新春恒例IBJJFルール改正対策!・・・わかりやすい要点解説

IBJJFがルール改正を発表しました。
今回のヨーロピアン選手権から適用です。
(英語版)
http://www.facebook.com/ibjjf/posts/590590120956324
http://www.facebook.com/ibjjf/posts/591600224188647
(ポルトガル版)
http://www.facebook.com/ibjjf/posts/590589827623020
ざっとまとめます。

①Classification of penalties:
Terminate the category “Minor Penalties”. All the situations that were classified as “Minor”will now be classified as “Serious”.
現在ルール・ブック6.5および7.4に規定されている「Minor
Penalties
」の枠組みは廃止されます。
以前「Minor Penalties」にカテゴライズされていた反則(顔押しや、帯に足ひっかけ等)は全て「Serious Penalties」に組み込まれます。

②Adding new “Severe Penalty”:
An athlete will receive a “Severe 
Penalty” in situations where the athlete commits an illegal move against
their opponent that results in a disqualification.

注記・・・Adding new “Severe Penalty”:
An athlete will receive a “Severe Penalty” in situations where the athlete intentionally attempts to get his
or her opponent disqualified by reacting in a way that places his or her opponent in an illegal position.

ルールブック6.3に規定されている「Severe Penalty(即失格もしくは大会追放)に、新たな禁止技が追加されました。
それは、「相手を失格になるようなポジションにわざと仕向ける事」です。
例えば相手の足をわざと外掛けクラッチにこちらが組み替えたり、とかです。せこいですねー!!
こういう事をすると即失格の「Severe Penalty」を取られます。

③Adding new “Serious Penalty”:
An athlete will receive a “Serious Penalty” in situations where the athlete commits an illegal move against their opponent that results in a penalty.
注記・・・Adding new “Serious Penalty”:
An athlete will receive a “Serious Penalty” in situations where the athlete unintentionally reacts in a way that places his or her opponent in an illegal position.
同じ様にとの対比で、今度はワザとではなく相手の体を反則ポジションにしちゃった場合は、「Serious Penalty」を取られるという事だと思います。

④Proceedings of the referees:
In situations where there IS NOT a submission in hold, the referee may stop the fight when an athlete puts their opponent in a position that is liable to penalty (illegal coup). The referee will return the athletes to a regular position. 
いわゆる「Knee Reaping Rule」に関する重要な変更点です。極めの場面でないところで、反則ポジションを取ってしまった場合、審判は一度試合を止め、合法ポジションから再スタートするという対処がとられます。
この際、反則の度合いに応じてペナルティが取られるのかどうか、ちょっと不明です。

⑤In situations where there IS a submission in hold, the referee will not stop the fight when the athlete under attack puts the opponent in a position that is liable to penalty (illegal move).
極めの局面の場合、審判は試合を止めずに、即ペナルティを取ります。
おそらく
とのコンビで、たまたま外掛けになってしまった場合は、審判が戻してくれる、しかしストレート・フットロックやニーバー等を外掛けで極めようとした場合や、外掛けで膝捻ったりとかは、以前と変わらず即失格になる、こういう事ではないでしょうか。
IBJJF公式審判であるオリヴィエ・ゲディスもコメント欄で同じ意見を述べています。
彼はIBJJF審判内で、「外掛けリ・スタート制」を主張していた1人だそうです。
なんでもかんでも外掛け=即失格の混乱を防止する方策だと思われます。

⑥In matches with three (3) referees, the disqualification of an athlete will not happen until at least two of the three referees agree with the decision.
⑥3審判制においては、2人もしくは3人の審判が失格処分に同意しないと、失格になりません。
これもやたらな即失格を防ぐ対策だと思われます。

⑦Marking penalties on the scoreboard:
All penalties noted by the referee shall be marked on the scoreboard. Ends the concept of gestural penalty. Starting in 
2013, counter penalties could go up to three (3) and the fourth penalty will result in a disqualification.

これはなかなか画期的。ジェスチャー方式とおさらば。ペナルティは全てスコアボードに記載表示されるようになります。そして3ペナまで表示カウントされ、4ペナ目で即失格、という事だと思われます。

⑧Take Down Score:
Starting in 2013, the referee will award two 
points for a Take Down after the athlete who initiates the Take Down stabilizes the opponent on the ground for three (3) seconds.

テイクダウンは、倒してから3秒間相手をグラウンドに固定して、はじめて2ポイントが宣告されるようになります。

⑨Starting in 2013, athletes with experience in Wrestling at the University level in the USA or with a professional career in MMA can not subscribe to compete as a  belt. Besides USA,Wrestling competitors with experience in National tournaments around the world are also restricted from competing as  belts.
MMAでプロキャリアがある人や大学リーグレベルのレスラー(NCAAレベルという事でしょうか?ちょっとレスリング事情に疎いので分かりません)、アメリカ以外(←記載漏れ・・・1月16日修正)においては国際大会に出た事あるようなレスラーは、白帯での出場が禁止になります。

細かい訳間違いや、解釈に相違はあるかもしれませんが、大体こういう事ではないでしょうか。

ただオリヴィエ・ゲディスも「まだ不明点が多い」「Knee Reaping Rule改正に反対の審判が結構居る」と述べているように、実際の運用法はヨーロッパ選手権を通じて培われるものと思われます。

どうしても分からない疑問点がありましたら、IBJJFに問い合わせるのはアリです。今は改正直後で混み合っているかもしれませんが、平時なら2日くらいでAlvaro Romanoさんから返信があります。
regras@ibjjf.com

TDのカウント法
には注意が必要ですね。
そして外掛け=即失格の危険性はありがたくも薄れましたが、極めに関わる外掛けは変わらず即失格ですので、
外掛けガード等する場合は、やはり従来通り足のラインを超えないようにするのが、これまでの流れからするとベターだと個人的には思います。

この辺りに是非注意をしながら、試合をして頂ければと思います。参戦予定の選手の方々頑張って下さい!!

新春恒例IBJJFルール改正対策!・・・わかりやすい要点解説” への6件のコメント

  1. SECRET: 0
    PASS:
    始めまして、
    すみません、外掛けに関して質問があります。
    1レッグⅩガードを使用したいと思っているのですが、
    「足のラインを超えないようにする」というのは、外掛けした足が、体の正中線を越えたらアウトと言う意味なのでしょうか? 
    外掛けした足を相手の脇腹あたりに当てている程度では反則にはならないと思っていいのでしょうか?

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >MGファンさん
    これはできたらIBJJFに問い合わせて頂きたいのですが、例えば相手の右足に1レッグ外掛けるとしますよね。
    公式見解では、体の真ん中ラインを越えなければOK的なようなのですが、実際海外大会などでは、相手右足のラインを越えたらもうバンバン取る人が居るというか、そっちの方が多いようです。
    ルール改正で無軌道な取締りは減りそうですが、全盛期ははんぱなく反則取りまくってたので、足のラインはなるべく越えない方が良いと個人的には思います。
    最近のガウッシアのスパー見ていると、以前よりもフックを深く、体の真ん中辺りまで行かせているので、大丈夫かもしれませんが・・・。
    そして足のラインでも体の真ん中でも、外掛け+ヒザ捻る行為したら即失格は変化ありません。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    >ブスさん
    早速の返信ありがとうございました。
    すみません、もう一つだけ質問なのですが、
    足のラインというのは相手の正面から見て、足の延長線上の事。
    相手の右足に1レッグ外掛けしたとして、自分の右足が相手のお尻あたりをフックしてれば大丈夫かもしれない。
    だいたい、そんな感じで理解していいのでしょうか?

  4. SECRET: 0
    PASS:
    >MGファンさん
    そうですね!
    言葉だと分かりづらいですよねー!
    http://www.youtube.com/watch?v=SMzzc1mlANI
    この動画の1分10秒くらいから、ガウッシアが1レッグ仕掛けますが、ガウッシアの左足が、コブリンヤの右足を越えそうになってますよね。
    これが「足のラインを越える」、という言い方の意味でした。
    ガウッシアなら反則取られないでしょうけど、他の人がやったら取られてもおかしくなかったのが、今までの海外大会でした。
    この動画はガウッシアが結構足のライン結構ギリギリで攻めてる貴重な動画ですね。
    ちなみに仰るように、もう一方の足はお尻の下にフックしておけば外掛けとは取られにくい、というのが海外掲示板などでの一般的な流れでした。
    さすがにそれだったら取られないと思います。

  5. SECRET: 0
    PASS:
    >ブスさん
    IBJJFに問い合わせるのは敷居が高い気がして質問させていただきましたが、
    動画のURLまで張って頂き、丁寧な回答ありがとうございました。
    言葉で説明というのは難しいですね。
    これからも、ブログ更新と、ブスさんの試合解説も楽しみにしてます。

  6. SECRET: 0
    PASS:
    >MGファンさん
    どうもありがとうございます!
    外掛けガードは強いですよね。
    スクランブル状態からこういう体勢になる事多いし、50/50にも移行できますし・・・。
    非常に有効なガードですよね。

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