ヒカジーニョ・インストラクション・フィロソフィー

ムンジアルを凌ぐ勢いがあった時期のコパ・ド・ムンドを3回くらい制した王者にして、ブラザ→チェッキ・マット時代を通じた名インストラクターとしても名高い、まさに天才と呼ぶにふさわしい名選手であるヒカジーニョことヒカルド・ヴィエイラが、そのインストラクション哲学を存分に吐露した動画が公開されました。

「もし君が既に困難を克服する精神力を持っていれば、チャンピオンにするのは簡単だよ。
柔術を教えれば良いだけだからね。
なぜなら君は既に、戦うハートを持っているのだから。

僕ら兄弟は荷物持ちの息子として産まれたんだ。
母親は家政婦をやっていた。アパートの掃除とかしてたよ。
そういう生活の苦しみが、僕ら兄弟に戦士として戦うイメージを与えたんだよね。
僕らは大会で勝って名前を上げ、地位や名誉を勝ち取る必要があったんだ。
だから多くの人が僕ら兄弟を、そういった障壁を乗り越えたゴールの象徴として見るんだよ。
僕ら兄弟がそれらを乗り越えたって事をみんな知っているからね。


僕は、趣味で練習に来ている生徒達も持っている。
彼らは試合とか関係無しに、ただ柔術のテクニックを学びに来てるんだ。
けど僕らと一緒にアカデミーで同じ時間を過ごし、一緒に練習をするうちに、みんな戦いたくなってくるのさ。

彼らはファイトを始める、結果としてアカデミーに充満しているエネルギー、困難を克服し、アタックして、目的を達するためのエネルギーの意味を知り始めるんだ。
僕が思うに、全てのアスリート達には、このパッションが備わっていると思う。
欲しかったタイトルを獲ると、もうなんとも説明出来ないような感情が沸いてくるんだよ。
だから僕はね、家族を置いて、勉学も置いて、友情を一旦脇に置いてまでファイトして、勝利を得ることに身を捧げるような人達は、そういう感情を、それも非常に強い欲望としてを味わっているからだと信じている。


だから、そうやって望んだタイトルを勝ち取った時、勝利に対する喜びだけでなく、それまでやってきた事を振り返って「ワオ・・・!」ってなるんだ。

僕も色々な物を置き去りにしてきたよ。
けど神様のおかげで、今僕は自分の夢に到達することができた。
君の献身も、決してムダになるっていう事はないと思う。

僕は誰かにファイトを強制したりしないし、ハード・トレーニングを強制したりしないよ。
自由にしてもらっている。

けど、コンペティション的な事を望んでいる人達には、献身・減量・規律、そういったトレーニングの厳しさを教えてあげるんだ。
そうするとね、多くの人は残らないんだ。
彼らは趣味として柔術をリ・スタートする。
けどね、誰か一人でも、献身と責任を受け入れて、僕に付いてきて、チャンピオンになるために必要な事を受け入れてくれれば、彼はチャンピオンになるだろう。、

だから結局、こういう事って僕とは関係無い事なんだ。
彼ら自身の問題なんだ。
もしチャンピオンになりたければ、ただ規律を受け入れてくれれば良い。
そうすれば、僕は毎日道場に来て君に柔術を教えてあげるから・・・。

僕が思うに、一番大事なのは道場選びだよ。
君は良い指導者に当たらないといけない。
今日、おかしな指導者がたくさんいる。
彼らは柔術を、金儲けに使っている。
彼らはただ道場に行きー、ただ君らにポジションを見せー、ただそれを練習させー、で帰っちゃうんだ。
それは僕の仕事とは違う。

習ってる人もね、柔術を理解するようになれば、その指導者に指導者としての適性が無い事を気付けるはずだよ。
文化としての、精神としての柔術を、僕の道場では教えている。
僕が育てた指導者は全て、柔術を教える喜びと、そして柔術の精神に基づいて指導している。」

レオジーニョがケンカ別れしてブラザを飛び出した時、一体どうなるかと柔術ファンは固唾を飲んで見守ってきましたが、結果としてチェッキ・マットは短期間で物凄い大勢力となり、ムンジアル・アダルトの部においてアカデミー成績で2位を奪取するまでになりました。


レオジーニョの手腕恐るべしといった所ですが、その天才レオジーニョを影でずっと支えてきたもう一人の天才ヒカジーニョの献身も忘れてはいけませんね。

ムーブにかけてはまさに天衣無縫、怒濤の中国雑伎団状態、一人だけ違う競技やってるみたいで、キレにおいてはレオジーニョもかくやというヒカジーニョ、特にスパーにおいて顕著ですが恐ろしいまでのムービングを誇ります。
以前ツイッターで紹介した動画ですが、

言葉も出ませんね-。
もう夢としか言いようのないムーブです。
スーパー度はあのレオジーニョより上かもしれません。
ド派手ド派手のドラゴン柔術ですよ。

ちなみにチェッキ・マットは日本支部があります。
マーシオ・ヘイスさん率いる
テンサイ柔術/チェッキ・マットがそれです。


僕は以前奥さんが埼玉県川口市に住んでいたので良く行ってたのですが(デヘヘ)、ある日の駅のホーム、どう考えても常人でない体付きと雰囲気をした男性がホームに居ました。

しかも顔もどっかで見た事ある・・・。
Tシャツみたら「BJJFJ」って書いてあるし!

おそるおそる声をかけたらマーシオ・ヘイスさんでした。
僕の「チェッキ・マット」表記は、この時マーシオさんが言っていて格好良かったので真似しているものです。
一般的には「チェック・マット」だと思うので気を付けて下さい!
マーシオさんはクリチーバ生まれ、ハモン・ジャミュールの黒帯だそうです。

見るからに強そうでしたが、今回ヒカジーニョの記事を書くにあたって質問したら親切に色々教えて下さりました。
どうもありがとうございます!

おまけですがチェッキ・マット強豪の一人、カーロス・オランダ・エスキジートがベリンボロ返しを教えてくれています。

足を組み替えると、アラ不思議ずっと一緒にクルクル回れるという優れもの!

レオジーニョ&ヒカジーニョという二人の天才が産んだチェッキ・マットは、マーカス・ブシェシャジョアオ・アシスのような超新世代強豪も加わって強力そのものですね。

今年のムンジアル、どのようなアカデミー成績を残すのでしょうか!
とても楽しみです。

 

4月25日の柔術ニュース・・・NYオープン結果

先週ニューヨーク・オープンが開催されました。
主な結果をまとめてみます。

~アダルト茶帯~
ライト(レーヴィ)級
   優勝・・・ゲイリー・トーナン(ヘンゾ・グレイシー)
ミドル(メジオ)級
   優勝・・・フランシスコ・シニストロ(アリアンシ)
アブソルート級
   2位(同門優勝シェア)・・・フランシスコ・シニストロ(アリアンシ)

~アダルト黒帯~
ライト・フェザー級
   優勝・・・ダニエル・ベレーザ(コンバチヴ・アーツ)
   2位・・・エンリケ・コスタ(アリアンシ)
フェザー級
   優勝・・・デニウソン・ピエメンタ(GFチーム]
ライト級
   優勝・・・イタロ・シウバ(GFチーム)
   2位・・・ダニエル・ピレス(SASチーム)
   3位・・・ブルーノ・アマラウ(BTT)
ミドル級
   優勝・・・オタービオ・ソウザ(グレイシー・バッハ)
   2位・・・クラーク・グレイシー(ヘンゾ・グレイシー)
   3位・・・ガブリエル・グーラート(アリアンシ)
   3位・・・ハファエル・バルボーザ(ソウル・ファイターズ)
アブソルート級
   優勝・・・オタービオ・ソウザ(グレイシー・バッハ)
   2位・・・ハファエル・バルボーザ(ソウル・ファイターズ)
   3位・・・ガブリエル・グーラート(アリアンシ)
   3位・・・ハファエル・ドスサントス(アリアンシ)

オタービオ・ソウザが見事に黒帯完全制覇しました。
http://www.graciemag.com/2012/04/teaching-is-a-full-time-job-for-the-ny-open-jiu-jitsu-champion/ 

現在グレイシー・バッハ総本山アーバイン道場でフルタイムのインストラクター業務をこなしているそう。
毎日最低4つはクラスを持っており、大会出場するからって決して休んだりしないそうです。

立派ですねー。

そういえば先日アブダビ・プロ制覇という偉業を成し遂げたホベルト・サトシ選手もギリギリまでクラスを指導し、帰国後も速攻クラス指導したとか。
http://btgym2.hamazo.tv/e3568431.html 

両選手とも何というか、柔術で生活している喜びと責任を人一倍理解している印象を受けます。
素晴らしい事ですね。

また、ミドル級で2位になったクラーク・グレイシーの試合動画が入ってきています。


ノンストップ・ガードのクラーク、喰らう方はたまったもんじゃないですね・・・。
オモプラッタでフィニッシュという、トップ黒帯では珍しい結末となっています。
ラストの固め方がヤバイですね。

ルックスというか髪型が若い頃のクリント・イーストウッドやデビッド・ボウイに似てて格好良いクラーク、これからもアクティブなガードを見せて欲しいですね。

パン選手権試合動画まとめ③・・・Modern Jiu-jitsuと新世代と超新世代

2012パン選手権の重要な試合が、動画で公開されてきているので、色々まとめます。

ライト級決勝戦・・・
レアンドロ・ペレイラ(PSLPBシセロ・コスタ)vsルーカス・レプリ(アリアンシ)

昨年くらいに彗星の如く柔術界に登場し、猛烈なアタック力を駆使してマイケル・ランギセルシーニョを連破した元祖超新世代レアンドロ・ペレイラ!
アリアンシの番長ルーカス・レプリと対戦です。

この次のアブダビ・プロ本戦ではレプリに僅差で敗れてしまいましたが、このパン選手権では見事にレプリを撃破しました。

レアンドロと言えばなんといっても猛烈な攻撃力がウリですが、この試合ではガードの強さを存分に発揮!
開始早々にあのレプリをコカしています。

全盛期のホミーニョ
を思わせる強力グリップのスパイダー、解除される気配がありません。
そこから草刈り系&X系への連携もスムースで、恐ろしい選手ですね。

思えばマイケル・ランギだってどちらかといえば新世代スター。
ニュースターが現れ過ぎなレーヴィ級ですが、サトシ選手とのニュースター対決が非常に楽しみです。

アブソルート級準決勝・・・
クロン・グレイシー(グレイシー・ウマイタ)vsマーカス・ブシェシャ(チェッキ・マット)

もはやベテランの風格すら出て来ましたが、本来はこちらだってニュースターなはずのクロン・グレイシー。
これまた超新世代のマーカス・ブシェシャとアブソで対戦です。

ブシェシャはまだそこまで有名になっていませんが、あのポポ様サイボーグ様らとキンニク仲間で、ノーギ・ワールズも余裕で優勝している事から分かるように、普通の選手では絶対勝てないような非人間的なムーブを持つヤバイ選手の一人です。


それこそ打倒ホジャーやホドウフォの有力候補、アブソにおいて中・軽量級に遅れを取る事など考えにくい選手です。


しかしクロン、大善戦しています。
あまり大きくないのに、カラダから湧き出るエネルギー感が凄いですね・・・。

ヒクソン直伝のムーブとかはもちろんそうですが、特にADCCで顕著なように、クロンの強さのポイントはこの飢えた狼のような闘争心と、それに付いてくる強力なフィジカルだと思います。
この試合も負け試合とはいえ、そんなクロンの強さが爆発してます!

ブシェシャのムーブはさすがに竜巻のようで
、体重差があるクロンはだいぶ苦戦していますが、それでも最後まで張り合って、ブシェシャに嫌な汗かかせたクロン、まさに戦士ですね。

そしてブシェシャ、50/50からアンダーフックでクロンの足をあげ、そこからヒザ十字フィニッシュの連携も見事ですねー。

ブシェシャはヒザ十字に持って行く展開をたくさん持っていて強いですね。
以前ツイッターで紹介した試合ですが、これなど恐ろしいムーブですよ・・・。

防御しようがありませんね。

ミディアム・ヘビー級決勝戦・・・
カイロン・グレイシー(グレイシー・バッハ)vsビトー・トレド(ATOS)

黒帯デビューはアブマー・バルボーザとの最新スパイダー合戦で有名となったカイロン、ここでは上での力強さを存分に発揮!

元々色帯時代はホジャー・コピー的な戦いを見せていたカイロンですが、黒帯トップで、しかも階級UPしてこの戦い方を通用させたのは凄いです。
動画みるといかにもキツそうなフィジカル・トレーニングやってるので、そういう成果も出てるのでしょうか。


パス時、上半身を完全に固定しながら下半身を柔らかく動かして足抜くムーブが素晴らしいですね。

ライト・フェザー級決勝戦・・・
ブルーノ・マルファシーニ(アリアンシ)vsギリェルミ・メンデス(ATOS)



ついにブルーノがギリェルミ越え!!!
フラザトとギリェルミがガロの選手に連破されるなんて、柔術界はミラクルばかり起きますね・・・。
TDから上キープで、試合としてはそこまで面白くありませんが、本来階級下なのにあのギリェルミにスイープされないマルファシーニが驚異的です。

ルースター級決勝戦・・・
カイオ・テハ(シーザー・グレイシー)vsハファエル・フレイタス(グレイシー・バッハ)



「モダン柔術」
の提唱者カイオ、最新系の技術にこだわりを持っていますが、最新云々の前に現在1人の競技者として非常に充実している事を窺わせるムーブ!

1つ1つの動きがヤバイです・・・。
マウント取るムーブも鋭いこと鋭いこと・・・。

フレイタスが50/50戦へ持って行ったため、試合自体はやや膠着しましたが、ラストはヒザ十字で完勝。
6分10秒過ぎくらいの、50/50への対処→アンクルなど、さすが「Modern Jiu-jitsu」に精通した術者と思わせる、参考になるムーブだと思います。

めちゃ悔しがっているフレイタスともさわやかにノーサイド。
「Modern Jiu-jitsu」キレキレムーブももちろんですが、魑魅魍魎たるブラジリアン選手の中で「ウルトラ・クリーン」(byヒラリー・ウィリアムス)とも評されるファイト・スタイルを貫く姿勢も素敵ですね。

おまけですが1年以上前の、カイオ・テハ・セミナーにおけるスパー動画です。

得意のハーフ・アタックを炸裂させまくっていて非常に参考になります。
2分10秒過ぎのヒザ十字の取り方などマーベラスですね・・・。

女性白帯選手とのスパー、もちろん手加減しまくってますが、いざ取る時の鮮やかさよ!!

「ステなんて使わなくてもドリルで強くなれるぜ」
と、現代ではややもすると冗談のように聞こえてしまうフレーズを、正面から豪語するカイオ、さすがのムーブですね。

さらにおまけですがカイオがテクニカルな青帯とスパー。
ベリンボロ等、やたらテクニカルなクセに冒頭思い切り外掛けアンダーフックを仕掛ける青帯、そしてそれを流す「本来はルール厳守」カイオという図式がシュールですね。

なお、度々取り上げてきたデラヒーバ・アンダーフックですが、パン選手権においても「フォームだけで失格」という運用ではやはり無かった模様です。

ただし現在「Knee Reaping Rule(ヒザ捻りルール)」と呼ばれているように、外側からヒザに圧力をかける事に関して非常に厳しく取るルールは健在ですので、ベリンボロのようにデラヒーバ&アンダーフックで「逆さ」になる場合、もつれて例の写真状態に近くなると失格の危険があるのは既報のとおりです。


また、1レッグXや50/50の際、自分の外側の足が、相手の腰→足ラインを越えないように注意する事も引き続き必要です。
上級者の逆さユーザ&Xユーザーは、アンダーフック目を付けられる事が多いようなので、気を付けて下さいね。
 
  

2012年アブダビ・プロ本戦・・・ホドウフォ・ヴィエイラ

ホドウフォ・ヴィエイラ(GFチーム)vsマルセロ・ベルナルド(ブラジリアン・パワー・チーム)

ホドウフォの階級別かアブソか分かりませんがおそらく初戦くらいです。

やや流している感じですが、相手のマルセロ選手は超ガチ、しかもなかなかのムーブを見せるので危うくパスされかけてます。
しかし優しめにTDを決めると、グリップはそのままでパス&フィニッシュ、圧倒的なアタック能力を見せつけます。
ガード時との落差が激し過ぎですね。

アブソルート級・・・ホドウフォ・ヴィエイラ(GFチーム)vs?

ホドウフォ、これがアブソ初戦の模様。
相手知り合いか?ってくらいリラックスしたムーブを見せていますね。
ノリが完全にスパーのそれで、ベリンボロを狙い、キス・オブ・ザ・ドラゴンを成功させる等、ホドウフォの柔軟なガード・ワークが楽しめる試合となっています。

ホドウフォ・ヴィエイラ(GFチーム)vsホベルト・トゥサ(グレイシー・バッハ)

バッハの強豪トゥサ、スタンドでかなり食い下がっていてさすが!という所を見せます。
しかし最後は投げられてしまい万事休す。
ホドウフォに上取られたらもうどうしようもありませんね・・・。
マウントから腕十字への移行が非常に柔らかくスムージーで美しいです。

アブソルート級準決勝・・・
ホドウフォ・ヴィエイラ(GFチーム)vsベルナルド・ファリア(アリアンシ)

まったく勝てそうな見込みが無いまま罰ゲームのように何回もホドウフォと対戦させられる悲劇のファリア、漢を見せたい所です。

しかし見事にTDされてしまうと、後はいつもと同じ展開、ホドウフォの上を返せる気配がありません。

ファリアも必死で足にしがみついたり、なんとか打開しようとしますが、ホドウフォはトップ・ポジションで体重差等を使って優位に立っているのではなく、単純にスピードと技術で相当勝っているからなので、惜しい場面があってもことごとくホドウフォにかわされて、良いポジションを取られ続けてしまいます。

ファリアまたしても後略の糸口を掴めぬまま一方的に完敗。
頑張れファリア!

アブソルート級決勝・・・
ホドウフォ・ヴィエイラ(GFチーム)vsアンドレ・ガウバォン(ATOS)

これは非常に重要な試合ですね!!
ガウバォンは2011年ADCCを完全制覇し、打倒ホドウフォの有力候補に挙げられています。

ATOS首領の超バキ・ボディと超テクが、どこまでホドウフォに迫れるのか、注目ですよ。

開始当初から、ガウバォンが物凄いブン投げられてますね。
ホドウフォのこのスタンド・アクションを止める事が出来ないと本当に厳しいですね。
かえすがえすも恐ろしいホドウフォのJUDO・・・。
さすがUGFの血を引くGFチームのレペゼン。
謎の多いUGFやGFチームの特集をいつかやりたいですねー。

しかしいまやフィジカル・モンスターと化しているガウバォン、抑え込むのにさすがのホドウフォも必死です。

しかしガウバォン、ディープハーフに持ち込むとそこから粘ってスイープ成功!!
これは凄い。
強くなってからのホドウフォがスイープされたのって余り見た事ありません。
ベルナルド・ファリアが流れでなんとか上取るくらいがせいぜいでしたよね。

しかしホドウフォもハーフから立ち上がりでスイープ仕返し!
そこからはホドウフォのパス・ムーブ独壇場!
6分42秒のパスとか物凄いですね・・・。
ガウバォンが粘りまくって完パスだけは避ける場面もアツいです。


しかし結果的にホドウフォの完勝です。

ガウバォン、特にスイープでホドウフォをかなり揺さぶっており、今までのホドウフォ対戦相手中で、最も肉薄したと言っても良いくらい健闘した内容だったと思います。

ただ、それでもだいぶ差がある感じがしますので、今後ガウバォンの巻き返しなるかどうか、微妙な所だと思います。
ガウバォンはシャンジへのリベンジを果たすなど、非常に充実した練習環境が窺われますので、期待できるかもしれません。

それにしても今大会、やはりホドウフォの圧倒的な強さが「いつものように」際立った大会だったと言えるのではないでしょうか。

思えばホジャーが君臨し、「史上最高の王者」と呼ばれた事が今は昔のように思えます。

そんな以前の事では無いんですけどね・・・。
ここまで動けて、立ちもバカ強の重量級とか反則ですよ。
しかも重量級とは言っても、そんな背高くないですし、階級だって今回はシャンジより下ですからねー。
ムーブがとにかく凄いです。
全編フライング系ムービーですよ。

ホミーニョはどうもヒザがだいぶ悪いようですので、今年はvsシャンジが柔術界最強決定戦の山場になる
のではないでしょうか。
とにかく膠着しても良いから絶対スタンドで上回らないとシャンジも厳しいと思います。
サウロや柔道メダリストと共に、立ち技術を更に磨いて欲しいですねー!

強過ぎる王者を巡ってのムンジアルが非常に楽しみです。

 

2012年アブダビ・プロ本戦・・・シャンジ・ヒベイロ

アブソルート級・・・アンドレ・ガウバォン(ATOS)vsシャンジ・ヒベイロ(ヒベイロ柔術)


シャンジのガードワーク
というのは、逆さや回転等の最新系を駆使した物ではありませんが(時々回りますけど)、非常に柔軟で、ハーフ下でもガード足を堅くロックしたりせずに遊ばせておき、相手がパスにかかる刹那にガードに戻すorシッティングに戻すorそのまま三角というムーブが鉄壁です。

パスされかけた事すらあまり見た事ありませんが、ここではガウバォン伝家の宝刀レッグウィーブ・パス&TTパスのコンビネーションの前に本来遊ばせる足を殺されてしまい、ほぼ完パスされてしまっていますね・・・。
ビックリするほどシャンジが何も出来ず、ガウバォンの完勝です。 
シャンジも自信があったから引き込んだのでしょうが、前回シャンジが上でガウバォンをグルグルにした事を考えると、今後両者の戦いは上の取り合いになるかもしれませんね。

-100キロ級決勝・・・シャンジ・ヒベイロ(ヒベイロ柔術)vsベルナルド・ファリア(アリアンシ)

2010年ムンジアル階級別決勝で、シャンジがホジャー&ホミーニョ以外の選手に敗れてしまい衝撃が走りました。


その相手であるかっとびディープハーフ野郎ベルナルド・ファリアと大舞台で再戦です。

ファリアのスライディング・ディープハーフを警戒してかシャンジがアクティブな引き込みです。
ファリアが噛み付き系の体勢からヘヴィーに攻め立てますが、ここではシャンジ見事なガードワークを見せます。
チョークも交えているのでしょうか、ファリアを長く釘付けにします。

しかしファリア粘りのパスから、ガウバォン戦同様またもガードを割られてしまいます・・・。
なんとか完パスは避けますが、引き続きファリアのドしつこいバック狙いに晒されます。

しかしバック・エスケープはウマイタの真骨頂、下手に動かず相手がズリ落ちるのを促し続けてエスケープに成功します。

しかしファリアもマリオ・ヘイスのような得意のオモプラッタで対抗。
シャンジはあっさり捕まってしまいます。

シャンジは何とかエスケープに成功し、そこからなんとギロチン!!!これは今までに無い展開!
結構入ってるっぽいけど審判がなぜだかブレイク!理由が良く分かりません。
しかしシャンジ、クローズドからの足すくいスイープ→足下座り込みでファリアを遂にスイープ!!!

これが決勝点となり、シャンジ見事にアブダビ・プロ本戦、-100キロ級制覇です。

印象的だったのはシャンジの試合展開です。
今までに無いものでした・・・。
シャンジはこれまで、圧倒的な能力に物を言わせてポイント先行し、その後無理しないでポイント勝利というのが必勝パターンでした。

最新系ガードが不得手なウマイタ勢、そして頑なに拒否するシャンジ、必然的にガードを割られる事が多くなりますが、エスケープに長じたウマイタ特有の能力を活かして脱出、そこからこれまたウマイタ特有の極めの強さで勝負、というクロン・グレイシーに酷似した戦い方&展開が今回だったと思います。

これはシャンジのスタイルチェンジの結果なのか、それとも周囲のレベルが上がって、これまでに無くガードを割られる事態が頻発し、追い詰めらる事が多くなったからなのか、おそらく両方だと思うのですが、シャンジファンとしては非常に興味深いですね。
今後シャンジがどう対処して、そして更に成長していくのか、楽しみです。


しかしアンドレ・ガウバォン(サンディエゴ予選)、ベルナルド・ファリアという超強敵を下してさすがという所を見せたシャンジ、後ほど改めて取り上げますがガウバォンがホドウフォ・ヴィエイラにアブソ決勝で健闘するも完敗したのをふまえると、ムンジアルにおいてストップ・ザ・ホドウフォの最右翼として位置付けられるのではないでしょうか。


それにしても敗れたファリア、重量級ではほぼ無敵の強さを誇っているのにイマイチ人気が出ず、ホドウフォに負け続けているイメージも先行していて損な役回りになってますね。
いつかバリっと目立てる日が来るといいですねー。

ホベルト・サトシvsルーカス・レプリ!!!・・・アブダビ・プロ本戦、試合動画まとめ

何をおいてもこの試合でしょう!!!

ホベルト・サトシ(ブルテリア・ボンサイ)vsルーカス・レプリ(アリアンシ)

アリアンシの特攻隊長ルーカス・レプリ!!!


優勝候補筆頭レアンドロ・ペレイラを破っての決勝進出。

つい先日も裏切り者のジョーダン・シュルツを葬ったばかりの狂音烈士です。

相手にとって不足無さ過ぎ!!

開始からカンフーの気合いみたいなポーズ!!!
かっちょいい所作で海外ファンの人気も既に爆上がり状態です。

そしてレプリのTDをスライディング切り!!

寝技でGOで、開始早々佐々木憂流迦選手にかましたタックルムーブを思い出しましたよ。

もはやバレー選手レベルですよ!?

そして引き込みからアレレレ、キッッッッス・オブ・ザ・ドラゴン!!

そしてそこから、これは珍しいロングなインバートなガード
サトシ選手が逆さで長く留まるのはあまり見た事ありません。
まあそこまでサトシ選手にガードさせられる選手が居ないのもありますが・・・。
これもATOS特訓の成果でしょうか。

そこからヘイ!回る回る!!

魅せるぜニューサトシガード!!!
回り過ぎなくらい回って、岩のようなベース・キープ力を誇るレプリを煽りまくり!

しかしシメは前回のランギ戦同様、魂のエレベーター・スイープ!!!

バオオオオオオオオオオオオオオオオオオオAAAAAAAAAアアアアアアアアア!!!!!!!!!!
レプリがコケた!!!!!!
レプリ下!!レプリ下!!!信じられない!


レプリのバランス力は人間外!!


しかしレプリ、サトシ選手によって今はアンダーですよアンダー!!!


爆裂レプリここから猛烈な巻き返し。

フック1本でサトシ選手をカチ上げ!本当に人間か??
バックの攻防お互い昇龍拳状態!!

サトシ選手亀の状態で一旦パロウ。

しかしなんか随分レプリ有利な体勢でリスタート!!!
おいおいそれじゃボウ・アンド・アロウ1歩手前じゃん!!
けどサトシ選手構わず一瞬でバック解除!

しかしレプリ、セルシーニョも釘付けにした強力なXガードをロックオン!

サトシ選手ピンチ!完全に入ってます。
レプリのXを返せる選手など存在しない!!今までは!!

レプリリフトオオオオ!!!


サトシ選手が吹っ飛ぶ!宙を舞う!

2ポイント!!!!
さすがレプリ、スイープ完成か?
しかしレプリまさかの押さえ込めない状態!
サトシ選手のム-ブがレプリのそれを上回る!
ニュータイプ脱出!!!!!!!!!!!!11!!!

唖然呆然2ポイント取り消し!

もうだめだレプリだめだ!!!
あのレプリが疲労困憊!!!!!!!!!!
DVDでカポエイラグルグルやってたフィジカル化物レプリが失速!
ちなみにあのDVDは名作!

レプリ最後の戦い!!!!!
諦めかけてたのをなんとか立て直して、三角ロック!!
そこからオモプラッタ!
入りはバッチリ。そこから倒立スイープ!

しかしサトシ選手はズボン掴んで、レプリのムーブを待ち構えていた!
一度もバランスを崩す事なく、バック取りまで伺いながらレプリ渾身の仕掛けを粉砕!!!!

力なく潰されるレプリ・・・、ここでタイムアップ!!!

オーマイガ。
日本で生活して練習している選手がレプリ倒しちまったぜ・・・・。

日本で練習してちゃ勝てないなんて誰が言った!!!オレが言った!!!
オーマイスパゲティ!!!!
凄いぜサトシ選手凄すぎる!!
スパゲッティ鼻で食べろなんて言わないで下さい。
「全ガチ」のサトシ選手にスパーで手加減してもらった経験はもはや家宝級!!
みんなのサトシが世界のサトシに!
ホベルト・サトシ、アブダビ・プロ優勝!!!!!!!!!!!!!11

ホベルト・サトシ選手、2012年アブダビ・プロ・レーヴィ級優勝!!


にわかに信じられない事件が中東で起きました。

静岡県の柔術道場であるブルテリア・ボンサイ道場所属のホベルト・サトシ選手が、なんとアブダビ・プロ階級別を制覇したというのです。

サトシ選手の強さは、我々は痛い程知っていますが、それでもまだ信じられません・・・。
アブダビ・プロという大会の重要性を考えれば、それも無理ない事と思います。

全世界から強豪選手が参加し、なおかつ普段はムンジアル等のアメリカで開催される大会には、お金が無くて出られないような未知の強豪も大挙して出場し、しかもそういう選手が度々有名選手を喰ってしまうという、恐ろしく難易度の高い大会です。
過去にはハファエル・メンデスマルセロ・ガウッシアブラウリオ・エスティマらのムンジアル常勝、神様レベルの選手達が途中敗北の憂き目に遭いました。

現在では、ムンジアルに次いで、世界で2番目に重要な柔術大会だと思います。

その大会で、サトシ選手が優勝したというのです。
間違いなく、日本柔術界における最高位の競技成績だと思います。

しかもワンマッチ決勝とかではなく、ダビ・ハモス、JT、ルーカス・レプリという超強豪を連破しての優勝です。

サトシ選手は先のヨーロピアンもあわせて、この半年でマイケル・ランギ、ルーカス・レプリ、JT、ダビ・ハモスと対戦し、しかも全勝無敗という戦績を収めたことになります・・・。

柔術ファンなら、これがいかに凄い事か、お分かり頂けると思います。
というか想像すら付かなかった事ですよね・・・。

特にマイケル・ランギルーカス・レプリは、階級の事もあり、日本柔術界がカスリもしない存在と思われてきました。

しかしサトシ選手は、静岡県に住み、ドゥマウ等の試合にしょっちゅう出場して、しょっちゅう名前を目にしていた我々にとって非常に身近な選手であるサトシ選手は、それを成し遂げました。

サトシ選手のこの特殊な環境は海外でも大きな話題となっており、「Satoshiは日本で、しかも兄くらいしか知られた選手の居ない環境で練習を続けてこの成績だ。モンスターか?」というような意見で溢れかえっています。

日本では最強を誇るボンサイ道場も、例えばATOSやアリアンシと較べれば、そういう扱いになってしまう事は仕方ありませんよね。
それだけ現在の柔術界は、最上級の環境で訓練された選手達がトップを占めているという事だと思います。

そんな現在の状況下では、サトシ選手の存在は謎以外の何ものでもありません。
以前サトシ選手に敗れたジョーダン・シュルツは、その理由について詳細な意見を海外掲示板に投稿している程です。
http://www.sherdog.net/forums/f12/roberto-satoshi-matches-abu-dhabi-pro-2065769/ 

しかし、我々が一つ分かっている事があります。
それはサトシ選手が、国内のあらゆる大会に出場し続けていた事です。

あまりにも良く見るため、国内ではプレミア感が少ないくらいです。

同大会の紫帯アブソルート級に出場し、見事準優勝した関根秀樹選手も同様にたくさんの大会に出場しており、今回はなんと開頭手術直後であるにも関わらず参戦、周囲が心配する程の大会出場へのこだわりでした。

ふりかえって日本柔術界、以前よりも試合に出場する選手が増えたとはいえ、どんなもんでしょうか。

サトシ選手等が個人的な才能に優れているのは、疑いの余地が無いでしょう。
しかし、そういう後付けの修練では追いつけない部分だけでは無いと思います。

故障がある、インストラクターしている、道場経営をしている、それらの要因は海外トッププロだって同じだと思います。
サトシ選手だって完全健康体では無いと思いますし、指導クラスを持っていますよね。

それに試合に出場していないと、技術等の情報更新の必要度が低くなり、結果おろそかになってしまうと思います。
日本柔術界が、規模等だけではなく、情報面でも遅れを取るようになってしまった一因だと思います。

サトシ選手級の活躍というのは、先に述べたように個人の才能という面もありますので、おそらく誰も望んでいないと思います。

しかし常に臨戦態勢であるというファイティングスピリットを見せ続ける事は、柔術界の活性化という面からしても、絶対必要であると思いますし、多くの柔術ファンが望んでいる事なのではないでしょうか。

吠えろ紫!!!

僕が通っているトライフォース青山のインストラクターである玉木強選手が技術動画をユーチューブにUPし、それが海外でなかなかの話題となっています。

http://www.dstryrsg.com/2012/03/mma-outlet-presents-escaping-deep-half.html 
http://www.dstryrsg.com/2012/04/using-your-magical-japanese-back-taking.html 

バックアタックで「T-バック」という名前だそうですが、素晴らしいテクですね。
これは凄く良い事だと思います。

普通はどうしても「黒帯になってないのに色々やるのはおこがましい」的に考えてしまいがちですが、そんな事ないです。
優れているものは優れているのです。
例えば青帯の人だって、黒帯の人が参考になるような何かを持っている事は大いに有り得ると思います。

良い物を持っている人は、それを動画にしたりして、どんどんアピールして行った方が良いですよ。

そして柔術界で目立つのです。

人目はスポーツ選手として成長するために、良い刺激となります。
そしてなによりも、柔術界にとって刺激となります。

海外に較べて、日本初の技術動画というのは圧倒的に少ないです。
これは由々しきことだと思います。 
海外ではベーシック技術から、とっておきのヒミツ技系まで、ありとあらゆる動画で溢れていますよね。

中には質が危ういのもあったり、ハファエル・メンデスなんかは「オレのテクに関して間違った動画は見ないでくれ」とコメントしたりしていますが、優れているものはめちゃくちゃ良いのはみなさんもご存じのとおりです。

それにこういう玉石混淆な事態って、柔術&グラップリング界にそれだけ活気があるという事だと思うんですよね。
日本でもそうなって欲しいですし、そもそも動動画需要爆アリだと思うんです。

向こうではロイ・ディーンジェイソン・スカリーなど、大会成績はそこそこでも(それでもIBJJF大会色帯で入賞したりしてますが)、レッスン動画で有名な人がたくさん居ます。
ムンジアル優勝とか、圧倒的な強さで目立つのは素晴らしいですけど、それだけでなく、自分の得意分野で目立つ事も、とてもナイスだと思うんですよ。

個人的には技術動画はもちろん、競技以外のトークでもパフォーマンスでもキャラクターでも何でも良いと思います。
まあ競技以外でどう目立つのか聞かれても困っちゃいますけどね。

人に迷惑をかけない範囲で・・・。

そして色々な場面でバリ目立ってる色帯選手がたくさん居る、そんな柔術界はきっと素敵な活気に溢れていると思うのです。


理想としては、それがスポンサー獲得に繋がれば最高ですよねー。
まあ世の中そんなに甘くないですが、有名人になる事は色々な場面で役立ちますよね。
何が縁になるか分からないですからね。

ガチ組の人は色帯の早い時期から、そういう事を頭に入れておくのは悪い事ではないと思うんです。

批判なんて気にする必要無いです。
前に出ている人を後ろから引っ張ろうという試みなど、恐るに足りません。

色帯の人、どんどん自己主張してみてはいかがでしょうか?

2012年パン選手権・試合動画まとめ②・・・メンデスの世紀

ハファエル・メンデス初戦。



ハファエル・ファンの方にはお馴染みのムーブですが、ヒザを中心としたベースの切り替えムーブが凄すぎますね・・・。

ハファエル・メンデス(ATOS)vsジャスティン・レイダー(ヒベイロ柔術)
http://videos.sapo.pt/GFp7aGus31YqauZt3MLn



若きタフマン・ジャスティンがハファエルに挑みます!
しかしハファエル、ベリンボロ・フォームから速攻で立ち上がってスイープ、そのままジャスティンの足キープして一気に完パスまで持って行きます!!!

一気呵成!!!
少しも相手に付き合う気がありません。

そしていつものように物凄いスピードのサイドチェンジを繰り返しながらバック!!
もはや体が宙に浮いてますよね・・・。

そこから猛十字!!!
これは「極め極め耐久世界王者」ジャスティンに頑張られてしまいますが、普通の選手ならタップアウトでしょう。

技の完成度が高すぎて、連結度がはんぱない・・・。
繋がり具合がヤバイですね。
一旦ハファエルが技に入ったら、相手は1分間くらいされるがままです。

そこから普通に三角!!!!
セットアップ強過ぎくないですかこれ????
ジャスティンはこれも耐えて不死身っぷりをアピールしますが、そこから腕へのダブルアタックで遂にタップアウトです。

 黒帯と白帯のような試合展開でしたが、相手はあのジャスティン・レイダーです。

ハファエル・メンデス(ATOS)vsマリオ・ヘイス(アリアンシ)
http://videos.sapo.pt/W6quh70hvTGWMFu2UFri 

ビッグマッチ来ました!


大きなアリアンシ・ワッペンを貼り付けて気合い十分のヘイス様、アリアンシの一員として、色々な人に迷惑を掛けてまで望んだ念願のハファエル戦に挑みます!


しかしハファエルの強さ鬼神の如し・・・・。

引き込み合いから簡単にお尻上げて、レッグドラッグ・ポジションに持って行きます。
このレッグドラッグへの持って行き方、思想的にはベリンボロと同じ気がします・・・。
ベリンボロのフォームはほとんど使っていませんが・・・。
ハファエルにとっては、もはやベリンボロフォームすら不要なのでしょうか?

そこからバック狙い→クルシフィクス!!!!
これは凄い・・・。こんなバリエーションも使えるんですね。

最近ルックスもそれっぽくなってきた黒ひげ危機一髪ヘイス様を磔の刑に処します。
そこからおそらく手首極めて1本!
ヘイスも膝十字狙ったりしましたが、基本的に何も出来ないまま破れてしまいました・・・。

ヘイス様、大騒ぎしたわりにはあっさり負けちゃう所が最高に「らしい」ですが、どうやってもハファエルが行きたいようになるというか、ハファが望むままにヘイスの体も付いていってしまうという、マジックのような試合展開でしたね・・・。

ハファエル・メンデス(ATOS)vsフーベンス・シャーレス・コブリンヤ(アリアンシ)

オーマイゴッドなんという強さ・・・。
スピードの向こう側行きまくりですよ。
ベリンボロ・セットアップで煽りまくって、2分6秒くらい、デラヒーバフックと反対側の足でコブリンヤの足をフック、そして膝十字のようなセットアップ・・・。
何これ???逆1レッグXガード????
50/50の外側ロックしない亜種のようなガードでコブリンヤをロック!!
そこからシザースイープ!!!
なんだこのウルトラスーパーシザースイープは!!!
下になったコブリンヤ、慌ててるのか50/50ロックもせず、 レッグドラッグ・ポジション取られる事を恐れるあまり腕を伸ばしっぱなし!!

そこをハファエルは風のようにレッグドラッグポジションを通り抜けて、その伸びた腕を捕獲!!!
迅い!!!!!!!!!
そしてもーのすごい、腕を引き千切らんばかりに捻りまくる!!!

ぱねえぱねえ!!!!

しかしコブリンヤそこから猛烈に耐える!!!
腕十字ってこんなに我慢できるものなんですかね?
しかしハファは冷酷にローリングを繰り返して、捻りに捻りまくります・・・・。

コブリンヤボコスコ!!!
こんな光景を見る事になるなんて。


コブリンヤが腕十字で1本負け・・・。

夢かこれは????
少なくとも、黒帯に上がってからは初ではないでしょうか。
それまでの試合を見れば分かるように、コブリンヤは絶対王者としてペナ級に君臨していた2007年から2009年の頃から、衰えた部分は特に見せていません。

相変わらずブルーノ・フラザトやマリオ・ヘイスがずっと勝て無そうなあのコブリンヤです。

しかしハファエルは何なんでしょうかこれは・・・。
試合毎に新しい進化を見せながら圧倒的な強さを誇っていた、2007年頃のガウッシアや、プライド時代のヒョードルのような、後世に伝説として語り継がれる強さだと思います。

ハファエルのこの神の如き強さに対して、躍動を始めた新世代の選手達がどう反応していき、どう回答を出して強くなっていくのか、個人的にはそこに大いに注目しています。

ただのフォロワーで終わるのか、そこから自分なりの何かを加味して行けるのか・・・。
次世代の柔術が面白くなるか否かも、占えるのではないでしょうか。


レーヴィから上の階級は次回まとめます。

2012年パン選手権・試合動画まとめ①

先日大規模に開催されたパン選手権の動画が色々上がってますのでまとめてみますね。

まず第1陣はフレッシュな新鋭達から。


キーナン・コーネリアス(ロイド・アーヴィン)vsジョアオ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)

これはミヤオやっちゃった系って感じですねー!
得意のベリンボロ・50/50戦を演じている内に腕がおろそかになっていました・・・。
新世代ロイドを代表するキーナンの見事な勝利です。

キーナン・コーネリアス(ロイド・アーヴィン)vsミカエル・レイラ(ヒベイロ柔術)

キーナンの試合をもう一つ、相手はサウロ&シャンジの秘蔵っ子ミカエル・レイラです。


これまた若々しい感じですね。
青帯でブイブイ言わせていた選手です。
見事にベリンボロ戦ですが、キーナンがデラヒーバ・フックのまま内回りしたりして、非常に進歩的な感じです。

しかし勝負はそこからのブルファイター・パスで決着しました。
パスからレッグドラッグ、そして上半身殺しまくってのTTパスでマウント→バックです。
Modern Jiu-jitsuの理想的な上攻めの形ですね。

ジャンニ・グリッポ(ヘンゾ・グレイシー)vsビクトル・モラエス(アリアンシ)

茶帯の強豪ジャンニ、大ベリンボロ戦を繰り広げています。
1分50秒過ぎの、高速ベリンボロから裏50/50に持って行って、そこから立ち上がってのスイープ完成など見事過ぎます・・・。

5分過ぎからは、ミヤオが全世界に衝撃を与えた、内回りキス・オブ・ザ・ドラゴンから反転してのリバース・ベリンボロも見せていますねー。

特徴的なのが、ベリンボロが得意過ぎて、下になるのを厭わないどころかわざとスイープされてるようにも見えてしまう事です。

50秒過ぎ、クウォーターからのTDを防ごうとしているようには見えません。
倒されたまま何とか面白いセットアップに持って行こうとしているように見えますね。
同じく3分50秒過ぎ、全く同じようなクウォーターからのスイープをそのまま喰らい、そのままベリンボロ・セットアップに入ってますね-。

もう発想がだいぶ変わってきていますね・・・。
ラストはベリンボロからきっちりシメて1本勝ちです。

次はお待ちかね黒帯ペナ戦士達です。

フーベンス・シャーレス・コブリンヤ(アリアンシ)vs中塚靖人(グレイシ-・バッハ)
http://videos.sapo.pt/ruWN9pTmy5R1Oi4s9eSy

ブラジリアン松永久秀ことマリオ・ヘイス様の美しすぎる裏切りを喰らったため、ドラクリーノやパイシャオン、そしてマーシオ・フェイトーザが守り続けてきた伝統のペナ級ポイントゲッターを失うという非常事態に陥り、ペナ全滅の危機に瀕した名門グレイシー・バッハですが、日本からバッハ代表に選ばれた中塚選手が1回戦でBJJレボリューション支部長アルフレード・バラムを倒し、窮状に一矢を報いた形であのコブリンヤに臨む一戦です。

コブリンヤにはこれまで、マーシオ・フェイトーザもマリオ・ヘイスも為す術なく完敗しています。

注目の一戦は、中塚選手のディープハーフ狙いを、コブリンヤが避け続ける展開となりました。

ディープハーフの形に持って行かせないコブリンヤはさすがですが、中塚選手のしつこいガードの前になかなかパスまで行けません。
業を煮やしたコブリンヤ、ラペルを上手く取ってハーフからのラペルチョークに狙いを切り替えます。

これが強力に決まり、ラストはマウントまで持って行って1本勝ちです。

しかし中塚選手は正直2回目以降のマリオ・ヘイスよりも善戦した印象があるので、ペナ級バッハ代表という重責を果たしたと言えるのではないでしょうか。

フーベンス・シャーレス・コブリンヤ(アリアンシ)vsaマイク・ファウラー(ATOS)
http://videos.sapo.pt/eH4Y2JCENlaQ4MSDvPsv

衝撃の移籍&ウェイトダウンを成功させ注目のファウラー、コブリンヤに挑みますが、ちょっと相手が悪かった・・・。
コブリンヤ、ファウラーのファーサイド・ハーフガードを難なくブチ抜き、順方向のTTパスからニーオン、そしてなんか物凄いムーブでバック取りという、いつものスーパーコブラ柔術を炸裂させてファウラーを一蹴!!

変身後の出来が注目されたファウラーですが、今度はもう少し普通の相手と試合するのを見てみたいですね・・・。

その他の試合は次回見ていきますね。