パン選手権試合動画まとめ③・・・Modern Jiu-jitsuと新世代と超新世代

2012パン選手権の重要な試合が、動画で公開されてきているので、色々まとめます。

ライト級決勝戦・・・
レアンドロ・ペレイラ(PSLPBシセロ・コスタ)vsルーカス・レプリ(アリアンシ)

昨年くらいに彗星の如く柔術界に登場し、猛烈なアタック力を駆使してマイケル・ランギセルシーニョを連破した元祖超新世代レアンドロ・ペレイラ!
アリアンシの番長ルーカス・レプリと対戦です。

この次のアブダビ・プロ本戦ではレプリに僅差で敗れてしまいましたが、このパン選手権では見事にレプリを撃破しました。

レアンドロと言えばなんといっても猛烈な攻撃力がウリですが、この試合ではガードの強さを存分に発揮!
開始早々にあのレプリをコカしています。

全盛期のホミーニョ
を思わせる強力グリップのスパイダー、解除される気配がありません。
そこから草刈り系&X系への連携もスムースで、恐ろしい選手ですね。

思えばマイケル・ランギだってどちらかといえば新世代スター。
ニュースターが現れ過ぎなレーヴィ級ですが、サトシ選手とのニュースター対決が非常に楽しみです。

アブソルート級準決勝・・・
クロン・グレイシー(グレイシー・ウマイタ)vsマーカス・ブシェシャ(チェッキ・マット)

もはやベテランの風格すら出て来ましたが、本来はこちらだってニュースターなはずのクロン・グレイシー。
これまた超新世代のマーカス・ブシェシャとアブソで対戦です。

ブシェシャはまだそこまで有名になっていませんが、あのポポ様サイボーグ様らとキンニク仲間で、ノーギ・ワールズも余裕で優勝している事から分かるように、普通の選手では絶対勝てないような非人間的なムーブを持つヤバイ選手の一人です。


それこそ打倒ホジャーやホドウフォの有力候補、アブソにおいて中・軽量級に遅れを取る事など考えにくい選手です。


しかしクロン、大善戦しています。
あまり大きくないのに、カラダから湧き出るエネルギー感が凄いですね・・・。

ヒクソン直伝のムーブとかはもちろんそうですが、特にADCCで顕著なように、クロンの強さのポイントはこの飢えた狼のような闘争心と、それに付いてくる強力なフィジカルだと思います。
この試合も負け試合とはいえ、そんなクロンの強さが爆発してます!

ブシェシャのムーブはさすがに竜巻のようで
、体重差があるクロンはだいぶ苦戦していますが、それでも最後まで張り合って、ブシェシャに嫌な汗かかせたクロン、まさに戦士ですね。

そしてブシェシャ、50/50からアンダーフックでクロンの足をあげ、そこからヒザ十字フィニッシュの連携も見事ですねー。

ブシェシャはヒザ十字に持って行く展開をたくさん持っていて強いですね。
以前ツイッターで紹介した試合ですが、これなど恐ろしいムーブですよ・・・。

防御しようがありませんね。

ミディアム・ヘビー級決勝戦・・・
カイロン・グレイシー(グレイシー・バッハ)vsビトー・トレド(ATOS)

黒帯デビューはアブマー・バルボーザとの最新スパイダー合戦で有名となったカイロン、ここでは上での力強さを存分に発揮!

元々色帯時代はホジャー・コピー的な戦いを見せていたカイロンですが、黒帯トップで、しかも階級UPしてこの戦い方を通用させたのは凄いです。
動画みるといかにもキツそうなフィジカル・トレーニングやってるので、そういう成果も出てるのでしょうか。


パス時、上半身を完全に固定しながら下半身を柔らかく動かして足抜くムーブが素晴らしいですね。

ライト・フェザー級決勝戦・・・
ブルーノ・マルファシーニ(アリアンシ)vsギリェルミ・メンデス(ATOS)



ついにブルーノがギリェルミ越え!!!
フラザトとギリェルミがガロの選手に連破されるなんて、柔術界はミラクルばかり起きますね・・・。
TDから上キープで、試合としてはそこまで面白くありませんが、本来階級下なのにあのギリェルミにスイープされないマルファシーニが驚異的です。

ルースター級決勝戦・・・
カイオ・テハ(シーザー・グレイシー)vsハファエル・フレイタス(グレイシー・バッハ)



「モダン柔術」
の提唱者カイオ、最新系の技術にこだわりを持っていますが、最新云々の前に現在1人の競技者として非常に充実している事を窺わせるムーブ!

1つ1つの動きがヤバイです・・・。
マウント取るムーブも鋭いこと鋭いこと・・・。

フレイタスが50/50戦へ持って行ったため、試合自体はやや膠着しましたが、ラストはヒザ十字で完勝。
6分10秒過ぎくらいの、50/50への対処→アンクルなど、さすが「Modern Jiu-jitsu」に精通した術者と思わせる、参考になるムーブだと思います。

めちゃ悔しがっているフレイタスともさわやかにノーサイド。
「Modern Jiu-jitsu」キレキレムーブももちろんですが、魑魅魍魎たるブラジリアン選手の中で「ウルトラ・クリーン」(byヒラリー・ウィリアムス)とも評されるファイト・スタイルを貫く姿勢も素敵ですね。

おまけですが1年以上前の、カイオ・テハ・セミナーにおけるスパー動画です。

得意のハーフ・アタックを炸裂させまくっていて非常に参考になります。
2分10秒過ぎのヒザ十字の取り方などマーベラスですね・・・。

女性白帯選手とのスパー、もちろん手加減しまくってますが、いざ取る時の鮮やかさよ!!

「ステなんて使わなくてもドリルで強くなれるぜ」
と、現代ではややもすると冗談のように聞こえてしまうフレーズを、正面から豪語するカイオ、さすがのムーブですね。

さらにおまけですがカイオがテクニカルな青帯とスパー。
ベリンボロ等、やたらテクニカルなクセに冒頭思い切り外掛けアンダーフックを仕掛ける青帯、そしてそれを流す「本来はルール厳守」カイオという図式がシュールですね。

なお、度々取り上げてきたデラヒーバ・アンダーフックですが、パン選手権においても「フォームだけで失格」という運用ではやはり無かった模様です。

ただし現在「Knee Reaping Rule(ヒザ捻りルール)」と呼ばれているように、外側からヒザに圧力をかける事に関して非常に厳しく取るルールは健在ですので、ベリンボロのようにデラヒーバ&アンダーフックで「逆さ」になる場合、もつれて例の写真状態に近くなると失格の危険があるのは既報のとおりです。


また、1レッグXや50/50の際、自分の外側の足が、相手の腰→足ラインを越えないように注意する事も引き続き必要です。
上級者の逆さユーザ&Xユーザーは、アンダーフック目を付けられる事が多いようなので、気を付けて下さいね。
 
  

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