔もどっかで見た事ある・・・。
Tシャツみたら「BJJFJ」って書いてあるし!

おそるおそる声をかけたらマーシオ・ヘイスさんでした。
僕の「チェッキ・マット」表記は、この時マーシオさんが言っていて格好良かったので真似しているものです。
一般的には「チェック・マット」だと思うので気を付けて下さい!
マーシオさんはクリチーバ生まれ、ハモン・ジャミュールの黒帯だそうです。

見るからに強そうでしたが、今回ヒカジーニョの記事を書くにあたって質問したら親切に色々教えて下さりました。
どうもありがとうございます!

おまけですがチェッキ・マット強豪の一人、カーロス・オランダ・エスキジートがベリンボロ返しを教えてくれています。

足を組み替えると、アラ不思議ずっと一緒にクルクル回れるという優れもの!

レオジーニョ&ヒカジーニョという二人の天才が産んだチェッキ・マットは、マーカス・ブシェシャジョアオ・アシスのような超新世代強豪も加わって強力そのものですね。

今年のムンジアル、どのようなアカデミー成績を残すのでしょうか!
とても楽しみです。

 

4月25日の柔術ニュース・・・NYオープン結果

先週ニューヨーク・オープンが開催されました。
主な結果をまとめてみます。

~アダルト茶帯~
ライト(レーヴィ)級
   優勝・・・ゲイリー・トーナン(ヘンゾ・グレイシー)
ミドル(メジオ)級
   優勝・・・フランシスコ・シニストロ(アリアンシ)
アブソルート級
   2位(同門優勝シェア)・・・フランシスコ・シニストロ(アリアンシ)

~アダルト黒帯~
ライト・フェザー級
   優勝・・・ダニエル・ベレーザ(コンバチヴ・アーツ)
   2位・・・エンリケ・コスタ(アリアンシ)
フェザー級
   優勝・・・デニウソン・ピエメンタ(GFチーム]
ライト級
   優勝・・・イタロ・シウバ(GFチーム)
   2位・・・ダニエル・ピレス(SASチーム)
   3位・・・ブルーノ・アマラウ(BTT)
ミドル級
   優勝・・・オタービオ・ソウザ(グレイシー・バッハ)
   2位・・・クラーク・グレイシー(ヘンゾ・グレイシー)
   3位・・・ガブリエル・グーラート(アリアンシ)
   3位・・・ハファエル・バルボーザ(ソウル・ファイターズ)
アブソルート級
   優勝・・・オタービオ・ソウザ(グレイシー・バッハ)
   2位・・・ハファエル・バルボーザ(ソウル・ファイターズ)
   3位・・・ガブリエル・グーラート(アリアンシ)
   3位・・・ハファエル・ドスサントス(アリアンシ)

オタービオ・ソウザが見事に黒帯完全制覇しました。
http://www.graciemag.com/2012/04/teaching-is-a-full-time-job-for-the-ny-open-jiu-jitsu-champion/ 

現在グレイシー・バッハ総本山アーバイン道場でフルタイムのインストラクター業務をこなしているそう。
毎日最低4つはクラスを持っており、大会出場するからって決して休んだりしないそうです。

立派ですねー。

そういえば先日アブダビ・プロ制覇という偉業を成し遂げたホベルト・サトシ選手もギリギリまでクラスを指導し、帰国後も速攻クラス指導したとか。
http://btgym2.hamazo.tv/e3568431.html 

両選手とも何というか、柔術で生活している喜びと責任を人一倍理解している印象を受けます。
素晴らしい事ですね。

また、ミドル級で2位になったクラーク・グレイシーの試合動画が入ってきています。


ノンストップ・ガードのクラーク、喰らう方はたまったもんじゃないですね・・・。
オモプラッタでフィニッシュという、トップ黒帯では珍しい結末となっています。
ラストの固め方がヤバイですね。

ルックスというか髪型が若い頃のクリント・イーストウッドやデビッド・ボウイに似てて格好良いクラーク、これからもアクティブなガードを見せて欲しいですね。

4月4日の柔術ニュース・・・昨夜遅くにテレレがリハビリセンターへ

昨日お伝えしたフェルナンド・テレレの窮状に関してですが、昨夜2時頃、友人や家族、そして地域の警察官までもが協力して、フェルナンド・テレレをリハビリセンターに再収容させたそうです。

http://www.graciemag.com/2012/04/fernardo-terere-sent-to-rehab-late-last-night/ 

何でも前回の収容の際は、テレレが逃げ出して木に登り、木から周囲の人に物を投げつけたとか・・・。

今回はそうはならず、自身のセミナースケジュールの事を心配しながらも、おとなしく従って連れて行かれたそうです。

また戻ってきて、元気な姿を見せてくれる事を祈ります。

テレレの精神状態が悪化

悲報としか言いようが無いですが、フェルナンド・テレレの精神状態が再び悪化している模様です。

http://www.graciemag.com/2012/04/how-can-fernando-terere-again-in-deep-waters-be-saved-this-time/ 

http://www.graciemag.com/2012/04/fearing-tragedy-fernando-tereres-family-opens-account-for-financial-help/ 

家族の話によると、良くない健康状態で英国から帰国し、現在は薬物使用と家庭内暴力に明け暮れているそうです。

信じられません。欧州滞在時から悪化していたなんて・・・。
ただ今回の復帰も、フルコースのリハビリを受けた訳では無かったはずですね・・・。

家族はまだ諦めておらず、今度こそ正式なリハビリを受けられるように募金を始めました。
以下が振込先の銀行口座だそうです。

Banco Bradesco
Agency:002786
Account:500206-0
In the name of Regina Helena Carvalho da Silva
CPF:082-638-527-30.

あと最近知ったのですが、テレレってビテッチ・コンバットの第2回大会でMMAデビューしてて、相手はグレイソン・チバウだったそうですね。
最近まで動画あったのですが、現在はズッファ等の申し立てによって削除されています。
チバウ相手に、拮抗した内容だった覚えがあります。

あの輝きはもう戻らないのでしょうか。

3月20日の柔術ニュース・・・ザックのパス!!クロンのエスケープ!!

パンクラスやUFCなど、MMAで大活躍したヒカルド・カショハオン・アルメイダが、今月に開催されるパン選手権にシニア1で参戦する事が明らかとなりました。

 

http://www.graciemag.com/en/2012/03/ricardo-cachorrao-confirmed-for-pan/

「僕のモチベーションはね、学び続ける事なんだよ。柔術はこれから技術的な大革新が起きると思う。カイオ・テハやブラウリオ・エスティマ、そしてメンデス兄弟みたいな選手達が、柔術を新たな段階に引き上げてくれたおかげで、柔術は今や僕が経験した事のないようなレベルにまで達していると思うんだ。僕もただの傍観者でいるのではなく、例えマスターの部であっても、大会に参加して、その動きの一部になりたいんだよ。」

「弟のカショヒーニョと、インストラクションや生徒へのサービス向上のために3週間仕事したよ。カイオやブラウリオ、そしてメンデス兄弟が柔術の技術面を完璧にしようと努力しているけど、僕ら兄弟は柔術の指導と管理の面で、彼らと同じレベルに達していると思うんだ。」

 

腰痛でフィジカル・トレーニングが思うようにできなくなってしまい、UFCを引退したカショハオンですが、その優れた格闘技の嗅覚は今起こっている柔術の技術革新をビンビンに感じ取っているようですね。
名声を得てもなお、進取の気性衰えず素晴らしいです。

 

アブダビ・プロ予選の動画がまた公開されたのでご紹介します。
まずは衝撃のこの一戦!

サンディエゴ予選・・・ザック・マックスウェル(グレイシー・ウマイタ)vsクロン・グレイシー(グレイシー・ウマイタ)

注目は3分50秒過ぎから、ザック下でガードの場面ですが、ザックってこんなに足利きましたっけ??

片襟片袖から気持ち悪いくらい足をウネウネさせて、意味分かんない動きでクロンをオモプラッタ・キャッチ!!
さすが筋力と柔軟性を兼ね備えた、マックスウェル一家のハイパー・フィジカルですね。

完全に捕らえられたクロンですが、こちらも神がかり的なエスケープの上手さを活かして逃れ、今度はクロンがバック取り!

しかしザックはクロンのバックを振り落とす!
これは凄い!!クロンのバックアタックを防ぐとは・・・。

そしてそして、獅子のような雄々しいクロスニー・パスでクロンを完パス!!!!!!
完バック!!!!

あわや1本という所で、クロンがまたしてもエスケープしますが、わずか及ばすザック完全勝利です。

クロンのお株を奪うような力強く美しいベーシック技術で、文句の付けようがない柔術を披露したザック、群雄割拠し過ぎなレーヴィ級をさらに混沌とさせる存在となりそうです。

敗れたクロンですが、個人的な見所として、相変わらずバックからのエスケープが凄い・・・。
足の方が良く見えないので残念ですが、まず首部をしっかりケアしながら、自分の体を、相手のフック中心部の横(相手が脇をさしている方向)にずらして、その後反転です。

絞められ部分のケアがちゃんと出来ていれば、結構決まるので、良かったら試してみて下さい。反転するときに腰を痛めやすいので、そこは気をつけて下さいね!
それにしても見事過ぎます・・・。

ただこんな注目のされ方はクロンも本意ではないでしょうから、ムンジアル頑張ってもらいたいですね。

アンドレ・ガウバォン(ATOS)vsクラーク・グレイシー(BJJレボリューション/クラーク・グレイシー)

これはメチャクチャ熱い試合です。
相変わらず異常に精力的に、ノンストップでガードしまくるクラーク。
ガードでこれだけ忙しく動く人は珍しいですね。
どんな不利な体勢になっても絶対諦めない、超超粘りガードをガウバォンがこれまた動きまくって片っ端から潰していきます。

完パスしたり、ガウバォンが押している試合展開なのですが、クラークがとにかくガードに戻しまくるので熱いです。

ガウバォンも負けじと動いて、身体能力の高さを見せ付けます。

しかし4分30秒過ぎ、クラークが外掛け気味にフックして、しかもアンダーフック!!!

これはマズイでしょう!!!

ガウバォンがアピール!しかし審判が止めないのでクラークは続行!

激昂したガウバォンはクラークを蹴っ飛ばす!!!
思わぬ方向に試合がヒートしますね!!

その後もガウバォンの鬼攻めをクラークがガードしまくる展開が続いて終了です。

ギリェルミ・メンデス(ATOS)vsラエルシオ・フェルナンデス(ロータス・チームオオヤマ/コブリンヤ)

相変わらずジリジリとレッグドラッグ・パスを狙うギリェルミ。

ギリェルミは、クロスニーとかレッグドッグとかって言うより、ヒザの入れ方が上手ですね。

そして相手のガード足を畳みつつ、上半身もプレッシャーかけて殺す。
この記事でも紹介した、ギリェルミの「ポスチャー・ファースト」思想が現れていますね。

ちなみに僕は、このギリェルミみたいに、足を畳みながらレッグドラッグ・ポジションに行くパスをレッグドラッグ・パス、テレレや初期ハファエルがやっていたみたいに、足をキャップして釘付け
して反対方向にパスするやり方をTTパスと呼んでいます。

TTパス
http://www.youtube.com/watch?v=fNRV24kVrZs
http://www.youtube.com/watch?v=3EeC9PFaya8
http://www.youtube.com/watch?v=gAZzE3Ip1d8

レッグドラッグ・パス
http://www.youtube.com/watch?v=ACVghy_CPyM&feature=player_embedded

分かりづらかったら済みません。
似てますが、思想が違う気がするので分けて呼んでいます。

試合に戻りますが、5分過ぎのクォーター・ガード破りが凄いです・・・。
パっと見どうやっているのか良く分かりません。
両側のフックを上手く外して、横に付いていますねー。
ちょっと試してみたくなるテクですね。

TTパスのご本尊であるフェルナンド・テレレがグレイシー・バッハ・ヴィトーリア支部でレッグウィーブ・パスを教えています。

色々珍しいシチュエーションの動画ですが、ここではTTパスに移行するヤツではなく、マーシオ・フェイトーザが得意としていたようなオーソドックスなレッグウィーブ・パスを教えています。

テレレはとても元気そうで、怖さも戻ってきたように見えますね。
いつか試合で姿を見たいですね。

3月17日の柔術ニュース・・・アブダビ・プロ予選試合動画

アブダビ・プロ予選の試合動画を、ザっとご紹介します。

NY予選・・・ブルーノ・マルファシーニ(アリアンシ)vsサミール・シャントレ(シーザー・グレイシー)

軽量級の怪物ブルーノと、スペース柔術家シャントレのナイス試合です。
ブルーノの動き・・・、開始早々の引き込みや、5分30秒過ぎのパスムーブとか、獣過ぎますね。

シャントレも開始早々から物凄いX-パス、下になってもカイオ・テハ式ニーシールド・ハーフで対抗しますが、わずかに及ばずブルーノ勝利です。

カイオ・テハはプルーマ等少し重い階級でやると、やや輝きが失われる印象を個人的に持っていますが(ブルーノ・バストス等凄く重い人相手にはめっぽう強いですが)、ブルーノはフラザト倒したり、強さがそのままですねー。
ガロでのファイト・スタイルをそのまま通用させているのが凄いです。

NY予選・・・ルーカス・レプリ(アリアンシ)vsヘナン・ボウジェス(BTT)

最近活躍中のヘナンですが、ここでも良い動きしています。
Ultimate Absolute2でも見せていた、Xガードとディープ・ハーフからの展開を、レプリ相手にも炸裂させています。

しかしハーフ下からのレプリの煽りが凄いです・・・。
X気味ポジションから逆さになって三角アタックとか、防げないですよ。

上になっても5分20秒過ぎ、ヘナン得意のXガードを、きっちり入られる前に見事にかわしてパスしています。
さすがですねー。

NY予選・・・ホベルト・サイボーグ(ジ・アベンジャーズ)vsアブラハム・マルテ(ヤマサキ)

ノーギではトルネード・ガードを駆使して、軽快にクルクル回るサイボーグですが、ここでのスタイルはしっかり堅固なベーシック。
マウントから必殺腕十字です。
サイボーグの十字は全てかっこいいですが、ここでの極め方もかっちょいいですね。

サンディエゴ予選・・・ギリェルミ・メンデス(ATOS)vsバレット・ヨシダ

これは凄い。
ハーフ上から足抜く作業ですが、通常とは逆の方に向かってやっています。
上攻めにおける、メンデス兄弟の徹底したレッグドラッグ哲学がうかがえますね。
非常に時間をかけてやっているので、とても分かりやすいです。

その後は足抜く前からチョークで攻め立て、1本です。
いくらバレット選手がガードの名手といっても、それを発揮する場面すら与えてもらえないような、腰殺しっぱなしの試合展開ですね。

サンディエゴ予選・・・ギリェルミ・メンデス(ATOS)vsイソダ・ユキト(チェッキ・マット)

ルーカス・レイチの茶帯イソダ選手が、逆さ全開で粘り強いガードを見せます。
しかしギリェルミはここでは、ハーフ上からオーソドックスなクロスニーで足を抜き、攻め立てます。
ギリェルミは上攻めでの上半身の立て方、そして体の預け方が凄く上手ですねー。
イソダ選手も粘って極めさせず。こちらも凄いですね。

サンディエゴ予選・・・クロン・グレイシー(グレイシー・ウマイタ)vsベネイル・ダリウッシュ(ハウフ・グレイシー)

ハウフの茶帯ダリウッシュが、柔らかいガードでクロンの攻撃を防いでますね。
最後にクロンに巻き返されますが、これまた1本を逃れる健闘ぶりです。

アブダビプロは茶黒同士で試合するので、茶帯の人の実力が分かって興味深いです。
みんなめちゃくちゃ強いですね・・・。

3月16日の柔術ニュース・・・ライアン・ホールがケンカ

最近とみに殺気を発するようになってきたライアン・ホールですが、喧嘩した模様です。

酔っ払いの人がライアンに「“ライター”貸してくんねえか!?」と絡んだところ、ライアンが「ここは“禁煙席”だゼ!?」と言ったそうです。

そしたら酔っ払いの人が激昂。
ライアンに悪口を言いまくったとか。

最初は我慢していたライアンですが、ついに酔っ払いにダブルレッグTD。

ハーフからマウントを奪取、ニーオンを交えながら酔っ払いを制圧します。

その後酔っ払いは解放されましたが「“表”へ出ろや?この“クソ野郎”ォゥ!?」的な事をわめきます。

しかしライアンが怖い目をして本当に表へ出てしまうと、途端に躊躇。
そこをライアン表から「さっさと“来い”よ!?この“クソ野郎”がアアアア!!」とばかりに酔っ払いの首根っこ掴んで、表へ引きずり出します。

暗がりの中、バックからチョークでしょうか?
酔っ払いを絞め落としています。

この動画は、どうも道場の人がUPしたようですが、「柔術は実戦でも役に立つ。学びたいなら50/50道場へ。」的な事をアピールをしています。

個人的には、あまりこういう行為を見るのは好きではないですが、まあ役に立つといえばそうなんでしょうね。

来日の際、原宿のリバーサルジムで練習したライアン、リバーサルのウェア着てめっちゃ目立ってますが、みなさんはこの動画から、どんな印象を受けましたでしょうか。

3月15日の柔術ニュース・・・ライトニング・シャンジ誕生!!空飛ぶX-パス!!

先日お伝えしたアブダビプロ・サンディゴ及びNY予選の動画がアップされてきたようです。

まずは何と言ってもシャンジ・ヒベイロ!

 

動画を見ましたが、絶好調かつ身体能力が更にUPしています。
こちらはアブダビプロのシャンジ・ハイライト動画、1分30秒くらいから天敵ホミーニョ戦のハイライトも収録しています。

開始から引き込むシャンジ!
前回はホミーニョのガードにとにかく苦しみました。
ホミーニョ寄りのガードゲームにしないための、積年の研究の成果出ているのではないでしょうか。

そしてホミーニョ相手にクローズドからの足すくい決めてます!

ウマイタ・ウルトラベーシック!!

 

ホミーニョにこんな技が決まるなんて・・・。
足首ぶん殴るようにすくってますねー。

「50/50とかセコい事やってんじゃねーよ」等、最近のサウロ&シャンジは「Modern Jiu-jitsu」へのクレーマー化してましたが、こういう事が出来るんだったら傾聴せざるを得ませんね-。
普通出来ないからみんな色々工夫してるんだと思うのですが、出来ちゃう人は何を言っても許されるというか・・・。
出来るんだから仕方ないですね。

そして上になってからが注目ですよ。
前回はとにかくホミーニョ得意の上腕を足で固めるバイセップス・スパイダーに苦しんだシャンジ、その二の舞だけは避けようとします。
距離とって足をはずしたり、積極的に前に出てクロスニーで潰したり、ホミーニョ・スパイダーに対抗します。

2分30秒過ぎのクロスニー・パスから逆サイドへの切り返し!
凄い!!
シャンジ瞬発力上がってませんか?

ホミーニョ戦の映像は途中で終了し、ガウバォン戦に以降します。
この試合アツイです。フル動画もあるので後でご紹介します。

とにかく3分30秒のX-パス!そして4分45秒、じっくりセットアップしてからのX-パスを見て下さいよ!

最近こちらの記事でX-パスの改良版を取り上げたり、改めてそのフォーム・バリエーションに興味が出て来たX-パスですが、3分過ぎのシャンジのヤツは、一方の手は相手の腰骨付近、もう一方の手はヒザ外という、どちらかというとジェイソン・スカリー型のX-パスを見せていますねー!

そして4分過ぎのヤツは、おお、これは相手の腕を掴むX-パス!!!!
これは新しい!!

そしてそして、1ステップでガウバォンのガードを破っていますよ!!
左足の1歩が長ーーーーーーーい!!

パスする時、どうしてもガード内の足を気にしてしまうものですが、シャンジはガード内の足を支点にして、外の足を行かせてますね。

その1歩があまりにも長いので、ガウバォンはあわててガードを捨てて着いていこうとします。

シャンジはそのままガード内の足をステップアウトさせ、そこから1歩目くらいで、ガウバォンの頭の位置までステップを進めていますよね。

素晴らしい瞬発力と支点を使いこなすバランス、そして柔軟性と手足の長さが為し得るフライングX-パスですね。

もともとシャンジは手足が長く力もメチャ強い、そして剛力の割にはボディがバキっておらずに体が非常に柔軟という、生まれつき強い系の身体能力を誇っていましたが、スピーディさはそこまで感じませんでした。

ここにきて瞬発力を活かした展開も加わったようで、今後どうなっちゃうんでしょう。

思えばホドウフォ・ヴィエイラのスタンドに対抗できる柔術家ってシャンジですよね。
頼むからムンジアルまでヒザとか怪我しないで欲しいですねー。

ガウバォン戦まるごとの動画はこちらです。
シャンジ・ヒベイロ(ヒベイロ柔術)vsアンドレ・ガウバォン(ATOS)

ガウバォンも猛攻を見せていますね。
クルシフィクスかっちょいいです。
しかしそこからの前転を耐えちゃうシャンジのベースの強さも意味分かんないですね。

後半はガウバォン最後の戦い!
得意の後転スイープを連発して、シャンジを追い込んでます。

けどいかんせんシャンジのパスにやられた時間が長過ぎて、タイムアップです。
ガウバォンは手足長くないので、堅固に引き込めないのにそれを強いられる展開というのは、ひとえにシャンジのスタンドの強さによるものではないでしょうか。

立ちが強いと本当に便利で戦いやすいんですねー。

シャンジ・ヒベイロ(ヒベイロ柔術)vsオマール・サブハ(BTT)他

 

茶帯相手に、キレッキレの動きしてますね。
物凄いオモプラッタ決めてます。
ディープ・ハーフに対してクロスチョークとかもはんぱないですねー。

最近の練習にはヒカルド・アローナも参加したとか。
シャンジとアローナとか異次元の遭遇過ぎますねー。
お互いパワーUPして欲しいですね。

 

ムンジアル前に復活した元最強柔術家シャンジ、大期待ですよ。

3月13日の柔術ニュース・・・アブダビ・プロ・NY予選、裏切り者には死を?

アブダビプロ・ニューヨーク予選の結果が出ました。
http://www.graciemag.com/en/2012/03/ny-trials-qualify-further-aces-for-abu-dhabi/

65キロ級・・・ブルーノ・マルファシーニ(アリアンシ)
74キロ級・・・ルーカス・レプリ(アリアンシ)
83キロ級・・・ルーカス・レイチ(チェッキ・マット)
92キロ級・・・ホベルト・トゥサ(グレイシー・バッハ)
92キロ超級・・・ホベルト・サイボーグ(ジ・アヴェンジャーズ)

強豪ばかりですね。

先日もお伝えしましたが、優勝を飾ったアリアンシ・アトランタの道場長であるレプリは、アリアンシを脱退したジョーダン・シュルツに1本勝ちしました。

レプリの圧力が凄い!!
ジョーダンにベリンボロのセットアップを全くさせません。
前に前に押しつぶして、ジョーダンにDVD宣伝の機会を全く与えないでいます。
そしてパスが強い・・・。
45秒のパスとかはんぱないですね。

それにしても移籍絡みはやっぱり遺恨ができて、燃えますね-。
両者は試合後もハグとかしなかったそうです。
アツイですねー。

ジョーダンは移籍に際して、「旧態依然とした考え方で、選手の生活とか全然考えてくれない」等とホメロ・ジャカレイについて色々言ってたそうですから、一層根深い事態になったようです。

今回はアリアンシが裏切り者を始末した形になりましたが、そのアリアンシも元祖移籍名人を抱えていますよね。

ご存じマリオ・ヘイス様

最近はフェイスブック・ページにもドドーンとアリアンシ・マークをあしらい、自身の道場には「アリアンシ・マリオヘイス道場」と名付けたり、すっかりアリアンシの一員気分を満喫している感のあるヘイス様ですが、いつか痛い目見るのでしょうか・・・?

 

ヘイス様に痛い目合わせられてしまったグレイシー・バッハですが、その技術力は折り紙付きです。

 

総本部トップ・インストラクターたるプロフェッサー・フラビオ・カショヒーニョ・アルメイダがパンツの穿き方から帯の締め方まで教えてくれています。

 
ビシっとしてますね。
こちらはバックからのボウ・アンド・アロウ・チョーク他の大ベーシック技を教えてくれています。

さすがはプロフェッサー・カショヒーニョ、堂々たるインストラクションですねー。
柔術界の総本山たるバッハも、ヘイスを見返す活躍をしてもらいたいですね。