日本の夏の意味

人が移り変わりて歴史となる
たなびく雲は、雨も降らせず足早に去り、目に刺さる陽の光と電熱器のような沸騰地面に反射し、全てが白濁に見える夏。

季節のかわる速さに、人は抗うすべなきと感じつつ、日本の柔術もまた移り変わり激しく、数年前とは技も顔ぶれもガラリと変わっている今日このごろ。

これが今年の、柔術日本一を極める人名帳。
https://www.jbjjf.com/entrylist/2018/all_ch19/entry_list2.htm
ここに日本一の名がある。ルース・ベネディクトよろしく「菊と刀」の粋を極めた柔術家が今年も決まる。

夏とは、そういう季節なのだ。
連綿と続く日本柔術の歴史の、一部となる季節なのだ。

熱された鋳鉄の如く、参加はあれよあれよと膨らみ、またも過去最高を更新。川は高きより低きへ流れども、流れに逆らってあがくが人の性。高きはより高きを目指し、時の流れを拒絶するのも選手の性。いずれ強者の願いが重なりあって、全日本という稀世の試し銘を打つ!!

Hashimoto Era
最強の存在
橋本知之選手が、三連覇を狙う。ゴルゴ13がM60マシンガンをぶっ放しているかのように精緻な連続攻撃で、相手が反撃に出る前に轟沈させる先制攻撃の妙!!!

2016年に平尾悠人選手を、2017年に鍵山士門選手を激闘の末に下し、現在2年連続の日本王者。その武を頼みに覇を唱え、激戦時代に終止符をうち橋本幕府設立なるか??

三連覇ともなれば、この時期は「橋本時代」として記憶されることは必定。ご本人は中央集権的存在に興味無さそうも、今年橋本選手が戦場を制すれば、周囲は長く強さの象徴として、その記憶に留めることになるでしょう。

しかしその睥睨に待ったをかける勢力。こちらのブロックでは、山田秀之選手、そして加古拓渡選手が龍虎か!!

奇しくも「誰でもパスマシーン」チアゴ・バッホの猛攻を凌いだ両者、違うのは悲願の初制覇を求める山田選手、橋本選手が台頭する前の2015年に全国制覇を成した新世代未来戦士加古選手。

両猛将共に世界の舞台で悽愴の月日を過ごし、山田選手は誰であろうと食い下がり食い尽くす粘り腰、加古選手は誰であろうと術中にハメる必殺のゲーム運びに研磨完了。現王者に噛みつく牙が疼きを上げる!!「喰わせろ、王者」!!

打倒橋本選手の一番槍は
一方のブロックは前年度準優勝の鍵山選手が軸でしょう。平尾悠人選手、そして江端講平選手が永遠の柔術暴威(BOY)。

昨年のベスト4軍団は、他選手から頭一つ抜けた強さが印象的でしたが、その一人である江端選手。鍵山選手と毎年激戦を繰り広げるも悪くない相性を見せる技巧派、爽やかBOYなルックスから解き放たれる野獣ムーブがマットで咆哮するGAPが打倒橋本選手を成すか?!

はたまた誰もが困惑する永遠のスタミナで試合を無限に遂行し、ハイテクガードとリヴァイ兵長ばりに巨人狩りを嗜好する相反なインプレッションGAPの鉄人が2016の借りを返すのか?

そして鍵山選手。トップからハリケーンのような攻撃を繰り返し、反撃には「不倒王」と呼ばれた強靭なベースで一蹴するラオウ的スタンス。王者になる資格はもはや十分、ライバルだらけの山を勝ちあがり、橋本選手の波状攻撃を受け切って、暴風攻撃を浴びせることができるのか??