アタッカーはトレアドールがお好き・・・現代柔術攻撃の根幹トレアドール

メインウェポンはトレアドール・パス

レアンドロ・ロ、ホドウフォ・ヴィエイラ、そしてチアゴ・バッホ。彼らはアタック主体で柔術やるのが困難なご時勢で、やれちゃってる名手達ですよね。そしてみんな共通点があります。トレアドール・パスを主体に攻撃を組み立てている事です(巨大化してからのレアンドロは少し変わりましたが)。

ベリンボロ等、ガード技術の進化が著しい現代において、パスガードを主武器に戦うことは非常に困難で、ちょっと前まではパスなんてほぼ無理、という考え方も普通だったのは、みなさんもご存知のとおり。

ガード革命はパスガード革命
それを徐々に覆していったのは、アスリート的な、爆発的な瞬発力のパスでした。それもデラヒーバ等複雑なガードに対処しやすい「立ってやる」パス。その際に多く使用されたのが、立って、ズボン掴んで走るという、トレアドール(トレアナorトレアンドorブルファイターパス)スタイルです。

 2年くらい前のムンジアルだったか、ジャクソン・ソウザがトレアドールで、獣みたいなスピードで攻撃してるのを見たとき、「ああ、ダブルガードとかガードが完全に主役だったシーンが、ちょっと変わってきたかな」と感じた事を覚えています。

もちろん上記の名手達も、トレアドールだけではパスできない事が多く、その場合は波状攻撃になります。

よくあるのは、トレアドールで相手の守勢を作り、ガードの中に入ってニースライス、そこから座ってハーフ抜きしたり、逆サイドにトレアドールして振ったり、何度も何度も揺さぶって、ガードを崩していく組み立て。

この連続攻撃の端緒に、一発で相手をブチ抜ける強力なパスガードが必要なのです。
攻撃のはじめで相手に恐怖心を与え、守勢をとらせないと、ガードバランスを崩すことができず、その後に続く攻撃でもガードを割れません。

ですので、瞬発力を全開にでき、しかも絶対的に有利な「立ってやるパス」であるトレアドール・パスを、必殺の領域にまで持って行っている名手が多く、それはムンジアル等海外大会でアタック主体で勝利(困難中の困難ですが!)するためには、必須の条件となっている訳です。

 もう一つのスタンディングパス
同様に「立ってやる」パス攻撃の主力として、レッグドラッグがありますが、これはベリンボロルートからの続き、もしくはトレアドール等で崩したあとの、ガードスクランブルの中で威力を発揮する技。

攻撃の頭にいきなりやる事もありますが、ド頭で足を引っ張り切ることは中々難しく、レベルが高くなると成功率が低いので、名手はやはりトレアドールを主体に攻撃を組み立てていることが多いように思います。

ですのでDVDを作る際、まずはトレアドールを作り、その後にレッグドラッグをやるべきだろうと考えました。(レッグドラッグの完全版も製作予定です)

スイッチからバックテイク
また、特にATOS勢で顕著ですが、トレアドールでブチ抜いたあと、相手の頭付近でターンして逆サイドを取り、そのままバックに付く一連のムーブである「
スイッチ」

この動きは現代柔術の攻撃において必須科目であることは疑いのない所でしょう。

これは、それこそ眼にも止まらぬスピードでできなくてはいけません。一切躊躇なく、嬉々としてバックを奪って勝利するATOSの選手達を見ると、この動きを身体に染みこませる必要性を痛感します。コブリンヤとかも凄まじい速度でこれをやりますよね。

これを最もやりやすく、また定型のように頻出するのも、トレアドールからの展開です。この一連の動き、アタックで最重要なものと思うのですが、それにスポットを当てた教則物というのは中々ありません。今回のDVDは、この部分を徹底的に埋める目的で製作されています。

トレアドールを極めろ!
このように、ただでさえアタック主体で柔術をやるのが難しい現代において、強力なトレアドール・パスを持つことはアタッカーの命綱。

国内の大会でしたら、トレアドールでポンポン抜けるくらいの地力がないと、海外大会で活躍することは難しいでしょう。

日本人は体力の面からか、ガード上手な人が多く、アタックが強力というタイプは少ないように思います(そういう選手って柔道がバックボーンにある事が多いですよね。そして相手の頭まで一気に抜けるパスガード得意な事が多い印象を受けます)。

ですので、このDVDは、海外の名手達がトレアドールから狙う展開の全てを収録しています。みなさまの強力なアタック発見のきっかけになれば、非常に嬉しいです。

また、ガード主体の風潮を変えてきたのは、前述のとおりトレアドール、そして足関節だと思うのですが、「フットロックを有効に使えるかどうかは、パスガードの強力さ次第」という青木真也選手の言葉を紹介して、シメとしたいです。

ストロングスタイル・トレアドール

このDVDは、トレアドールを成功させるために、素早いズボンの掴み方、そして最初のステップの始め方という、トレアドール得意な人は一生気にもかけないかもしれないディティールを、苦手な人代表として自分が、徹底的に追っています。

だってそこが分からないんですもの!なんであんなパっと持って、ダって走り出せるの!

という事で細川選手に徹底してやってもらいました。

是非注目して頂きたいのは、細川選手の歩数と歩幅。やっぱり断然歩数が少なく(1歩ですごい遠くまで行ける)、そして歩幅も広いのです。
身長の関係もあるにはありますけど、例えば細川選手が普通にやってる姿勢も、自分が真似してみるとかなりキツイのです。

これは手や足を広げた状態での、姿勢を支える力が段違いなのだと思います。パスのドリルとかやる際、そういう所も気をつけようと思った次第です。

また細川選手の「パンチグリップ」。これが非常に効率的で、パス動作中体重を乗せる支点は全てここになります。これの作り方や利点もしっかり説明されています。

頭を越えてバックにつけ!
細川選手は撮影中、「自分はサイドを取るつもりでパスしてない」と度々仰っていました。その哲学がよく表れているムーブが、相手のフレームを避けるステップです。

これは結局より遠くまで行く事なのですが、フレーム対策のみならず、通常のパス時でも、相手の頭の方まで行くためにとても必要な要素になっており、当然逆サイドにターン(スイッチ)する時にも必須のステップなのです。

そしてこのスイッチ。自分がやるとどうしても歩数が多く、大回りになって、ATOSの選手みたくシュパっと回れないのですが、細川選手に支点を明らかにしてもらい、一歩でターンするステップの仕方を収録しています。

バックテイクは完璧に
バックテイク。これが中々に難しく、相手が身体ズラしてきたり、タックルしてきたります。またバックフックかけるのも意外と難しく、自分は足掛けられないで苦労していたのですが、相手が動けなくなる圧力をかける場所と、やりやすいフックの仕方、ばっちり教えていただいております。

Reverse Sitからのハーフ足抜き
トレアドールを足で防がれたり、ニースライスからの展開でよくなる、ハーフガードのリバースシット(reverse sit)ポジション。

この姿勢は、特に海外において非常に多くみられるのですが、正しいポイントに圧力をかけてないと、相手が起き上がってきますし、ディープハーフに持っていかれたりします。

ですのでここでは、圧力をかけるポイントを正確に教示しています。どれか一つでもおろそかになると、相手がひっくり返してくるでしょう。

この体勢から足抜けると格好良いですよね。是非その参考にしていただければと思います。

トレアドールのその前に
トレアドールに行くにも、なんかのガードに引っかかっていたら始められないですよね。ですので代表的なガードの効果的な外し方もたくさんやっています。

このように今回のDVDでは、トレアドールの前から、その後まで、流れとして全てを解説しております。ズボン掴んで終わりではありません。

おそらくみなさまが題名から想像されるよりも、異常に多量の情報を含んでいるDVD。トップゲームのかなりの範疇を収めており、海外の名手達がトレアドールから狙う展開を、すべて網羅しております。

また受け手の加藤壮一郎選手が素晴らしい名手で、あらゆるガードやリアクションの再現を難なくこなして頂いたため、このDVDの情報量増加が可能となりました。

「弟のガード」なんていう、全世界の柔術人口中2人くらいにしか通用しない名称のものでも、フォームを見ただけですぐ先の展開を予測し、実演してくださったのは驚嘆するしかありませんでした。

スタンディングパスをゲットだぜ!
細川選手がなぜトレアドールでポンポンパスできるのか、このDVDに収録しきった自信があります。

ご興味ある方は是非ご覧になってみて、現代柔術に必須である「立ってやるパス」の、最も強力な型を修めてみてはいかがでしょうか!
どうかよろしくお願い致します!