ヒカジーニョ・インストラクション・フィロソフィー

ムンジアルを凌ぐ勢いがあった時期のコパ・ド・ムンドを3回くらい制した王者にして、ブラザ→チェッキ・マット時代を通じた名インストラクターとしても名高い、まさに天才と呼ぶにふさわしい名選手であるヒカジーニョことヒカルド・ヴィエイラが、そのインストラクション哲学を存分に吐露した動画が公開されました。

「もし君が既に困難を克服する精神力を持っていれば、チャンピオンにするのは簡単だよ。
柔術を教えれば良いだけだからね。
なぜなら君は既に、戦うハートを持っているのだから。

僕ら兄弟は荷物持ちの息子として産まれたんだ。
母親は家政婦をやっていた。アパートの掃除とかしてたよ。
そういう生活の苦しみが、僕ら兄弟に戦士として戦うイメージを与えたんだよね。
僕らは大会で勝って名前を上げ、地位や名誉を勝ち取る必要があったんだ。
だから多くの人が僕ら兄弟を、そういった障壁を乗り越えたゴールの象徴として見るんだよ。
僕ら兄弟がそれらを乗り越えたって事をみんな知っているからね。


僕は、趣味で練習に来ている生徒達も持っている。
彼らは試合とか関係無しに、ただ柔術のテクニックを学びに来てるんだ。
けど僕らと一緒にアカデミーで同じ時間を過ごし、一緒に練習をするうちに、みんな戦いたくなってくるのさ。

彼らはファイトを始める、結果としてアカデミーに充満しているエネルギー、困難を克服し、アタックして、目的を達するためのエネルギーの意味を知り始めるんだ。
僕が思うに、全てのアスリート達には、このパッションが備わっていると思う。
欲しかったタイトルを獲ると、もうなんとも説明出来ないような感情が沸いてくるんだよ。
だから僕はね、家族を置いて、勉学も置いて、友情を一旦脇に置いてまでファイトして、勝利を得ることに身を捧げるような人達は、そういう感情を、それも非常に強い欲望としてを味わっているからだと信じている。


だから、そうやって望んだタイトルを勝ち取った時、勝利に対する喜びだけでなく、それまでやってきた事を振り返って「ワオ・・・!」ってなるんだ。

僕も色々な物を置き去りにしてきたよ。
けど神様のおかげで、今僕は自分の夢に到達することができた。
君の献身も、決してムダになるっていう事はないと思う。

僕は誰かにファイトを強制したりしないし、ハード・トレーニングを強制したりしないよ。
自由にしてもらっている。

けど、コンペティション的な事を望んでいる人達には、献身・減量・規律、そういったトレーニングの厳しさを教えてあげるんだ。
そうするとね、多くの人は残らないんだ。
彼らは趣味として柔術をリ・スタートする。
けどね、誰か一人でも、献身と責任を受け入れて、僕に付いてきて、チャンピオンになるために必要な事を受け入れてくれれば、彼はチャンピオンになるだろう。、

だから結局、こういう事って僕とは関係無い事なんだ。
彼ら自身の問題なんだ。
もしチャンピオンになりたければ、ただ規律を受け入れてくれれば良い。
そうすれば、僕は毎日道場に来て君に柔術を教えてあげるから・・・。

僕が思うに、一番大事なのは道場選びだよ。
君は良い指導者に当たらないといけない。
今日、おかしな指導者がたくさんいる。
彼らは柔術を、金儲けに使っている。
彼らはただ道場に行きー、ただ君らにポジションを見せー、ただそれを練習させー、で帰っちゃうんだ。
それは僕の仕事とは違う。

習ってる人もね、柔術を理解するようになれば、その指導者に指導者としての適性が無い事を気付けるはずだよ。
文化としての、精神としての柔術を、僕の道場では教えている。
僕が育てた指導者は全て、柔術を教える喜びと、そして柔術の精神に基づいて指導している。」

レオジーニョがケンカ別れしてブラザを飛び出した時、一体どうなるかと柔術ファンは固唾を飲んで見守ってきましたが、結果としてチェッキ・マットは短期間で物凄い大勢力となり、ムンジアル・アダルトの部においてアカデミー成績で2位を奪取するまでになりました。


レオジーニョの手腕恐るべしといった所ですが、その天才レオジーニョを影でずっと支えてきたもう一人の天才ヒカジーニョの献身も忘れてはいけませんね。

ムーブにかけてはまさに天衣無縫、怒濤の中国雑伎団状態、一人だけ違う競技やってるみたいで、キレにおいてはレオジーニョもかくやというヒカジーニョ、特にスパーにおいて顕著ですが恐ろしいまでのムービングを誇ります。
以前ツイッターで紹介した動画ですが、

言葉も出ませんね-。
もう夢としか言いようのないムーブです。
スーパー度はあのレオジーニョより上かもしれません。
ド派手ド派手のドラゴン柔術ですよ。

ちなみにチェッキ・マットは日本支部があります。
マーシオ・ヘイスさん率いる
テンサイ柔術/チェッキ・マットがそれです。


僕は以前奥さんが埼玉県川口市に住んでいたので良く行ってたのですが(デヘヘ)、ある日の駅のホーム、どう考えても常人でない体付きと雰囲気をした男性がホームに居ました。

しかも顔もどっかで見た事ある・・・。
Tシャツみたら「BJJFJ」って書いてあるし!

おそるおそる声をかけたらマーシオ・ヘイスさんでした。
僕の「チェッキ・マット」表記は、この時マーシオさんが言っていて格好良かったので真似しているものです。
一般的には「チェック・マット」だと思うので気を付けて下さい!
マーシオさんはクリチーバ生まれ、ハモン・ジャミュールの黒帯だそうです。

見るからに強そうでしたが、今回ヒカジーニョの記事を書くにあたって質問したら親切に色々教えて下さりました。
どうもありがとうございます!

おまけですがチェッキ・マット強豪の一人、カーロス・オランダ・エスキジートがベリンボロ返しを教えてくれています。

足を組み替えると、アラ不思議ずっと一緒にクルクル回れるという優れもの!

レオジーニョ&ヒカジーニョという二人の天才が産んだチェッキ・マットは、マーカス・ブシェシャジョアオ・アシスのような超新世代強豪も加わって強力そのものですね。

今年のムンジアル、どのようなアカデミー成績を残すのでしょうか!
とても楽しみです。

 

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