2012年アブダビ・プロ本戦・・・シャンジ・ヒベイロ

アブソルート級・・・アンドレ・ガウバォン(ATOS)vsシャンジ・ヒベイロ(ヒベイロ柔術)


シャンジのガードワーク
というのは、逆さや回転等の最新系を駆使した物ではありませんが(時々回りますけど)、非常に柔軟で、ハーフ下でもガード足を堅くロックしたりせずに遊ばせておき、相手がパスにかかる刹那にガードに戻すorシッティングに戻すorそのまま三角というムーブが鉄壁です。

パスされかけた事すらあまり見た事ありませんが、ここではガウバォン伝家の宝刀レッグウィーブ・パス&TTパスのコンビネーションの前に本来遊ばせる足を殺されてしまい、ほぼ完パスされてしまっていますね・・・。
ビックリするほどシャンジが何も出来ず、ガウバォンの完勝です。 
シャンジも自信があったから引き込んだのでしょうが、前回シャンジが上でガウバォンをグルグルにした事を考えると、今後両者の戦いは上の取り合いになるかもしれませんね。

-100キロ級決勝・・・シャンジ・ヒベイロ(ヒベイロ柔術)vsベルナルド・ファリア(アリアンシ)

2010年ムンジアル階級別決勝で、シャンジがホジャー&ホミーニョ以外の選手に敗れてしまい衝撃が走りました。


その相手であるかっとびディープハーフ野郎ベルナルド・ファリアと大舞台で再戦です。

ファリアのスライディング・ディープハーフを警戒してかシャンジがアクティブな引き込みです。
ファリアが噛み付き系の体勢からヘヴィーに攻め立てますが、ここではシャンジ見事なガードワークを見せます。
チョークも交えているのでしょうか、ファリアを長く釘付けにします。

しかしファリア粘りのパスから、ガウバォン戦同様またもガードを割られてしまいます・・・。
なんとか完パスは避けますが、引き続きファリアのドしつこいバック狙いに晒されます。

しかしバック・エスケープはウマイタの真骨頂、下手に動かず相手がズリ落ちるのを促し続けてエスケープに成功します。

しかしファリアもマリオ・ヘイスのような得意のオモプラッタで対抗。
シャンジはあっさり捕まってしまいます。

シャンジは何とかエスケープに成功し、そこからなんとギロチン!!!これは今までに無い展開!
結構入ってるっぽいけど審判がなぜだかブレイク!理由が良く分かりません。
しかしシャンジ、クローズドからの足すくいスイープ→足下座り込みでファリアを遂にスイープ!!!

これが決勝点となり、シャンジ見事にアブダビ・プロ本戦、-100キロ級制覇です。

印象的だったのはシャンジの試合展開です。
今までに無いものでした・・・。
シャンジはこれまで、圧倒的な能力に物を言わせてポイント先行し、その後無理しないでポイント勝利というのが必勝パターンでした。

最新系ガードが不得手なウマイタ勢、そして頑なに拒否するシャンジ、必然的にガードを割られる事が多くなりますが、エスケープに長じたウマイタ特有の能力を活かして脱出、そこからこれまたウマイタ特有の極めの強さで勝負、というクロン・グレイシーに酷似した戦い方&展開が今回だったと思います。

これはシャンジのスタイルチェンジの結果なのか、それとも周囲のレベルが上がって、これまでに無くガードを割られる事態が頻発し、追い詰めらる事が多くなったからなのか、おそらく両方だと思うのですが、シャンジファンとしては非常に興味深いですね。
今後シャンジがどう対処して、そして更に成長していくのか、楽しみです。


しかしアンドレ・ガウバォン(サンディエゴ予選)、ベルナルド・ファリアという超強敵を下してさすがという所を見せたシャンジ、後ほど改めて取り上げますがガウバォンがホドウフォ・ヴィエイラにアブソ決勝で健闘するも完敗したのをふまえると、ムンジアルにおいてストップ・ザ・ホドウフォの最右翼として位置付けられるのではないでしょうか。


それにしても敗れたファリア、重量級ではほぼ無敵の強さを誇っているのにイマイチ人気が出ず、ホドウフォに負け続けているイメージも先行していて損な役回りになってますね。
いつかバリっと目立てる日が来るといいですねー。

2012年アブダビ・プロ本戦・・・シャンジ・ヒベイロ” への2件のコメント

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    ブスさんの分析、詳細にわたり流石ですね。ネットLIVEでファリア戦を見てた時「ガウバォン戦に続きパスされかかってんじゃん。調子悪そう」とか思って、勝ちはしましたが残念な印象だったのでした・・・。
    いずれにしても”強い”シャンジを見たいですね。ムンジアル、楽しみです。

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