MATSURI第5戦 第1章・・・Don’t trust over 30

格闘技界には神興行という言葉がありますよね。

ファンはみんなお気に入りの団体や目当てのカードを目的に会場に足を運ぶわけですが、そんな大会の中でも特に出来の良かった興行を指して使われる言葉です。

MATSURI第5戦はその神興行でした・・・。
奥さんのジト目を振り切り、無理矢理足を運んで良かった!!!!

色々なバランスが完璧に取れていて、もうなにか降りてきていたとしか言いようがないですね。

詳細な試合結果は下記リンクに記載されていますので、是非参照してみて下さい!
http://blog.livedoor.jp/jonha/archives/2013-10-20.html
早速大会を振り返ってみたいと思います。

イケてるB系モダン・パンテラ

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先鋭軍団IMPACTO BJJの新世代旗手であるヴァンダレイ高崎選手。
アジア・オープンも制した若き強豪は、その名に恥じない
期待どおりの動きを見せてくれました。

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代名詞ともなっている強固なスパイダー・ガードから回転系の技術を繰り出すコンテンポラリーなスタイルは、まさに現代柔術が作り出した防御不能なヘヴィサウンド。

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攻略しにくさ満点、どう戦っても接戦は不可避で、誰もが対戦を嫌がるタイプのテクニシャンですね。

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しかし対戦相手の高木翔太選手も、デラヒーバ&X気味セットアップからのエレベーター系スイープがダイムバック並みのキレ味!!

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お互い下になる度に相手をコカすという、まさにヘヴィ・スイーパー同士の緊迫した試合展開に!!!

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際で上回ることの多かったヴァンダレイ選手がシーソーな接戦をものにし、勝利をおさめましたが、非常に競ったテクニカル試合。

お互いが現役選手ならではのハードでホットな仕上がりを見せてくれた試合となりました。

It don’t mean a Thing (If You ain’t got that IPPON)

今大会では新たに素晴らしい選手との出会いがありました。

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ホブソン・タンノ選手です。
これは素晴らしい選手!!

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IMPACTOなので、回転系やベリンボロ系のバックテイクも当然お手の物なのですが、ホブソン選手は際の執着が素晴らしいのです。
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対するは、くまモン・キャップがイケてる極悪!!サカモン選手。ファニーなコスチュームと気合い入った表情のコントラストが素敵!!!
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ホブソン選手は一度回転の谷間を鋭く突かれ、サカモン選手に完パスされかかるのですが、この右ヒジのグリップ一点だけは離さず死守。
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それを拠り所に執念深くポジションを回復していき、なんとも言えない逆クルシフィクスのようなポジションをゲット。
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その後再度ポジションが二転三転するのですが、一瞬の隙を捉えてアームロックで1本勝ち!!
現代的なテクニカル選手は、ポジションを優先することが多いですが、ホブソン選手は獰猛なまでに相手の体の末端に執着。
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本人もベリンボロとか出来るけどポジションゲームは嫌いで、1本取れなかったら自分的には負けとまで思っているそうです。

まさにタイトルどおり「1本取れなきゃ意味が無い」!!

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そしてこの対戦したくない感!!!
ハレック・グレイシーのようで、雰囲気もアリアリですね。
しかしひとたび家族に囲まれるとこの笑顔ー!!!!

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テクニカル軍団に現れたキメキメ系選手。
先日のアジア・オープンでも見事アダルト紫帯ライト級で優勝。
これからも是非頑張って欲しいですね。

新世代未来戦士名物持参で初登場

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今回のMATSURI、加古拓渡選手の試合を楽しみにして会場に足を運んだ方も多いのではないでしょうか。

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先日遂にアジア・チャンピオンに輝いた、あの新世代未来戦士がプロ興行に初降臨!!
柔術ファンお馴染みの名物入場生パフォをMATSURIで初披露ですよ!!!!!

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名カメラマン荒木拓也氏も加古選手の生四股にかぶりつき!!!
バッチリ収録されたことでしょう!!!

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そしてそして、お客さんが加古選手に最も期待する名物といえば、あのモダンなモダンな四次元回転殺法!!!!

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ベリンボロやキス・オブ・ザ・ドラゴンはもちろん大サービス大連発!!!
しかもこの試合の加古選手はパスも絶好調、鋭く決まります!!!

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しかしここからは珠玉のテクニシャン、福丸智選手が魅せる!!

決定的なポジションを取られてもフィニッシュは許さず、加古選手の極めをエスケープし続けます。

しかもラスト間際には加古選手を膝十字にまで捉える試合巧者ぶり!!

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最後まで落ち着いてテクニシャンぶりを発揮した福丸選手。
クールな素晴らしい選手ですね。

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そして加古選手は期待通りの、他所では中々見ることのできない名物モダンムーブを存分に披露してくれました。

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本人は極められなくて悔しそうでしたが、フィニッシュはまた次回ということで、今回初の未来戦士ぶりをMATSURIのお客さんに見事に印象付けたのではないでしょうか。

迸る知性、滾る野生

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この試合は特に楽しみにしていた一戦です。
柔術界を精緻な技術1本で勝ち抜いてきた当代屈指のテクニシャンと、UFCにも参戦した屈強な圧力を誇るMMAファイター、興味のあるテーマがこれでもかと詰め込まれています。

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徳島が全国に誇る技術派はその持ち味を活かし、あくまで超テクニカルに戦い、モダン柔術をしかも情熱的に爆発させて戦いました。

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そしてギを身に纏ったパンクラスの美しき野獣はモダンなんて知ったことかとあくまで獰猛に戦い、まさに望んだ試合展開を織りなしてくれました。

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試合は苛烈を極め、両者が死力を尽くして僅差を争うものとなりました。
普段は決して交わることの無い両雄が、祝祭という非日常の空間において融合し、この場でしか見ることのできないファンタジーとなって会場一帯を輝かせてくれました。

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現代柔術の象徴たる二つ折り体勢と、猛きMMA戦士の鋭い眼光が交錯する臨界点よ!!!


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秘術を駆使して死界へ誘う魔術師!!
それに抗い不動を保つ猛獣!!!

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遂にベリンボロ・ターボまで発動!!!
術者の持ち手はとどまることを知らず!!!
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ここにきて遂に橋本選手が、手塚選手のバックを捉えはじめます。
しかし手塚選手も足関節で応戦!!
バックが先なのか!足が先なのか!!!
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しかし常々足関節の危険性が指摘されているダブルガードや50/50等の現代柔術ポジションですが、トップクラスの攻防においては、そのポジション用の足関節を用意し、それを使う目的で積極的にそれら現代的な体勢に持っていったのでないと、なかなか足関節は決まらないことが多いです。

ミヤオ兄弟やカイオテハ、エドウィン・ナジミらは知られたダブル・ガード等からのフット・フィニッシャーですが、いずれも自分からその体勢を仕掛け、その体勢用の足関節でもって仕留めることがほとんどだと思います。

つまりダブルガードや50/50等からの足関節は能動的にやらないとトップ所にはなかなか効かないのです。
この試合も橋本選手は、手塚選手の厳しい足関節攻撃を一重のところでかわしながら、試合を優位に進めました。
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またこの試合で興味深かったのは、ダブルガードの展開が多かったことです。

本来のフィールドであるMMAでも、TDとトップからの圧力が持ち味の手塚選手、最新柔術の試合運び等おそらく興味無いと思うのですが、橋本選手が繰り出す仕掛けの危険性を本能的に察知し、自然とスイープされにくいポジションを選択していった結果かもしれません。
とても興味深い成り行きでしたね。

白熱した試合はアドバン1差で橋本選手が勝利をおさめました。
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手塚選手の圧力にも屈しなかった橋本選手のガード技術は美しい&素晴らしいの一言です。
このままどこまで完成度を高めてくれるのか、ファンとして楽しみでなりません。

 

セラ・アッカーマンの八艘飛び

そしてトリはこの人、今大会数ある熱戦の中でも、特大50m超級のインパクトを残してくれたのが、ご存知世羅智茂選手です。
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その戦いぶりたるや天馬空を駆けるが如く!
マットを切り裂く反撃の嚆矢のようでした。
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世羅選手に対したのはカーロス・セリンゲロ・キムラ選手。
誰もが知る恐ろしい強さの柔術家!!!
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しかし世羅選手は飛ぶように試合を組み立て、放つは紅蓮の弓矢!!!!
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上でも下でも立体起動装置着用状態!!!!
どんな体勢でも躍動感がはんぱじゃないです。
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そして隙あらば即極めアタック!!!
これはたまったものじゃないですね。

そんな1人リヴァイ班スクランブル攻撃状態でセリンゲロ選手をかく乱しまくり、ラストは伝家の宝刀アンクル・ロック!!!!
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強敵相手に、まさかまさかの圧倒的な内容で試合を締め括った世羅選手。
ミカサの生き別れの兄なんじゃないかってくらいのとんでもない強さ、会場大大大爆発の試合でした。

ただ強いだけでなく、観衆を沸かせる勝ち方が出来る格闘技選手は貴重です。
関西の至宝は、これからどこまで光を放つのでしょうか。
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そして敗れたセリンゲロ選手も、試合前にヒザの状態を聞くと「ヒザ?ゼンゼンダイジョブダヨ」と屈託も無く話す、まさに天真爛漫な生粋の柔術家。
これからも是非頑張って、強力なスイープからの極めを連発して欲しいですね。

いかがでしょうか。
あの会場の興奮の万分の一でも伝わったでしょうか?

今回は超豪華な顔ぶれとなった若き現役選手の超ムーブに焦点を当ててきましたが、MATSURIの魅力ってそういう競技的な部分だけなのでしょうか?

その答えは次回の記事でお伝えできればと思います。
お楽しみに!!

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