チャールズ・ガスパー「1 Step Closer To Modern Jiu-Jitsu」収録技解説!

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「日本技書」シリーズ・金古一朗「EXTREME SPIDER GUARD」、非常なご好評とご期待を頂いて、本当にありがとうございます!

そして現在、おかげ様で大変なご好評を頂いているャールズ・ガスパー「1 Step Closer To Modern Jiu-Jitsu」。

収録されている技術にポイントやこぼれ話がある物も多く、技紹介のご要望をたくさん頂いているので、是非ご紹介させていただこうと思います。

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~「ザ・ベリンボロ・ブレイカーズ2013PMモデル」~
ベリンボロ対策というのは数ありますが最高名手が最も嫌がる方法がこれです。

特にベリンボロやる相手よりも体格やベースで上回っていたら、ここからめくられる事は少ないでしょう。
柔良く剛を制す現代技術の粋であるベリンボロを、再び「力」や「重さ」の対決に引き戻してしまう防御法ですね。

パウロ・ミヤオがアブダビ・ワールドプロ・グラマド予選決勝において、フェルナンド・ヴィエイラというパワーとベースが優れた相手にこれに近い対処法をやられて、かなり苦労していました。

もちろんパウロのように高速反転を繰り返すレベルの術者や、速攻でヒザ裏にしっかりフック作れるレベルの術者相手ですと、どういう手法を使っても厳しいものがありますが、そんな人めったに居ませんからね。

通常の、単発に近いベリンボロに対しては絶大な効果を発揮するでしょう。

ちなみにチャールズ選手は、ここから更に左足を大きく開いて、相手のフックを遠ざける事でめくられる危険性を更に低くしていました。
両足めくられたらもうオシマイですからね。

~「ザ・リアルTTパス」~
この方式が正式なディティールで、基本なものとなります。トリアーダ的なズボンの操作から始まるので、通常のムーブにも非常に取り入れやすいのではないでしょうか。

そこからガード足を一気に巻き込んで入っていけば、もうこちらのもの。

この一気呵成にハーフに入る動きというのは、この後出てくるいわゆるクロスニー・パス時にも有効なムーブですよね。レアンドロ他バルボーザ系の強力アタッカーが度々見せる動きでもあります。

そして相手の足をキャップして開くわけですが、この開きの時点でもタップを取れます。ご本尊や、ヨースキ・ストー選手が得意としているとか。
まあ言ってみれば股裂きのようなものですね。

相手の足を操作して一気に巻き込み、かつ自分の足の位置も正しく確保するのが最も難しい所で、重要な部分ですね。

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~「50/50バスター・2013PMモデル」~
多くのトップ選手が採用する素晴らしい手法。
発祥はおそらくメンデス??

思想としてはベリンボロブレイカーズと同じというか、こちらのベースを危険にさらすことなく50/50の解除を目指すものです。

立って外すのもポピュラーですけど、立ってるとやっぱりコカされちゃいやすいですからね。相手の脇と袖を制することで、相手を動けなくして自分だけ動いちゃおうという強力な技術です。

~「タイガー・ビクトリー50/50スイープ」~

2013 IBJJFアジアオープン・ぺサード級決勝戦において見事成功させ、優勝を決定付けた素晴らしい技術。

大会3日前くらいに開発して練習していたテクニックだそうです。見事当たり技となりましたね。

こういうセットアップだと単純にバックを狙いたくなりますが、50/50からの普通のバック取りって知識が世に広まった結果、相手が本気で抵抗すると相当な技術と身体能力が無いと成功しなくなっているので、このように送り出し系のムーブにすることで一気に成功率を上げた技術となりました。

相手の足を取るまで距離があるので、そこが難所ですが、セットアップ自体は複雑でないので、是非試してみて欲しいです。

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~「タイガー・カンバリョッタバック」~
「上からベリンボロ」の最基本形。ライアン・ホールで有名となった、もはやベーシックともいえる技術ですが、チャールズが素晴らしいインストラクションを披露してくれています。回転に気を取られてつい忘れがちな上半身の固めを分かりやすく解説し、回りきったあとの、相手の足の下げ方までしっかり解説。

ちなみにチャールズは回転の際、その場に飛び込むようにスピーディにやっていました。一気に相手の下に潜り込む感じですね。

セットアップ時に、相手のヒザが出てしまわないようしっかりホールドするのもポイントですね。

~「T クォーター・ブレイカー」~
これも素晴らしき直伝の技術。
クォーターされた時、相手の袖取れたら是非是非試して欲しいですね。

パス・バージョンと極めバージョンがありますが、常に極めるつもりでいって大丈夫と思います。この体勢だとヒザめっちゃ痛いです。

DVDエンディングに収録されてますが、受け手の岩井英治はこの時完全にタップアウト状態で、うめき声をあげていました(笑)。

技終わったあとチャールズがなんかやたら嬉しそうなのは、それで笑っちゃってたからなんですね(笑)。

「上から攻撃する時は、常にプレッシャーで相手を痛がらせないといけない。」とハッキリ言い切るチャールズ、その信念が遺憾なく発揮されたインストラクションとなりました。

ちなみにチャールズはスパーの時とか凄く優しいんですよねー。こんなにちゃんと手加減してくれる人って珍しいです・・・。

このように、「Modern Side」は国宝級のテクニックでありながら、かつ取り入れやすいので、非常に多くの方からご支持をいただいております。
ご興味ある方は是非ご確認頂ければと思います。

続きはパート2の記事で書きますね。
次はいよいよ美猛虎編!!

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