ああ突破者たち

知識の独占は支配を生む

勉強こそ立身出世の道であるとして、子を持つ現代の親は大いにこれを推奨し、半ば無理矢理にでもやらせるものですが、昔は「身分違いのこと」「学校に行かせる金ないから勉強やめて手伝え」と言われできなかったり、もっと昔なら、学問はおろか文字を覚えることすら禁じられていた時代もありました。

なぜかといえば、その方が為政者や有力者に都合がいいからです。

自分達に都合の良いように、制度なり数字なり変えても、文字すら読めなければ、民は何が起こっているのか分かりません。ですので、支配者からすれば、民が余計な知恵をつけないほうが、与しやすかったのです。

フローグラップリングの弊害
現在の柔術界ですが、ご存知のようにFloGrapplingに加入していないと、IBJJFの最重要試合がほぼ全て観ることができません。これはもはや知識の独占で、観てる人と観ていない人では、全く話が合わないレベルで齟齬が出ると思います。

別にFloのやり方を批判しているのではありません。むしろ今までが大雑把過ぎたのであって、これが本来のビジネスというものでしょう。

ただ柔術のようなマイナースポーツの場合、知識が集約されすぎると、それ以外の場で同レベルの知識を得るのが、非常に困難になります。

その結果が招くものは、狭い共同体でのみ通用する文化、いわゆるガラパゴス化であると考えます。

これは柔術だけでなく、グラップリングも同じです。むしろグラップリングこそ、世界との乖離が一層存在する競技。

グラップリングの最高峰はADCCですが、現在の競技レベルを進歩させているのは2年に1回のADCCではなく、毎週のようにアメリカのどこかしらで行われているイベントです。
これらもFlo、もしくはファイトパス傘下がほとんどで、無料で中継が観れることは少ないです。

そしてファイトパス加入者でも、EBIを欠かさず観ている人というのは、日本でほとんどいないのではないでしょうか。

本間祐輔選手がノーギワールズ黒帯準優勝したり、中村K太郎選手がADCCベスト4、山田崇太郎選手がライアン・ホールを破る等、個の力では世界に通用した例がある限り、日本人が競技に向いてないということは無いと思うのです。

これは個人的な願望ですが、自分は格闘技ファンとして、日本人選手が世界で活躍する場面を観たいという欲求が非常に強いです。

ですので、ヒール有りルール、もしくはIBJJFルールという、世界で最もハイレベルで最も面白く、最も流通しているルールでの強さを求めています。

しかし国内は上記のような諸事情もあって、自分はやや閉塞感を感じています。

孤高の技術研究者
アベマTVの「格闘代理戦争」で、最高の味を出しつつ、世界共通言語としてのグラップリング技術には、絶対に妥協しないのが青木真也選手。

https://www.youtube.com/watch?v=bW_NbxSzgmc
この技術を、フックからのサドル&ダブルアタックを、こういう番組で出すの???

森修先生が代表をつとめるトライデント・ジム椿飛鳥選手との掛け合いがもう本当に最高なのですが、繰り出す技はガチアート。

ゲイリー・トーナンのバック取れる選手は世界に数少ないと思いますが、そんな選手が「これが世界標準なんだよ」と言わんばかりに、凄まじい技術を、サラリと当たり前のように見せる姿勢。

突破者の「普通」は、先行者の凄さ。そして強者の理由。

Histoire(s) du Japon Jiu-Jitsu
支配の方式としてもう一つポピュラーなのは、歴史の改竄です。歴史を都合よく書き換えれば、自分たちの支配を正統化できるため、どんな時代でも多かれ少なかれ行われてきた事です。

しかし、起きたことを「ありのまま伝えたい」という欲求は、人間根源的なものらしく、優れた歴史家の登場が古代から後を絶ちません。

ギリシャのヘロドトスから始まり、最古の客観歴史家トゥキディディス、キリストの処刑を伝えたタキトゥス、盟友李陵をかばって宮刑という苦しい罰を受けながらも、淡々と歴史を書き続けた司馬遷など、枚挙に暇がありません。

(トゥキディディス :BC460頃~BC395頃)

これらの歴史家は、時代毎のバイアスは当然含みながらも、驚くほど公平中立に歴史を著述しており、当時の状況をいきいきと後世に伝えています。

(タキトゥス :55頃~120頃)

彼らはときに、不義不忠とみなされる人間を、極めて批判的に描写することがあります。これは「筆誅」と呼ばれ、権力者達から非常に恐れられました。後の世、下手すると我々の世代まで悪評が残ったら、それは嫌ですよね。歴史を残すという行為の重さが、垣間見れる事例です。

(司馬遷 :BC145頃~BC87頃)

彼らもその重さを十分に承知しており、時には身を賭して、後世のために歴史を残し続けました。いまの柔術界でいえば、それは荒木さんではないでしょうか。

(荒木拓也  :1978~)

荒木さんが大量の公式戦を、「映像」という最強の証拠価値を誇る媒体で記録し続けていることは、想像を絶する貴重さ。

たとえば弟が「全日本マスター全階級に出場して、世界4冠王者になった」と言っても、映像が残っていなければ、もしかしたら信じる人がいるかもしれません(公式結果!公式結果!)。

しかし荒木さんが全てを記録しているおかげで、弟の野望は潰えます。

冗談はおいといて、何かを真剣にやっている人の成長ぶりが、ある一定の期間正確に記録されていることは非常にありがたいことで、その恩恵にあずかっている方も多いのではないでしょうか。

成長する戦略柔術家
もちろん自分もその1人で、選手の試合ぶりを細かい所まで確認することができます。

先日ご紹介した對馬進悟選手の、素晴らしい戦いも記録されているので、是非ご紹介させて下さい。

前日の愛知国際で、もはや戦友とも呼べるインパクトBJJのバトレ・キハラ選手に「レフ判」&「アドバン1差」の僅差で2連敗した對馬選手ですが、ここからが本領なのはみなさんご存じのとおり。

負けて強くなる典型の選手ともいうべき對馬選手、どのような戦略を立てて全日本マスターでのバトレ戦に臨んだのでしょうか?

ご本人の言葉と共にこの試合を振り返りたいと思います。

こういう駆け引きを楽しめるのも、戦上手なベテラン同士の醍醐味ですよね。

戦略公開
對馬進悟選手「振り返るとまったく自分らしい戦いをしていなかったという感じでした。何がしたいのか、客観的に見てもわからなく、時間を無駄に使うような戦況を延々と続けていて、何もせずに相手に先手を取られ続けた2連敗でした」

試合後にGSB加古さんとやりとりをする機会があり、『たぶん今日はここがよくなかったんだろう』と考えていた部分を指摘してもらい、自分だけでは消化できない部分を消化してもらえらので翌日のプランを明確に練ることが出来ました」

早速情報を消化して戦略を立てているのですね。それはどのようなものなのでしょうか?

「1.常に組んでいる時間を作る
※初日2試合ともに無駄に組まない時間が多かった

2.下から自分のゲームをする
※上下が曖昧になっていた

3.相手の対応の先を踏まえたガードワークをする
※過去の対戦でスイープした技を警戒していると感じた

この3つを意識して試合に臨みました。前日引き込みが曖昧になっていたので、素早く引き込んでガードへ入れて、自分のゲームをするように心がけました」

実際観てみましょう

両者ともに素晴らしい動き。

警戒されまくってるのに、狙って見事ハーフに引き込んだ對馬選手、フックゲームに入らないよう、とっさに遠い距離でハーフ上を作ったバトレ選手、さすが。

ガードの真上の方に入っていって、フックを作られると、ムリーロ・サンタナや金古一朗選手のような対フック兵器を持つ選手でない限り、大変不利となってしまいますからね。

このベテランの味が交錯するマンダムな旨み!!

そしてバトレ選手は外側遠距離からのパスを諦め、正面から潰す系のパスでアドバンを取ります。まさにホイラーvsエディのような、典型的なハーフガードのカタルシスが溜まっている状態!!!

そしてドカーーーーーン!!!!これこれ来た来た!!!!

「最後の最後に自分の最も得意とする形に入り、スイープするところまで行くことが出来たのですが、相手の逃げる動きをきちんと抑えることが出来ずアドバンどまりで負けてしまいました」

最後に返すというプランではなく、自分の形になったら即スイープするというプランではありましたが、なかなか簡単ではなく最後に自分の番になったのですが取り切れませんでした。試合から1週間経過しても、その時のことを思い出すと悔しさでいっぱいになります」

いやいや、すんばらしいムーブでした。まさにハーフガーダーの本懐!!

「今回の愛知遠征で学んだことは、インパクトBJJの方の諦めない気持ちというか、執念というか、ポイントは与えない・ポイントは取り切るという姿勢です」

「これは自分の試合の最後の攻防でもあった『スイープされかかっても諦めないで逃げる』という姿勢や、アサダ選手vs奥田選手の試合のカラードラッグの攻防でもあった、1回のアタックで諦めないで何度もアタックする姿勢など、ポイント取ること・与えないことへの気持ちが自分にはまだまだ足りないと痛感しました」

熱い熱い!!!ベテラン名選手がかかるまでやる!!諦めるまで防ぐ!!

「その部分を高める練習はどのようにすれば出来るかを考えています。今はキワの逃げる・抑えるという部分を身体に覚えさせるような練習をしてみようと思っています」

すでに針の穴を通すようなゲームメイクと、それを完成させ切る執念で勝利を重ねている戦略家が、ここまで謙虚に対戦相手や先行者の強みを吸収しようとする気持ち。

自分のような1ファンは、この先どんなになっちゃうのか楽しみで仕方ありません。

普通40台半ばで黒帯になったら、それでアガりでも全然おかしくないですよね。しかし對馬選手の貪欲な柔術知識欲はそれを拒否し、日々自身の芸術である「柔術」を完成させるため、全てを栄養にして取り込んでいます。

我々の考える「普通」を突破している人が見せた勝利への欲求に、蚊取空清を防ぐヒントを見た気がしました。

(蚊取空清自体は正直ちょっと欲しいです)

柔術と景気

柔術界は不況を知らない
ふと思ったのですが、今の柔術界って、大きな経済不況にはまだ遭遇してないですよね。  
細かな不況はありましたが、直近の大不況は、サブプライムローン問題に端を発した2007年~2009年の「リーマンショック」です。もう10年くらい前ですね。

数日前にこれをツイートした直後、米中貿易摩擦等に引っ張られ、日経平均が400円以上下落したため、一応ちゃんと記事にしてみました。

格闘技道場はスポーツジム形態へ
当時の柔術道場は、なるべく固定費を掛けない、いわゆる格闘技道場らしい形態が多かったように思います。ひるがえって最近は、固定費をキッチリかけた、立地が良くて設備の整った道場がとても増えています。

この宣伝効果は素晴らしく、例えばこの状況が進んだら、競技の説明をするにあたり、もう「柔道の寝技だけ」とか「K-1のパンチキックなしのやつ(それお見合いじゃん!)」とかヘンな説明が不要になり、「ああ駅前にあるやつね」で話が通じれば、なんと素晴らしい世の中になることでしょう。

(空手の塗装方法と柔術の塗装方法)

また格闘技とか全く知らない方や女性に対しても、敷居は一層低くなっていくことも期待できます。

これが現在のおおざっぱな、柔術の状況ですね。

これ何のブログ?

2013年4月4日、日銀の黒田東彦総裁は、デフレ脱却とインフレ率2%増加を目指し、異次元の金融緩和政策に踏み切りました。

内容は簡単にいうと「日銀が国債をめっちゃいっぱい買う」というものです。なぜインフレ率を上げたいかといえば、物価の適正な上昇は、経済好調の指標とされているからです。

しかしインフレ率は上がらなかったため、2016年1月29日には「マイナス金利」なる施策が発表されました。

これも簡単にいうと、銀行って日銀にお金たくさん預けてるのですが、それに対して日銀が「ウチに預けているお前んとこのお金の利息、ちょっとマイナスにするわ。つまりむしろウチに手数料くれよ。嫌なら置きっぱなしにしないで、世間に投資して流通させな」という施策なのです。

これにより銀行は積極的に、世間一般の金融商品に投資したり、融資の量を増やしました。

結果として、世間に流通しているお金の量(マネタリーベース)は、2013年3月には134兆円だったのが、2018年6月にはなんと493兆円まで爆増することになりました。凄まじい増え方ですよね。現在の社会は、このようにお金が無茶苦茶いっぱいジャブジャブ余ってるという状況なのです。

これも柔術新聞
連動するようにして、株価も右肩上がりを続けてきました。

(2013年4月~現在までの日経平均株価/Trading View 週足:一番上の線です)

政局が安定しているのでリスクオン(現金預金でなく、株式等リスクのある商品に資金が向かうこと)基調が続いたからとか、大企業への融資が増えて設備投資できるようになったからとか、さまざまな理由が語られていますが、株価というのは景況感を表す大きな指標ですので、これをもって現在は「好況」であると語られる理由の一つとなっています。

このようにお金の量が3倍くらいになって、株価も好調、これが現在の世間の状況です(われわれ庶民実感として好況かどうかはまた別の話)。

暗転はあるのか?
変調の予感は昨年末からありました。

まず不動産価格がどうも天井を打ったのではという予測があります。オリンピック特需により、賃貸も分譲も商業用物件も非常に値段が高くなっているのはみなさんご存知の通りですが、それが最高潮から下落に転じた動きがあるというのです。

西新宿に建設されて話題となった高級タワマンも、売れ行きがいまいちという話。

一因として、中国の投資家が、中国政府の規制強化により、日本の不動産をあまり買えなくなったことがあります。

中国の銀行はもはや、不動産取得用の送金を受付けないまでに規制が進みました。

困った中国人投資家は闇銀行、つまり「Shadow Bank」を通じて日本への送金をおこなってきた訳ですが、この「Shadow Bank」に対しても中国政府は締付けを強化。結果資金の流れがとても少なくなったのです。

オリンピックまでまだ間がありますが、お金の流れというのは「ウワサで買って事実で売る」という言葉もあるように、その事象が始まる頃にはもう終わっていることが往々にしてあります。

長期金利と短期金利
長期金利と短期金利の相関を表した曲線を「イールドカーブ」と言います。

長期債券の金利は、短期のものより高いのが普通であるため、曲線は通常右肩上がりとなります。

これが右肩下がりになると「逆イールド」と呼ばれ、不況の前触れとして恐れられているのですが、世界経済の中心であるアメリカ国債のイールドカーブが、その形になってきているのです。

(米国2年債と10年債の利回り:Bloomberg)

日本においては日銀が国債をむちゃくちゃ買っているため(ほぼ100%)、残りの国債が少ないので値段が上がり、利回りが低下します(どうでもいいですけど債券はそれ自体の値段が上がると、利回りは下がるようになっています)。

そして日銀は、短期だけでなく長期の国債も大量に購入しているため、長期の利回りも低下します。

結果銀行は今までのように長期国債を購入し運用しても、利益を出すことが難しくなりました。そして外国債券等に適当に手を出して大損失を出すケースが軒並み表面化する等、銀行の業績が大変悪化しています。

(日経オンライン)

スルガ銀行がずさんな融資で大問題となりましたが、あのように無茶をしなければならなくなった背景には、銀行の融資業務低迷という闇があります。

また本来インフレ率が上がるまでの緩和政策だったのが、インフレ率が上がらないため(目標時期を6回延期しています)、なんと現在に至るまで国債を大量購入している事も危惧され、日銀の買い入れはもう限界だろうと言われています。

格闘技業界は未知の領域に来ている
ちょっと長くなりましたが、今後、景気後退の可能性も十分にあるのはお分かり頂けたかと思います。本当に来るかどうかは誰にも分かりませんし、こういうのってそんなすぐ影響出たりしないので、あくまで可能性の話です。

今まで格闘技業界は、経済状況という視点よりも、「PRIDEバブル」からの距離でもって、好不況が語られてきた印象があります。

それは格闘技自体の歴史が短く、経済状況の変化数がそもそも少ないため、PRIDEという特殊な環境にばかりスポットが当たっていたからで、今後は普通の業界と同じく景気動向に左右される部分がとても大きくなってくるのではないでしょうか。

また「柔術道場は意外と潰れない」とはよく耳にする言葉ですが、これはまさに、その経営方法が固定費を抑えたものである事を表していると思います。

しかし冒頭に申し上げたとおり、格闘技業界を取り巻く環境は徐々に変わりつつあります。そんな現在の我々の思考が、いわば好況という「ゲタ」を履かされたものである可能性があり、これまで普通だったことが普通でなくなることもあるのかどうか、今後の影響に関して、我々は等しく「未知の領域の目撃者」となっていくでしょう。

存在自体が世間への宣伝
柔術や格闘技道場は、世間への認知という効能に限れば、多ければ多いほど良く、道場の存在というのは、競技を楽しむ人たちみんなに共通の財産だと思います。

理想として、今後も競技人口と道場数が右肩上がりに増えるよう、経営努力がちゃんと、成果に繋がる経済状況が続くことを切に願います。

マスターは戦略家・・・全日本マスターオープン

(カール・フォン・クラウゼヴィッツ 1780~1831)

戦略・戦術
戦争用語に、「戦略」と「戦術」という言葉があります。同じように見え
ますが、違いはなんでしょう。

一般的に、限られたリソース(資源)を有効に配分し、どう戦いに勝つのかを「戦略」。その戦略をもとに、実際どう戦うのかが「戦術」、と言われてます。

何かを思い出しませんか?

年齢面から無尽蔵のリソースという訳には行きませんが、そこを巧みに配分して勝利を掴む醍醐味、、、

そう!マスターの戦い方というのは、まさに「戦略」がより重要になるものなのです。

分かりやすい例・・・それは人生
分かりやすく言うと、アダルトの試合はロンメル元帥やグデーリアン元帥、項羽や呂布、張遼の面白み。
マスターの試合はマンシュタイン元帥、張良や簫何、諸葛孔明の味という感じでしょうか。

(エーリッヒ・フォン・マンシュタイン 1887~1973)

いまやってるサッカーで言えば、サッキやカペッロ、パレイラの戦略でロナウド(9)やバティストゥータ、バレージやデサイーが戦術を駆使して躍動する、、、、トシがばれますねー。
(ファビオ・カペッロ)

我々の日常生活に照らし合わせてみても、リソースが有限である場合の方が、圧倒的に多いのではないかと思います。

柔術=ライフとはよく言いますが、実際の社会を生き抜いた選手が魅せる、活きた戦略の妙味、、、、

輝かないはずがありませんよね?勝手に生きろ!人生!!
(チャールズ・ブコウスキー 1920~1994)

そんな人生の妙味をマットで表現しているのがマスター。日本最大級の大会が次の日曜日に開催されます。これは注目です。

全日本マスターオープン
まずチャールズ・ガスパーが出場してますねー。東海の美猛虎と謳われた若武者もマスターか。感慨深いですね。そしてヴァンダレイ・タカサキ!なんとチャールズより年上!!!嘘でしょ??

アサダ・トシオ選手やヨースキ・ストー選手、チアゴ・ハタダ、カーロス・セリンゲロも投入のインパクトBJJ、久々の本気モードですね。多河選手とヨースキ先生のマッチアップは観たいなあ・・・。

関西×東海
愛知の魅力は、東海の濃密な武に加え、関西柔術の気が流入しやすい地の利。伊東選手や清水選手ら柔専館をはじめ、原晃選手、新川選手、森本選手、武林選手、小林選手、宇原選手、村上選手、南選手ら関西柔術オールスター大軍団が参入。

そこに青木真也選手も強さを絶賛する伊藤洋邦選手、濱崎喜仁選手、鈴木恒太選手、レアンドロ・クサノ、HOMIESに拠を移した後藤貴史選手、福住慎祐選手、小山貴之選手らが迎え撃ち、美濃からは戸所誠哲選手が南下するというものすごい豪華さ。なんと贅沢な空間でしょうか。

東京の戦略柔術家
頼もしいことに、関東からも選手団が馳せ参じています!

相変わらずローマ重装歩兵やモンゴル騎馬軍団のような機動参戦能力を誇る佐藤智彦選手、奥田照幸選手、川野選手と和田選手らX-TREME EBINA遠征軍団も勇躍参戦。X-TREME EBINAは関東のマスター大会では常にトップクラスの団体成績を残しているだけに、とても楽しみです。

そして澤田真琴選手と對馬進悟選手が登場。実はこの2選手を含むマスター3黒帯ライトフェザーが、現在東京でマスター愛好家に舌鼓をうたせている密かなブームカテゴリー。

澤田選手は言わずと知れた名選手ですね。そして對馬選手は、自分より年上なのですが、年齢に関わらずいまだに目に見えて成長する選手なのです。

名将山﨑先生の黒帯ですので、その時点で強いのは当然なのですが、そこからの伸びシロがヤバイ。非常に格闘偏差値の高い選手であることはこれまでもご紹介させて頂きましたが、本当に「戦略」の部分、どう戦うかの前に、リソースが限られている中、どこにポイントを持ってきて最大注力するかの選択が、カルタゴのハンニバル将軍のような精緻さ。まさにマスターの醍醐味を体現する選手なのです。

東京で名勝負を繰り広げているこの2選手、愛知の地でどう戦略を披露するのか、とても楽しみです。

最重要なリソース
黒帯を駆け足で見てきた全日本マスターですが、もちろん他の帯の方もすごくたくさん参加されています。

文章冒頭のリソースの話ですが、その中で最重要の資源というのは決まっているのです。それはヒトです。人的資源は替えがないからです。

色々な状況の中、目標を持って日々を過ごし、一同に会す。その時点でみんな仲間ですよね。

参加される方は、勝敗はどうあろうと、同好の士に囲まれ、一番大事なものを得ることができるのではないでしょうか。

当日が楽しみですね!!

アタッカーはトレアドールがお好き・・・現代柔術攻撃の根幹トレアドール

メインウェポンはトレアドール・パス

レアンドロ・ロ、ホドウフォ・ヴィエイラ、そしてチアゴ・バッホ。彼らはアタック主体で柔術やるのが困難なご時勢で、やれちゃってる名手達ですよね。そしてみんな共通点があります。トレアドール・パスを主体に攻撃を組み立てている事です(巨大化してからのレアンドロは少し変わりましたが)。

ベリンボロ等、ガード技術の進化が著しい現代において、パスガードを主武器に戦うことは非常に困難で、ちょっと前まではパスなんてほぼ無理、という考え方も普通だったのは、みなさんもご存知のとおり。

ガード革命はパスガード革命
それを徐々に覆していったのは、アスリート的な、爆発的な瞬発力のパスでした。それもデラヒーバ等複雑なガードに対処しやすい「立ってやる」パス。その際に多く使用されたのが、立って、ズボン掴んで走るという、トレアドール(トレアナorトレアンドorブルファイターパス)スタイルです。

 2年くらい前のムンジアルだったか、ジャクソン・ソウザがトレアドールで、獣みたいなスピードで攻撃してるのを見たとき、「ああ、ダブルガードとかガードが完全に主役だったシーンが、ちょっと変わってきたかな」と感じた事を覚えています。

もちろん上記の名手達も、トレアドールだけではパスできない事が多く、その場合は波状攻撃になります。

よくあるのは、トレアドールで相手の守勢を作り、ガードの中に入ってニースライス、そこから座ってハーフ抜きしたり、逆サイドにトレアドールして振ったり、何度も何度も揺さぶって、ガードを崩していく組み立て。

この連続攻撃の端緒に、一発で相手をブチ抜ける強力なパスガードが必要なのです。
攻撃のはじめで相手に恐怖心を与え、守勢をとらせないと、ガードバランスを崩すことができず、その後に続く攻撃でもガードを割れません。

ですので、瞬発力を全開にでき、しかも絶対的に有利な「立ってやるパス」であるトレアドール・パスを、必殺の領域にまで持って行っている名手が多く、それはムンジアル等海外大会でアタック主体で勝利(困難中の困難ですが!)するためには、必須の条件となっている訳です。

 もう一つのスタンディングパス
同様に「立ってやる」パス攻撃の主力として、レッグドラッグがありますが、これはベリンボロルートからの続き、もしくはトレアドール等で崩したあとの、ガードスクランブルの中で威力を発揮する技。

攻撃の頭にいきなりやる事もありますが、ド頭で足を引っ張り切ることは中々難しく、レベルが高くなると成功率が低いので、名手はやはりトレアドールを主体に攻撃を組み立てていることが多いように思います。

ですのでDVDを作る際、まずはトレアドールを作り、その後にレッグドラッグをやるべきだろうと考えました。(レッグドラッグの完全版も製作予定です)

スイッチからバックテイク
また、特にATOS勢で顕著ですが、トレアドールでブチ抜いたあと、相手の頭付近でターンして逆サイドを取り、そのままバックに付く一連のムーブである「
スイッチ」

この動きは現代柔術の攻撃において必須科目であることは疑いのない所でしょう。

これは、それこそ眼にも止まらぬスピードでできなくてはいけません。一切躊躇なく、嬉々としてバックを奪って勝利するATOSの選手達を見ると、この動きを身体に染みこませる必要性を痛感します。コブリンヤとかも凄まじい速度でこれをやりますよね。

これを最もやりやすく、また定型のように頻出するのも、トレアドールからの展開です。この一連の動き、アタックで最重要なものと思うのですが、それにスポットを当てた教則物というのは中々ありません。今回のDVDは、この部分を徹底的に埋める目的で製作されています。

トレアドールを極めろ!
このように、ただでさえアタック主体で柔術をやるのが難しい現代において、強力なトレアドール・パスを持つことはアタッカーの命綱。

国内の大会でしたら、トレアドールでポンポン抜けるくらいの地力がないと、海外大会で活躍することは難しいでしょう。

日本人は体力の面からか、ガード上手な人が多く、アタックが強力というタイプは少ないように思います(そういう選手って柔道がバックボーンにある事が多いですよね。そして相手の頭まで一気に抜けるパスガード得意な事が多い印象を受けます)。

ですので、このDVDは、海外の名手達がトレアドールから狙う展開の全てを収録しています。みなさまの強力なアタック発見のきっかけになれば、非常に嬉しいです。

また、ガード主体の風潮を変えてきたのは、前述のとおりトレアドール、そして足関節だと思うのですが、「フットロックを有効に使えるかどうかは、パスガードの強力さ次第」という青木真也選手の言葉を紹介して、シメとしたいです。

ストロングスタイル・トレアドール

このDVDは、トレアドールを成功させるために、素早いズボンの掴み方、そして最初のステップの始め方という、トレアドール得意な人は一生気にもかけないかもしれないディティールを、苦手な人代表として自分が、徹底的に追っています。

だってそこが分からないんですもの!なんであんなパっと持って、ダって走り出せるの!

という事で細川選手に徹底してやってもらいました。

是非注目して頂きたいのは、細川選手の歩数と歩幅。やっぱり断然歩数が少なく(1歩ですごい遠くまで行ける)、そして歩幅も広いのです。
身長の関係もあるにはありますけど、例えば細川選手が普通にやってる姿勢も、自分が真似してみるとかなりキツイのです。

これは手や足を広げた状態での、姿勢を支える力が段違いなのだと思います。パスのドリルとかやる際、そういう所も気をつけようと思った次第です。

また細川選手の「パンチグリップ」。これが非常に効率的で、パス動作中体重を乗せる支点は全てここになります。これの作り方や利点もしっかり説明されています。

頭を越えてバックにつけ!
細川選手は撮影中、「自分はサイドを取るつもりでパスしてない」と度々仰っていました。その哲学がよく表れているムーブが、相手のフレームを避けるステップです。

これは結局より遠くまで行く事なのですが、フレーム対策のみならず、通常のパス時でも、相手の頭の方まで行くためにとても必要な要素になっており、当然逆サイドにターン(スイッチ)する時にも必須のステップなのです。

そしてこのスイッチ。自分がやるとどうしても歩数が多く、大回りになって、ATOSの選手みたくシュパっと回れないのですが、細川選手に支点を明らかにしてもらい、一歩でターンするステップの仕方を収録しています。

バックテイクは完璧に
バックテイク。これが中々に難しく、相手が身体ズラしてきたり、タックルしてきたります。またバックフックかけるのも意外と難しく、自分は足掛けられないで苦労していたのですが、相手が動けなくなる圧力をかける場所と、やりやすいフックの仕方、ばっちり教えていただいております。

Reverse Sitからのハーフ足抜き
トレアドールを足で防がれたり、ニースライスからの展開でよくなる、ハーフガードのリバースシット(reverse sit)ポジション。

この姿勢は、特に海外において非常に多くみられるのですが、正しいポイントに圧力をかけてないと、相手が起き上がってきますし、ディープハーフに持っていかれたりします。

ですのでここでは、圧力をかけるポイントを正確に教示しています。どれか一つでもおろそかになると、相手がひっくり返してくるでしょう。

この体勢から足抜けると格好良いですよね。是非その参考にしていただければと思います。

トレアドールのその前に
トレアドールに行くにも、なんかのガードに引っかかっていたら始められないですよね。ですので代表的なガードの効果的な外し方もたくさんやっています。

このように今回のDVDでは、トレアドールの前から、その後まで、流れとして全てを解説しております。ズボン掴んで終わりではありません。

おそらくみなさまが題名から想像されるよりも、異常に多量の情報を含んでいるDVD。トップゲームのかなりの範疇を収めており、海外の名手達がトレアドールから狙う展開を、すべて網羅しております。

また受け手の加藤壮一郎選手が素晴らしい名手で、あらゆるガードやリアクションの再現を難なくこなして頂いたため、このDVDの情報量増加が可能となりました。

「弟のガード」なんていう、全世界の柔術人口中2人くらいにしか通用しない名称のものでも、フォームを見ただけですぐ先の展開を予測し、実演してくださったのは驚嘆するしかありませんでした。

スタンディングパスをゲットだぜ!
細川選手がなぜトレアドールでポンポンパスできるのか、このDVDに収録しきった自信があります。

ご興味ある方は是非ご覧になってみて、現代柔術に必須である「立ってやるパス」の、最も強力な型を修めてみてはいかがでしょうか!
どうかよろしくお願い致します!

Masahiro Iwasaki interview & Iwasaki sweep


How about big name Edwin Najmi ?
Iwasaki “He is super technical, what is more, his legs are like a vise. a
nd he has some kind of good aura.”

・・・エドウィン・ナジミは強かったですか?
岩崎正寛選手「エドウィンはとてもテクニカルでした。足が万力のように強く、独特なオーラを持っていました」

about Renato Canuto?
“Canuto is really fast. His attack has big pressures.”

・・・ヘナート・カヌートはどうだったでしょう?
「カヌートは速かったです。パスガードのプレッシャーがとても強かったです」

You defeated them and Mansher khera, Renan sancar. and has very close match with Lucas lepri, Marcio andre. I think It’s really different with any other asian bjj fighters ever. what’s the difference?
“Body strength, Obsession for victory.”

・・・岩崎選手は他にもマンシャー・ケーラや、ヘナン・サンカールも倒しています。ルーカス・レプリやマーシオ・アンドレとも大変な僅差でした。海外大会で強いという、なかなか今までにいなかったタイプだと思うのですが、何か自分はここが違うと思う点はありますか?
「強い体と、勝ちに対する執念があると思います」

 Now you are in Carpe diem, could you tell us your 1 week train schedule at there?
“Three times of top team BJJ training. Two times of wrestling practice at college. Two times of nogi with Japanese top MMA fighters.”

・・・現在は所属されているカルペディエムでどのような練習をされていますか?1週間の練習スケジュールを教えて下さい
「週に3回のチームによる柔術コンペティショントレーニング、週に2回大学などでレスリングのトレーニング、週に2回日本のトップMMAファイター達とのグラップリング、週に数回のフィジカルトレーニングです」

Do you train with Tomoyuki Hashimoto?
“We used to. but we have too much weight difference now. so we don’t”

・・・橋本知之選手とはよく練習していますか?
「昔は練習していたけど、今は階級が違いすぎるから練習していません」

Early days
岩崎正寛選手のはじまり

When did you start this sports ?
“When I was 15″ 

・・・柔術を始めたのはいつからですか?
「15歳の時からです」

What kind of boy are you before?
“I’m nobody”

・・・その頃はどんな人間でしたか?
「何もなかったです」

Who gave your black belt?
“Marcos Barbosa”

・・・誰から黒帯を貰いましたか?
「マルコス・バルボーザです」

How did you train at there?
“Train, all day”

・・・その頃はどのように練習をしていましたか?
「1日中練習していました」

Were some big names with you?
“Murilo Santana, Paulo Miyao and Joao Miyao, they are blue belt yet,”

・・・その頃は誰か有名な選手と練習したりしてましたか?
「ムリーロ・サンタナ。パウロ・ミヤオ、ジョアオ・ミヤオ。彼らはまだ青帯でした」

Extraordinary half guard
普通じゃないハーフガード

All your opponets struggle to get their foot out from your halfguard.
What’s the secret?
“Sorry, It’s secret”

・・・対戦相手はみんな、岩崎選手のハーフから足が抜けず苦しんでいました。どこに秘密があるのでしょうか?
「それは秘密です」

Your half guard is incredible. Why did you choose that guard for your main weapon?
“I gave really deep consideration to my body strength. As a result, Half guard is the best for me.”

・・・岩崎選手のハーフガードゲームは非常に特徴的です。どうしてこのスタイルになったのですか?
「自分のフィジカルを考えた時、このスタイルが一番強くなると思ったからです」

Iwasaki sweep
イワサキスイープ

This is ”Iwasaki sweep”. It’s beautiful and really powerful. I ask him do that standard edition for you guys in his dojo Carpediem. In addition his partner is Kazuki Watanabe, he is also a monster. please check his name!  

これは海外でも「イワサキ・スイープ」で流布しつつある、岩崎選手の力強くて美しい必殺技。この技の基本形を道場で実演して頂きました。受け手はこちらも素晴らしい強さを誇る渡辺和樹選手です。

It’s Deephalf guard but I think it’s really unique for using full of bridge movement and go over opponent’s body in the end.
“Look your opponet carefully. It’s easy move so you must learn when you begin.”

このようにブリッジを全面に押し出してやるディープハーフスイープはあまり見た事がありません。それに返すときに相手を大きく飛び越えるのですね。この技のポイントは?
「相手のリアクションをよく見る事です。簡単な技なのでタイミングを学ぶことが大切です」

Is it easy? Oh no I never can do that. Who is your idol?
“Celsinho is my hero”
簡単とは思えませんが・・・。ちなみにハーフガードで参考にした選手は?
「セルシーニョは僕のヒーローです」

Iwasaki’s goal
ひたすらゴールに向かって



You are very good at scrambling. Do you like wrestling?
“Yes I train wrestling a lot, sometime with colledge wrestlers in Japan.”

・・・混戦でのボディコンタクトもとても強いと感じました。レスリングの練習はしていますか?
「レスリングは練習しています。大学生レスラーともよく練習しています」

What is your favorite weight training? How much your Max of that?
“Deadlift, 616lbs”

・・・好きなウェイトトレーニングは何ですか?マックスはいくつでしょうか
「デッドリフトで、280キロです」

I heard you have 176lbs grip strength without grip exercise. really?
“I
 have more grip strength years ago. But I think it’s difference with BJJ grip.”

・・・握力トレーニング無しで、握力80キロくらいあるそうですね
「昔はもっと強かったけど、柔術のグリップには関係ないように思います」

You have great body balance.  Have you ever train for that?
“I used to play like a parkour. It might be related to that.”

・・・倒立的なボディバランスも素晴らしいですね。何か訓練をしていたのですか?
「昔よくパルクールの真似事をしてよく遊んでいたのがあるのかもしれません」

Your goal ?
“Mundial champion”

・・・今後の目標は?
「世界王者です」

Would you like to give a comment for Half guarders?
“I think n
obody choose half guard for his main guard from the beginning of bjj life.
I think they has some reasons to choose that.
No problem, You believe Half guard, You will win.
Don’t care how you look so cool. Think about victory !

・・・ハーフガードを使う柔術家にアドバイスをお願いします
「ハーフガードを一番最初にセレクトする選手はいない。何かの理由で使わなければいけないことになったんだと思います。でもそのハーフガードを信じれば、あなたは勝負に勝てる。格好良さなんかいらない。泥臭くても勝ちに行ってください」

2017柔術新聞杯マスター当日情報


レフェリー : 9:00
選手
初戦  第1~ 5試合:  10:00
初戦  第6~10試合: 10:30
初戦第11~15試合: 11:00
初戦第16~20試合: 11:30
初戦第21~25試合: 12:00
初戦第26~30試合: 13:00
初戦第31~35試合: 13:30
初戦第36~40試合: 14:00
初戦第41~45試合: 14:30
初戦第46~50試合: 15:00
初戦第51~55試合: 15:30
初戦第56~60試合: 16:00
初戦第61~64試合: 16:30
(お昼休み30分予定) 

*計量は各試合前に実施される予定です
*スケジュールはあくまで予定なので、時間に余裕をもってお越し下さい!

ルールはIBJJFというルールに基づきます。こちらが日本語版になります。疑問な所とかは、是非一度ご確認下さい!
http://www.jbjjf.com/rules/pdf/IBJJF_rule_jp_v3.pdf
それと、大会で良くある注意事項を書いてみますね。

スラムもバスターも失格に!危ない!
持ち上げるなりなんなりして、地面に落とす行為は、ワザとはもちろん故意でなくとも、レフリーがスラムと判断したら失格になってしまいます。
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選手の安全を守るためでもありますので、どうかお気をつけ下さい!

道着のルール
よくあるドウギチェックの失敗例を挙げてみます。

1、ギの色・・・ギは白・青・黒のみです。青は紺色とかは大丈夫です。いくら格好良くても、こういうのは使用できません。ご注意下さい!
SUNRISE-BJJ-GI-KIMONOS-GRAY-COLOR-LIMITED

2、破けてたりほつれたりしてる。・・・これはもちろんダメです。そういう所に指が引っかかって、その後思い切り引っ張られたりしたら・・・。
コワイですよねー。そういう事故を防ぐためのルールです。

2、帯にタグが無い・・・なんか分かりづらいですが、帯にこういうテープ巻く部分が付いてないとダメなのです。
white-beltch-1
bjj-blue-belt
写真だと、黒生地のエリアですね。
色帯は写真のように黒の生地で、そして黒帯は白か赤の生地でこのエリアを作ってないといけないのです。
お手数おかけしてすみませんが、こういう帯をどうかご用意下さい!!

3、帯の長さ・・・結び目からペロンと垂れてるこの部分が、20~30センチでないといけません。つまり長過ぎても、短すぎてもダメなのです。
bjjblue-300x300

4、パッチ貼る場所・・・ズバリこちらの青色部分以外には貼ってはいけないのです。
Uniform-GI-Patches
ヒザとかダメなんです。どうかご注意下さい!
ギのルールは妙に細かいのが多いですよね。どうもすみません。

試合中レフリーに抗議
レフリーに話してアピールしたりするのもダメです。まあ海外のトップ選手がやっちゃってるので説得力無いのが残念ですが。審判だって強そうな人から抗議されたら怖いですしね。

Teddy-Riner-2010-world-judo-championships

また今大会では、レフリーになんか凄い高給とかを払っている訳ではないので、ジャッジ技能のみを使ってもらう感じで、クレーム対応まではちょっとさせられないというか。
buchecha-not-happy-with-referee-touchdown
もちろん納得のいかないジャッジもあるでしょうけど、その時は自分に言って頂く感じで!

ただ裁定が覆ったりとかは残念ながらできませんので、どうかよろしくお願い致します。

いかがでしたでしょうか。
ご不明な点等は、是非道場の指導者の方にご確認頂ければと思います。
当日は楽しい大会になるようにしたいです!よろしくお願いします!最終系 2 

未来を見続ける柔術戦士・・・加古拓渡選手


今年は愛知県で2回の開催をさせて頂いた柔術新聞杯。

その2大会ともにポスターモデルとなって頂いたのは、ご存知加古拓渡選手です。

愛知県から世界に飛び立った、日本を代表する柔術家。今年は数々の苦難に遭いながらも、自力でチャンスを勝ち取り、ムンジアルへの情熱を燃やし続ける加古選手に、近況を聞きました。

日本の世界戦略をひっぱり続けてきた頭脳は、相変わらず自己憐憫など入る隙間もない客観的な視点で、状況を把握していました。

IBJJFパンパシフィック選手権優勝おめでとうございます
加古拓渡選手
「ありがとうございます。勝てたことにホッとしています」

いつ頃から出場しようと決めていたのですか?
加古選手「7月か8月に、大会の情報を初めて見た時から考えていました。実際にエントリーしたのは9月に入ってからです」

ポイント獲得のために、激戦区を避けたことを表明されていましたが、そういう部分は気にされますか?
加古選手「本来は自分の階級で勝負するべきだと思います。カテゴリー変更の締め切り日まで、その点に対しての葛藤がありました。勝てたから良かったですが、仮に負けていたらまだモヤモヤしていたかもしれません」

個人的な意見ですが、ムンジアルは出れたら出るものというより、死んでも出るという部類の大会だと思うので、加古選手の姿勢は全くおかしなものでは無いと思うのですが、いかがでしょうか?
加古選手「世界選手権に出るに値するレベル≒ポイントを獲得している選手のみが出れるというのが本来の姿だと思います。もしかしたら、自分はもうそのレベルに達していないのかもしれませんが、どうしてももう一度挑戦したくて、確実にポイントが獲得出来るカテゴリーにエントリーしました。賛否両論あって当然だと思っています」

今年は愛知県含む中部地方で、IBJJFと共通なルールの大会が多く開催されたと思うのですが、その辺りはいかがお考えでしょうか
加古選手「良いことだと思います。いくつかの連盟のルールの大会があっても良いとは思うのですが、IBJJFルールの大会がほとんど無いという状況では良くないと思いますので」


今年のムンジアルを振り返ってみて、ヒアゴ・ジョージとの1戦はいかがでしたか?

加古選手「事前にいくつか試合動画を見たイメージ通りではあったのですが、序盤レッグドラッグに来るのを50/50で捕まえる作戦だったのですが、先に潰されてしまいました。脚を流してきた瞬間(よし、イメージ通りだ、ここで50/50にして…)とか一瞬考えてしまった分、僕のセットアップが遅れてしまいました」
「ヒアゴの作りも速かったですし、プレッシャーも想像以上に強かったです。序盤で畳み掛けられてポイントをかなり取られてしまったので、中盤以降は流された感じです。かなり実力差を感じました」

今年のムンジアル、印象に残ったことはありましたでしょうか?
加古選手「今年のムンジアルは、足関節の攻防が以前よりも多かったように感じました。マイキー・ムスメシのストレート・フットロックを有効に使ったゲームプランが印象に残っています」
「あとは、数年前に比べて、進行がかなり分かりやすくなって、選手としてはやり易く感じました。」

今年は疾病にも苦しまれていました。現在の調子はいかがですか?
加古選手「7月の終わりに蜂窩織炎にかかって、思いのほか長引いてしまい、練習復帰までに1ヶ月近くかかり、その後も1ヶ月ぐらいなかなか腫れが消えない状態でした。現在は治って普通に練習出来ているのですが、再発することが多いと聞いているので、まだちょっと心配です」

今後の予定を教えて下さい
加古選手「年内にあと2〜3大会出る予定です」

話は変わりますが、例えば現在柔術をやっていて、黒帯になってムンジアル出たい、もしくは優勝したい!と思っている若い選手達は、ひそかにいると思うのです。そういうガチやる気の選手達は、具体的にどういう道を進むのが良いと加古選手はお考えになりますか?
加古選手「国内の環境で世界チャンピオンになるのは不可能ということではないのですが、可能性として、より確率が上がるのは、やはりアメリカに移住して柔術だけの生活を送ることのように思います」

「それとは別に、国内だけの練習で世界チャンピオンになる選手が現れれば、日本のレベルも1ランク上がると思います。どちらの可能性にも期待しつつ、僕は自分の中での挑戦を続けたいと思います」

楽しさは自然なもの・・・原晃選手


関西の盛り上がりを語るとき、原晃選手の名前は外せないでしょう。

原アニキと呼ばれ、関西の柔術を象徴するような選手。

実力も折り紙つきで、昨年のMATSURIでは岩井英治を簡単に倒し、黒帯昇格。そんな原選手が柔術新聞杯マスターにご参加頂けるということで、早速話を伺ってみました。

どうして大会にご参加頂けたのでしょうか。
原晃選手「出るのは今回で3回目になるんですけど、柔術新聞さんのブログを柔術を始めたころから楽しみに見ていたので、それを書いてる人が作る大会に出ないわけにいかないでしょう」

柔術を始めようと思われたきっかけは?
原選手「小学生のころからプロレスが好きで、その流れでPRIDEを好きになって、30代になって趣味を探してるうちに柔術にたどり着きました」

 吹田柔術はどんな道場でしょうか?
原選手「吹田柔術は笑顔でスパーしてる人達もいれば、ガンガン激しいスパーする人達もいる、明るく楽しく激しい柔術道場です」

原選手「むかしの全日本プロレスな感じ。馬場さんの位置は新川さんになるんですけど(笑)」

 現在練習はどれくらいの頻度でしょうか?

原選手「今は週4、5日ぐらいです」

原選手も中心人物の1人ですが、関西柔術の盛り上がりは素晴らしいです。選手同士の繋がりが強固に思えます。
原選手「今はどこの地域も繋がりは強いと思うんですけど。九州、四国、東京でも強い人達が集まって練習してますし。(関西は)ちょっとノリがいい人が多いですけど」

今後の目標はありますでしょうか?

原選手「ワールドマスターには出場したいですね。今年は怪我で出られなかったので」

どのような柔術家になりたいですか?
原選手「じいさんになっても楽しく柔術してる柔術家ですね」

お話しを聞いていると、原選手が非常に自然体で、色々な物事に向かわれているのが分かりますよね。

無理に盛り上げたりではなく、柔術が好きで、自然と続けて行く中で、結果として積極的に大会出場し、時には柔術新聞杯のように遠方の大会にも足を向ける。

そんな1人1人の自然な柔術の愛し方が、関西柔術を盛り上げているのではないかと感じました。

戦い続ける意味・・・後藤貴史選手


「黒帯選手が試合に出れば、大会は盛り上がる」
これは古くから、言われ続けていた言葉ですよね。

柔術選手として最高の段階にある黒帯、そんな選手が技術の素晴らしさを披露すれば、場は柔術の妙に酔いしれ、幸せな空気に包まれるわけです。

思えば関西地方の盛り上がりを考えるにあたって、自分は大きな見落としをしていたのかもしれません。

関西の盛り上がりは、色々な黒帯選手達が、晴れの日も雨の日も、一生懸命試合に出続け、幸せな空気を作っていったからこそのものであることを。

そんな戦い続ける黒帯選手を、まさに代表する1人である後藤貴史選手に、お話をうかがいました。

どうして柔術新聞杯にご出場頂けましたか?
後藤貴史選手「柔術新聞杯は第1回からずっと盛り上がり続けていて、自分もその中に加わりたいと思ったからです。柔術新聞杯に出場するのは今回で3回目で、情けないことに一度も勝ったことがないので、今回は必ず勝ちます!」

柔術を始めたのはいつですか?
「正式に始めたのは吹田柔術が発足した2004年です。組技は2000年頃から柔道部で柔術っぽいテクニックを練習してみたり、グラップリングの練習をしていました。ルタ・リーブリはアレッシャンドリ・ノゲイラの青帯です」

どうして柔術をやろうと思ったのでしょうか
「物心ついた頃からプロレスファンで、その後パンクラスが大好きになって格闘技に興味を持ち、最終的に柔術に落ち着きました(笑)」
「最初はグラップリングのクロストレーニングとして練習していたのですが、紫帯の頃に柔術そのものの魅力に気づき、柔術の試合にも積極的に出場するようになりました」

吹田柔術はどんな道場ですか?
「自由な道場です(笑)。また、試合に挑戦する選手の割合が比較的高いように感じます。代表の新川先生が国内外を問わず大会に出場されているので、皆が影響を受けているのではないでしょうか」

週何回くらい、1日何時間くらい練習していますか?
「週2, 3回を一日2時間くらいです。練習量は極端に少ないと思いますが、自分なりに工夫してやっています」

後藤選手は多戦で知られていますが、大会に出続ける後藤選手なりの理由等はありますでしょうか?
「単純に楽しいからです!(以前は)DUMAUのポイントランキングの1位になれば海外へのチケットをもらえる制度があり、最初はそれに挑戦することがきっかけでした。その後、大会出場を通じてできる人との繋がりの方に魅力を感じるようになり、それ以来、可能な限り出場しています」

「でも、多戦という意識はありません。日系ブラジル人の先生方は僕の倍以上の数の試合をこなされています」

関西の柔術はとても盛り上っています。なぜなのでしょうか?
「様々な理由があると思いますが、強さや技術だけでなく、各選手の個性や魅力が認められる雰囲気があることではないでしょうか」

「面白い選手が沢山いるので、関東の方々にも関西の大会へ参加していただきたいです」

今後の目標のようなものはありますか?
「パラエストラ東大阪でインストラクターをさせていただいていているので、担当のクラスを盛り上げ、一人でも多くの柔術仲間をつくることが目標です」

どんな柔術家になりたいでしょうか?
「一言で表現するのが難しいですが、ずっと戦い続けられる選手でいたいです」

技巧を極み続けた先へ・・・鈴木恒太選手

鈴木恒太選手は、日本でも類を見ない程の、最技巧派の1人として知られる選手ですね。そのスタイルはある意味ジェフ・グローバー的というか、レオジーニョ的というか、猛烈な技術と身体能力がないとまるで真似できない強烈なものです。

そして自分にとっては、あるDVD中に登場する選手として、強烈に印象付けられているのです。

そのDVDとは、この「ハファエル・メンデスDVD」。

メンデス兄弟が茶帯で残したこのDVDは、柔術新聞が始まるきっかけの1つともなった、非常に重要な作品なのです。

なにしろDVDで使われている技術が、それはそれは恐ろしいもので、世界の進歩を寒気がするくらい自分に刻み込んでくれました。

ヤバイのはメンデスのなんか普通なインストラクション部分じゃないですよ。スパーです。そしてそのスパーにおいて、凄いベースの強い青帯の選手がいるのですが、それが誰あろう鈴木恒太選手。

そんなことは露知らず、自分がボンサイ道場を訪問した際、当時まだ使い手の少なかった逆さガードをガンガンに使い、猛烈なテクニックを見せる選手と遭遇したのです。

なんだこの人は、日本って広いなと思い、お話を聞いてみれば、なんとメンデスDVDのあの選手。これは運命を感じましたね。

その後は皆さんもご存知の通り、世界的に見ても珍しいほどの技巧を使いこなす黒帯選手として、大いに活躍されています。そんな鈴木選手にお話を伺いました。

どうして柔術新聞杯に出場して頂けましたか?
鈴木恒太選手「4月に行われた柔術新聞杯に怪我で出場できず、会場で仲間の応援をしていました。 その時に柔術新聞杯の雰囲気の良さ、ハイレベルな試合の数々を見て、選手として参加できなかった淋しさや悔しさが一番の動機でしょうか。 あと、マスターの試合は雰囲気が良くて大好きです!笑 」

柔術を始めたのはいつでしょう?
鈴木選手「19歳の時からなので、もぅ12年になります」

どうして柔術をやろうと思ったのですか?
鈴木選手「 学生時代、PRIDEが全盛期の時で、自分は桜庭選手の大ファンでした。 自分も、格闘技をやりたいと色々探した中で、家から一番近かったのが当時のボンサイ柔術でした」

週何回、1日何時間練習されていますか?
鈴木選手「平均、週4~5日を2時間弱くらいです」


ボンサイでは、誰にたくさん習っていますか?

鈴木選手「今はサトシ先生がほとんどです。 スパーリングは、道場のメンバーと満遍なくやる感じです。 サトシ先生やクレベル、関根さんともやるし、石黒兄妹、パンクラスランカー鈴木タクミ、ベテランの黒・茶帯、若手の青帯選手、一般会員さんともやります。 選手層が厚くスパーリングクラスでは毎回オールアウトできます」

「その中でも須山選手が一番意識する相手ですね。 僕は、一番のライバルと思っています!」

今後の目標などありますか?
鈴木選手「一番近い目標は、来年こそは全日本とアジア選手権の表彰台に上がりたいです。 ワールドマスターにも挑戦してみたいです」

鈴木選手はどんな柔術家になりたいでしょう?
鈴木選手「もちろん今よりもっと強くなりたいというのはありますが、ずっとこの先も柔術を楽しく続けていけたら、それが最高だと思います。 そして、いずれは指導者として選手を育ててみたいなという気持ちも最近ほんの少しですが出てきました」