世界ラペル・メイヘム計画アブダビ白書 

アブダビ影の主役

2014アブダビ・ワールドプロが終了しましたね。

ジャッジが凄まじかったり、色々話題はありましたが、まずはこの人の活躍を見ていきたいと思います。
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おっとすみませんこれは姉ちゃんのクロエさんですね。

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おっとすみません、こっちは妹さんでしたよー。

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これこれこの人、
キーナン・コーネリアス!!!

もちろん男の方ですよ。
女性は彼女さん。

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色々と文句の一つも言いたくなる環境にあるキーナンですが、柔術の強さはガチバケモノ。

なんとブラウリオに勝ってしまいましたよ・・・。

お互い相手のラペラを使ったガードを得意としている両者だけに、この初顔合わせは非常に注目していました。

キーナン・コーネリアス(ATOS)vsブラウリオ・エスティマ(グレイシー・バッハ)


ブラウリオが立ち上がりから
いきなり凄いです。

ブシェシャとかもそうですが、世界トップ黒帯ほど、試合冒頭の立ち上がりを大事にしている印象を受けます。特に試合時間6分ですもんね。

通常ならこのままダダダっと試合の流れを持って行かれる所ですが、キーナンはそこからしっかり体勢を作ります。

これは同大会、ヒカルド・エヴァンゲリスタとの一戦。
エヴァンゲリスタが冒頭物凄いアタックを見せていますね。

キーナンはじっと我慢して反転攻勢の機を窺い、チャンスとみるや一気にめくって勝負を付けています。

こういうガーっと来る系の圧力で、そのまま持って行かれないのは本当に凄いですね。
極めの強さといい、軟体ガーダーの枠を完全に飛び越えてます。

プロジェクト・ラペル・メイヘム

そして出た出た!!必殺のラペル・ガード!!

まずこちらを。
キーナン自身のラペルガード・システム教則の見本動画です。

ここでキーナンは、ラペルガードの基本セットアップについて公開しています。

なるほど、ラペルを引き出して、で両手で掴む、と。

基本セットアップや基本スイープは「基本でコレかよ」というくらい複雑ですが、とりあえずこのグリップと、ラペルラッソーはすぐ真似できそう。

しかしラペルラッソーとは・・・。
世の中何が出てくるか分からないですね。

銀河網vsラペル網の行方や如何

ギを使うガードでまず注目を集めたのは、ブラウリオのギャラクシー・ガードでしたね。

ギャラクシー・ガードは足でラペル引っ掛ける、第三のスパイダーポイントのような方式でした。
ただこのガードは、反転攻勢が難しく、ブラウリオの試合でも「全くアタックしてない」という批判が相次ぎました。

さてキーナンのラペルガード。
相手のラペルを引っ張り出して、手で掴む点が違いますね。

そしてこの方式だと、第三のスパイダーはもちろん、第三のフックポイントともなり得ます。

分かりづらい表現ですみません。

言ってみれば、アンダーフック的効果もあるので、50/50やベリンボロ等のアタックと親和性が非常に良いのです。

このブラウリオとの試合でも、ご覧のようにこの体勢から煽りまくって、あのブラウリオがベースを作れないという非常事態。

しかもラッソー・ガード的効果ももちろんあるので、非常にパスされにくいという恐ろしいガード。

ラペルが巻き起こす大混乱は止まらない

ブラウリオ・エスティマというトップ中のトップ相手に、階級別でもアドバン1差という僅差の敗北、そしてアブソのこの試合ではキーナンが見事リベンジに成功し、勝利します。

キーナン・コーネリアス(ATOS)vsジャクソン・ソウザ(チェッキ・マット)

前回のアブダビ特集においてライバル的に取り上げましたが、今回はもうキーナンの圧勝。前戦までのようにラペルガードを使うまでもなく、キツいベリンボロ1発で葬りさってます。

あのジャクソン相手にこの内容は、驚異としか言いようがありません。

マーカス・ブシェシャ(チェッキ・マット)vsキーナン・コーネリアス(ATOS)


キーナン今回はブシェシャという現役最強選手とまで戦うことができました。これはキーナンにとっても巨大な財産となったのではないでしょうか。

しっかしブシェシャの立ち上がりは超絶キツイですね・・・。

次回触れますが、アブソ決勝のホドウフォ戦は冒頭トンパチな攻めをして危機に陥っていましたが、ここではまさにブシェシャ節の猛攻。通常の選手ならこれで終了でしょう。

しかし1分過ぎ、キーナンは粘りに粘って逆襲に転じ、最後はバックまで窺う戦果をあげます。
この甲斐あってしっかりしたガードの中にブシェシャを捉える事ができ、自分のペースに持ち込めた訳ですね

その後は右に左にラペルを持ち替えて、様々なセットアップでブシェシャをシャットアウト!!!
あのブシェシャ相手にこんな事が出来るのは、世界中でキーナンだけかもしれません。

ちなみにラペルを左手に持ち替えたセットアップはどうも「Worm Gurad」と言うらしいです。後で触れますがキーナンはこのラペルガードに関して既に相当発展させており、様々なバリエーションを持っています。

4分40秒過ぎ等、ブシェシャの非人間的な反抗を喰らいアドバン1差で敗北しますが、キーナンの成長ぶりはもはや明白。ブシェシャまでラペルの餌食としました。

アンドレ・ガウヴァオン(ATOS)vsキーナン・コーネリアス(ATOS)

キーナンはなんと現師匠であるガウヴァオンと戦う機会にまで恵まれました。

しかしこれキーナン勝ってませんか?レフ判でガウヴァオン勝利ですけど。

この試合は、ラペルガードの威力がよりはっきりと分かるものですね。ラペルを1本挟んでいると、50/50とかも一本芯の入った鉄筋コンクリート的に強化される印象を受けます。

柔軟な体と発想

そして2分30秒過ぎ、出た出た先のインストラクション動画でレクチャーされていた基本というには難しすぎるベリンボロ1回転みたいなフルアタック!!!これはスゴヒ・・・・。そしてこういう動きって、ミヤオ兄弟もやってますよね。ラペル掴んだまま良く回るし、このベリンボロ回転し過ぎみたいなロールは今年の天上天下双龍無敵セミナーでやってた・・・。あのセミナーは本当にレベル高かった・・・。

まあそれは良いとして、やっぱこの辺の技術って若いユーチューバー世代では共通しているのかもしれませんね。僕からすると複雑怪奇な技ですが、彼らは「Yeah!」で片付けちゃうのでしょう。才能の違いですね。そのうちジャンニもやるかも。

しかしガウヴァオンはキーナンの技を良く知っているはずですが、結構受けちゃってますねー。後半ブルファイター・パスで反抗したそうなそぶりを見せますが、そもそもトレアドールに行けないというラペルガードの恐ろしさよ!!

長くお付き合い頂いてありがとうございます。キーナンは今年のWPJJCをこういう感じで駆け抜けた訳ですが、これは事件ですよ。最強選手連がことごとく止められ、ブラウリオに至っては敗北。

これは2013コパ・ポディオのホドウフォ・ヴィエイラ戦。この時はラペル・ガードを使用しておらず、単純にラッソー&スパイダー、そしてシンプルに足を被せる防御で応戦して、大量失点を喫しています。

まあ茶帯の選手がホドウフォの突進をここまで止めるのがそもそもおかしいですし、レオノゲに引き分け、他の相手(シャンジ、セコーニ)とは最小得失点差での敗北なので、十分鼻血が出るほど凄過ぎなのですが、本人はガードを決壊されて相当悔しかったのでしょう。この年のムンジアルまでにラペルガードを本格起動させ、自分のガードを大改良した訳です。凄いですよ、まだ若いのに。

そんなキーナンのラペルガード、詳細はキーナンがひっそりやってるこちらのオンライン教則動画ページで見ることができます。まさかこうやってコレを紹介する日が来るとは。
http://keenancornelius.kajabi.com/sp/25912-keenanjitsucom
「キーナン・ジツ~ラペル・メイヘム・プロジェクト」というチャラいネーミングのページで、Vimeo動画が並んでるだけの質素な内容。惰性で契約しましたが、技はパネエです。ペイパル設定して、1月10ドルの契約すると見れます。ご興味ある方は良かったら。

ここではラペルガードの他、パスガードなど様々な技術がおさめられているのですが、ヤバイです。あのキックパスとかもそうですが、とにかく発想が自由で柔軟。なんか次元違う技がたくさんなんですよ。

大躍進したロイド時代、先生が居ないためみんなでYouTubeで技を研究したキーナンをはじめ、最新の技はYouTubeで自分で学ぶしかなかったジャンニらこの世代、技術的に制限を設けないで、ドンドン勝手に技を作り出していて新しいですね。

もちろん同じ技を僕がやっても上手くいかない訳で、基本技術に、あの柔軟な身体、そしてガッツリ筋トレとかも大事な要素なんですけど、こういうクリエイティブな部分も是非参考にしたいと、キーナンのオンライン(というか動画倉庫)や今回の大会を見て強く感じた訳でした。
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