重水浩次選手・・・柔術が与えてくれたもの

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(写真提供:フルフォースプロダクション)

柔術新聞杯にご参加頂ける選手の方々の、試合に出場する理由や思いなどをお聞きして紹介しようと思います。

パウロ・ミヤオみたいな人達はまあ置いとくとして、身近な選手達の、等身大の「試合に出場する理由」を少しでも明らかにして、どのような心持ちで試合に臨んでいるかをお伝えできたらと思っています。

まずは、九州からマスター3紫帯ライトフェザー級でご参加いただくトラスト柔術アカデミー重水浩次選手です。

柔術新聞杯にご参加頂けた経緯について教えていただけますか?
重水「昨年12月のDUMAU九州で優勝したのですが、その試合で右膝を怪我しまして。 掛かりつけの治療院の先生に相談したところ『怪我の治療回復を考慮して、 3月には試合が出来そうだね』 って話でしたので、何か目標になる大会が欲しいなぁ~と思いまして」
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「どうせなら毎年2、3回は試合のために訪れている浅草で試合がしたいと思っていたところ、 ちょうど良い日程に柔術新聞杯がありました。 ただ最終的に、この大会に出場したい!この大会に出よう! と決めたのは『柔術新聞杯は、DUMAU九州のような雰囲気の大会にしたい』 という文面を見たからです」

「自分はDUMAU九州に育ててもらって、紫帯までなれたと思ってますので、 DUMAU九州=重水浩次でしょ!って(笑)。これは行くしかない!って決めました」

普段はどういう感じで練習されてるのでしょうか?
重水「月、火、水、金はトラスト鹿児島で20時~23時半頃まで練習。 木、土は道場がお休みなので、トラストとは別の場所で、主にフィジカル強化練習。 日曜日は午前中にマット運動、ムービング、打ち込みを中心とした基礎練習のみを2時間ぐらい。 あと、ランニングは毎日、30分~1時間ぐらい走ってます。昨年12月から怪我の治療でお世話になっている和光整骨院のトレーニング・スペースで 体幹トレも始めて、 今年から週一回のサンボも再開しました」
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(写真提供:Full Force Production)

ほぼ週7日じゃないですか!!
「練習は毎日、何かしらやってますね。 嫁に「バカ」だとよく言われます(笑)」

柔術新聞杯にご参加いただけましたが、本大会に期待することってありますでしょうか?
重水「ボクは青帯時代、DUMAU九州で優勝した時、 生田誠先生のいきな計らいで、 表彰台の上で、現在の嫁にプロポーズさせてもらいました(笑) そんな感じで、 真剣勝負の試合の合間に、遊び心というか楽しい空気が入り込むような大会になってくれたらいいですね」
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(写真提供:Full Force Production)

どのような試合を見せたいですか?
重水「ご存知のとおり、ボクは生まれつき左手が動かない、分娩麻痺という障害を持つ隻腕の柔術家です。 白帯の頃、トラスト柔術アカデミー総帥である生田誠先生が言ってくれた言葉『シゲさんは左手が使えなくて大変かもしれないけど、悪いことだけじゃない。 人一倍努力しなければならないかもしれないけど、その頑張った分だけ、障害を克服した分だけ、 いろんなの人が注目してくれるし、たくさんの人が応援してくれる』その言葉が最高に嬉しくて。その言葉をきっかけに、独りで東京や愛知に遠征して、どんどん試合にチャレンジしていきました」
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「自分のような、田舎のどこにでもいる一柔術家にインタビューしてくださったり、 取材してくれるのは、自分が隻腕の柔術家だから。そう思うと、左手に障害を持って生まれてきたことは、むしろラッキーだったかも!って思います(笑) 元々が目立ちたがり屋なので(笑)。 ボクは鹿児島ですが、生田誠先生率いるトラスト柔術アカデミーfamilyの一員で 本当に良かったと思います。トラストでなければ、諦めて柔術を辞めていたかもしれません」

「そんな自分が試合にチャレンジすることで、 例えば自分と同じように、身体のどこかに障害を持っている方に勇気と希望を与えることが出来たり、 柔術をよく知らない人が『障害者が、健常者と普通に格闘技の試合をしているらしい』ってことをきっかけに 、柔術に興味を持ってくださったり、 何かしら世の中に影響を与えることができればいいなって思います」
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(写真提供:Full Force Production)

「以前“ソウルメイト”であるトラスト千葉の長谷川亮さんとこんな話をしました。『我々の総帥、生田誠先生は、何と言っても“愛の柔術伝道師”ですから。ボクらもお互い 身の周りの柔術への理解と普及をもっともっと広めていきましょう』と。正直ボクは強くはないし、格好いい柔術は出来ないけど、 泥臭い試合であったとしても、自分がチャレンジを続けることで、柔術を続けていくことで、 みんなに元気になってもらう。それが、生田誠先生や師匠である生田堅固先生、『柔術』への恩返しになるかなって思ってます」

自分もそうですが、東京の同年代オジサン柔術家に是非メッセージを!
「アラフォーになった今でも、格闘技できるって、真剣勝負できるって最高ですよね。
これは心の底からの本音なんですけど、 いま、毎日仕事が楽しい、心が繋がった家族が側に居てくれる、信頼できる仲間がいる、そして柔術で充実している。
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ボクは怖いくらい幸せです。これマジで『全部夢なんじゃないか』って思う瞬間があります(笑)
そんなボクと、ブラジリアン柔術のルールの中で”真剣勝負”しましょう。勝負を楽しみましょう!!」