大激戦!ホベルト・サトシvsマイケル・ランギ


海外の柔術ファンも大注目!!サトシ選手のランギ戦動画がアップロードされました!

 

このランギはフル・ランギですねー・・・。
弱ってたり等、パフォーマンスにおかしな所は感じません。
ドゥリーニョをスコボコにした、あのランギです。

 

上攻めも超強力なランギ、いつものように軽やかにパスにかかった所をサトシ選手シュバーーーーーーーーンンんm!!!!
後転スイープ一閃!!!

しかし最新最強スパイダー使いの世界王者ランギ、さすがのサトシ選手も苦戦!!
シザースイープ気味にバランスを崩され、スイープされてしまいます。

しかししかしサトシ選手、ランギが片足担ぎっぽくパスを窺っている所を上手く起き上がって上奪取!!

ランギも反撃!!「キス・オブ・ザ・ドラゴン」逆さ内回りから、サトシ選手が足関に行こうとした所をランギ上手く起き上がってスイープ完成!!

しかししかしいかしかししかし、サトシ選手はランギのパス圧力を真正面から防ぎながら、
魂のエレベータースイープ!!!!!!!!!!!!!!!!!11

これで6-4!!!!

追い込まれてもイマイチ焦ったりしないのがランギ流。
普段は良いかもですけど、サトシ選手相手にはマズかった!
冷静に行くも、時間がドンドン過ぎる!!
あのサトシ選手相手に、ラストの少ない時間で逆転できたりするものなのか?
我々が知っている範囲では、それは不可能!!!!
しかしそれをできるから世界王者なのか?
やっぱアリアンシのエース、世界最強のマイケル・ランギは想像を超えた強さなのか?
ランギ最後の猛攻!!逆さから物凄い切れ味のアームドラッグ!!
何というキレ!これが王者の強さか!!
ランギ含め、誰もがこれで逆転と思ったであろうその時、サトシ選手の体勢は崩れない崩れない!!!
無理無理無理無理!!!!!!!!!!!
やっぱりサトシ選手はどこでだって我々の知ってるサトシ選手!!!
軽くスイープとか無理だから!!!!
ランギ渾身のアタックもまさかのアドバン止まりとなり、ゲームセット!!!

茫然自失のマイケル・ランギ!
誰もが唖然のゲーム展開!
いまや海外でも一番ホットな話題のこの一戦!
アリアンシだからってなめんなよ!!!
静岡ボンサイ、アリアンシ本部を撃破!!!!!!!!!!!!

2012年ヨーロピアン速報 サトシ選手、アダルト黒帯レーヴィ級制覇!!!!

ブルテリア・ボンサイ所属のホベルト・サトシ選手が、準決勝でマイケル・ランギを、決勝でJTトーレスを下して、アダルト黒帯の部レーヴィ級で優勝しました!!!!!

 

とりあえず早速上がってきたヨーロピアン動画をご紹介します!!
まとめは後ほど!

 
あのJTを完パス!ニーオン!

ホベルト・サトシvsペドロ・ベッサ
 
見えない見えない見えない!!!
なんじゃこれは!!!
神速の三角!!!

アダルト茶帯レーヴィ級決勝
ステファン・パトリック(グレイシーバッハ・バーミンガム)vsラルフ・ゴー(ATOS)

 
ラルフ、ベリンボロから粘られ、そのまま噛み付かれて完パス→マウントを喰らってますねー。
そのまま挽回できず敗北で準優勝です。

サウロ・ヒベイロ
 
相手のハーフアタックに冷静に対処しながら、ビューティフル過ぎる絞めで1本勝ちです。

アダルト黒帯アブソルート、マルキーニョス・ソウザ(ブルテリア・ボンサイ)vsオリ・ゲデス
 

マルキーニョス、前半から相手をチンチンにして大量得点!

しかしラストだけ、1回だけ下になった所を、簡易膝十字みたいな技でやられて1本負けです。

これは何とも言えない試合展開ですねー。
この膝十字はすぐ真似出来そうなのでやってみたいです。

1月26日 ホドウフォ・ヴィエイラ・フライングTTパス!

 
2012アブダビプロ・リオ予選における、ホドウフォ・ヴィエイラの試合動画がアップロードされました。
相手はバルボーザのルイス・パンザという選手です。


相変わらず激強ですね・・・。

この階級なのにレオジーニョのような試合運びをします。
58秒から、フェルナンド・テレレやレオジーニョ、そしてパブロ・ポポビッチの必殺技であるレッグウィーブ→逆方向のTTパスです。
ポポ様はこれでガウヴァオンのガードを一瞬で破壊してます。

動画8分30秒過ぎですが、見事ですねー。
勝った後の振る舞いもカッチョイイです。

ただホドウフォはガード足をキャップする手間を省いて、なんか飛んでますよね。
どうやってるんでしょうか・・・。

 

昨日はマルコス・アヴェランのサイドエスケープを紹介しましたが、今日はモジャモジャ柔術家カート・オシアンダーのサイドエスケープ動画をご紹介します。


シンプルなムーブで分かりやすいですねー。

とにかく脇差されたり腕を抱えられたり等の、相手にこちらの動きを殺す動き支点を与える事を絶対避けて、そしてスペース作ってエビorタックルor立っちゃうのが、エスケープのナイスパターンだと思います。

ちなみにこのカート・オシアンダー、見た目は年季の入ったメタルファンですが、初期ハウフ道場では大変重要な役割を担っていたとか。

BJペンが居た頃のハウフ道場はシーザー・グレイシーも居て、デヴィッド・テレも同道場の強豪だったそう。
BJはハウフ道場で紫帯までを取得し、その後ノヴァ・ウニオンに移籍した事は良く知られていますが、ハウフ道場では主にデビッド・カマリロとこのカート・オシアンダーと練習していたそうです。

全然知りませんでしたし、なんとなく現在のシーザー道場の先駆性の秘密を垣間見た気がしてロマンですねー。

だからシーザーはBJのチームとシーザー・グレイシー・チームの統合話を持ちかけたりしたんですかね。

 

1月25日の柔術ニュース ポポ様がベーシック・テクを気前よく伝授



イケてるADCC王者パブロ・ポポビッチ様が教則動画を3連発公開です。
 
ハーフガードから、相手の進入を防ぐための基本的な対処ですね。
非常にベーシックで、いつも忘れずにいたいテクですね。
 
こちらはパスされ際の、ガード足の戻し方を実演してくれています。
息をするように自然にムーブしててさすがですね。
受け手であるサイボーグのパス動作も迫力あります。
 
こちらはいわゆるノースサウス・ポジションからのオーソドックスなリカバリー方法を実演してくれています。
基本的な技術ばかりでとても役に立ちそうですね。
それにしてもこの二人は相変わらず仲が良さそうです。

同じくADCC2冠、そして教え上手でも知られるアンドレ・ガウバォンがi-phone用の教則アプリを発売しました。

 

http://itunes.apple.com/us/app/bjj-stand-up-game-andre-galvao/id477797455?mt=8

内容は先に発表済の教則DVDと同じようです。
興味ある方は参考にしてみて下さい。

http://www.budovideos.com/shop/customer/product.php?productid=28215

お値段は1巻およそ10ドルですね。

1月25日の柔術ニュース バルボーザvsGFT、新旧パス対決!

マルコス・アヴェランがサイドからの面白いエスケープ方法を教えてくれています。
その名も「ロックンロール・エスケープ」



名前の割に汎用性高そうなテクニックですねー。
ヒザ入れるスペース空ける際の発想として重宝するかもしれません。
この度双子の赤ちゃんが産まれたそうですが、アヴェランなんか楽しそうですね。

アブダビプロ・リオ予選の動画がUPされてきたようです。
-83キロ級決勝、アドリアーノ・シウバ(バルボーザ)とヴィトー・エンリケ(GFT)の試合です。



これは激戦!!!
ビトーの圧力が凄いです。
ガウッシアも手を焼いたバルボーザの古豪アドリアーノから完パス取ってます。
ホドウフォ・ヴィエイラに代表される、GFTのアタック能力の高さを存分に見せています。


 

アドリアーノがそこからなんとか老獪に巻き返すのがこれまたイイですねー。
そして上になったら、同じくパス強者として世界にその名を轟かせているバルボーザ道場必殺アタック!!

 

しかしパスなら今はGFTだと言わんばかりに、ヴィトーが軽やかに圧力を掛けて再度完パスを狙う!!
パス際、特にクロスニー際の攻防が熱いので、僕らにも参考になるのでは無いでしょうか。

それにしてもヴィトー、あのアドリアーノのガードをかなり攻略し切っているのがなかなか衝撃でした。

そしてバルボーザ応援団がこれまたムサイですねー。

ヨーロピアン・アダルト茶帯ペナ級要注意人物

ビクトー・ジェノヴェージ選手(Victor Genovesi)

 

アリアンシ所属
アレッシャンドリ・パイヴァの息子。
先生はパイヴァとフェルナンド・テレレ。
2010ノーギ・ブラジレイロ・アダルト紫帯レーヴィ級優勝
2011ヨーロピアン・アダルト紫帯レーヴィ級優勝
2011パン選手権アダルト紫帯レーヴィ級3位



勝ちましたけど、ちょっと見にくいのでスタイルが良く分からないですね。

このバック取られというか、ディープハーフみたいな形から特殊に潜るやり方はどこかでも見ました。
要注意かもですね。パイヴァは担ぎスイープ系得意だし。

グレゲル・フォセル選手(Greger Forsell)
アリアンシ所属。

MMAもやるフィンランド人。彼女が美人。
普段は自動車のメカニックさん。
2011ADCCヨーロッパ代表。1回戦でホビーニョに敗退。
スタイルもそういう感じですね。上の方が圧力とかそれなりな感じが。
ただそんなにスピードとかは無さそう。
http://www.youtube.com/watch?v=Nmf_98jeS1Y
下はそこまで得意じゃないかも。
http://www.youtube.com/watch?v=uNWmJAQsVHQ

かの紹介ページに「柔術黒帯・2010年ヨーロピアン黒帯優勝」とあるけど、同年の近隣階級黒帯王者はハファエル・メンデスとルーカス・レプリ。
実際は「柔術茶帯・2010年ヨーロピアン・アダルト茶帯3位」と思われます。
http://www.tumblr.com/tagged/greger-forsell

まあみんなベリンボロの餌食ですね。

1月24日の柔術ニュース ガウッシア先生のフックスイープ

マルセロ・ガウッシアが、ガツガツ来る相手を止めて、フック・スイープに行く方法を伝授してくれてます。



相手の勢いが強くて、フック・ガードに入れにくい場合ですね。
ガウッシアも実際良く使ってる形です。
それにしても全ての動作が一気呵成で物凄いですね・・・。

3月10日にリオでジャック・レマス杯が開催予定。
http://www.fightrio.com.br/
アブソには賞金が出るとか。
目玉はカーウソングレイシーの黒帯ハファエル・アビ・リーハンのスーパーファイトと、BOPE(リオの武装警察)現役隊員であるフェリックス・モウ・モウのグラップリング・マッチ。

BOPEのマークだそうです。
怖いですねー。

昨日お伝えした2012アブダビプロ・リオ予選の様子が伝わってきました。
http://www.graciemag.com/en/2012/01/heat-and-jiu-jitsu-at-abu-dhabi-tryouts-in-rio/
これはGFT応援団だとか。

 

ムサイムサイ!!

-74を制したGFTのヴィニシウス・マリーニョは、準決勝でなんとATOSのダビ・ハモスをポイント8-8アドバン2差の激戦で下したとか。
同チームのヒカルド・エヴァンゲリスタはブルーノ・バストスを下しての優勝。
勢いありますねー。

1月23日の柔術ニュース② アブダプロ・リオ予選

2011年ムンジアル・レーヴィ級王者のジルベルト・ドゥリーニョ(ATOS)が、ビクトー・ベウフォートのチームに加入してからの経験を語っています。
http://www.graciemag.com/en/2012/01/what-world-champ-durinho-learned-from-training-jiu-jitsu-with-vitor-belfort/
「MMAの練習始めてからは、レイ・セフォー等に立ち技習った。アウバロ・ホマーノのジナスティカナチュラルは俺のグラウンド力全体を向上させてくれたよ。」
「GSPとのトレーニングは凄かったよ。彼のレスリングはマジはんぱなかった。あと彼は全然疲れないんだよね・・・。良いテイクダウンをたくさん教えてくれた。俺もお返しにバックアタックを彼に教えたんだ。」
「ドミニク・クルーズとも良い練習ができた。彼は柔術ムーブとレスリングを上手く融合していた。俺もオクタゴンでの動き方とか教わったよ。けど彼の事で一番印象に残ったのは、あの練習への熱意だよ。手を怪我してても全く変わらずにハードトレーニングしてた。」


ドゥリーニョのMMAデビュー動画です。小さい会場にビクトーがセコンドで帯同しているのが豪華ですね。物凄い速さの十字ですが、フック足を殴りに掛かる相手の根性も凄いですねー。

アブダビ・プロ・リオデジャネイロ予選が先週末に開催されたようです。
http://www.graciemag.com/en/2012/01/rio-wpjjc-tryouts-winners-gabi-and-vieira-through-as-expected/

-65・・・ガブリエル・ウィルコックス(ソウル・ファイターズ) 
  35歳5試合勝ち抜き!

-74・・・ヴィニシウス・マリーニョ(GFT)
 同門テオドール・カナルと無試合決勝。

-83・・・アドリアーノ・シウバ(バルボーザ) 
ヴィトー・エンリケ(GFT)を下して5試合勝ち抜き優勝。

-92・・・ヒカルド・エヴァンゲリスタ(GFT) 
ノヴァ・ウニオンのチアゴ・ガイアを下して優勝。

+92・・・ホドウフォ・ヴィエイラ(GFT)

アブソ・・・アウグスト・フェラーリ(バルボーザ)

女子+61・・・ガビ・ガルシア(アリアンシ)

GFTがいよいよ躍進し始めてきましたね。
ソウル・ファイターズと共に既製の勢力地図を塗り替えるのでしょうか。

以前もツイッターで紹介しましたが、パブロ・ポポビッチが自身の17歳写真を再度公開。
ポポ様この写真がよっぽどお気に入りなんですね。


どんな17歳だよって感じですねー。

1月23日の柔術ニュース サミュエル・ブラガ、ついにベリンボロ起源を主張

現在、防御不能の必殺技として柔術界に知られるようになった「ベリンボロ」を、先駆的に使用していると以前から指摘されていた世界王者のサミュエル・ブラガ(グレイシー・バッハBH)が、遂にその件について言及しました。


http://www.graciemag.com/en/2012/01/samuel-braga-reclaims-berimbolo-paternity-and-offers-3-jiu-jitsu-pointers/

「 ベリンボロがATOS専用のように広まった件についてちょっとムカついてないかと問われ)その通りだよ!なんかさ、みんな俺が紫帯だった2003年に頑張ってこの技習得した事忘れてない?それ以来ずっと使ってんだぜ?証拠だってあんだぜ?見ろよ2005年のムンジアル決勝でこれ使って優勝してんだよ。こん時ハファエルもギリェルミも青帯だよ?」

確かにこのブログでもベリンボロに言及する時、参考動画は大体ブラガのムーブでしたね。

実際表舞台で使用しているという意味でのベリンボロ・オリジネーターは、やはりブラガなのかもしれません。

そんなイマイチついてない希代のテクニシャンですが、ベリンボロのコツを教えてくれています.

「①普通のデラヒーバ・ガードからバック取るムーブを得意になれ。」
「②相手が後ろに下がってデラヒーバガードを切ろうとしてきたら、ガードに戻せ。」
「③相手が立ってる状態の時は、普通のデラヒーバからのバックアタックをやれ。それを嫌って相手が膝立ちになったら、相手のお尻を更に低くさせろ。」

結構現実的な戦略で役立ちそうですね。

新世代未来戦士・・・加古拓渡選手 Over the Hills and far away

いよいよ最終回です!


柔術新聞
今回はですね、加古選手がどのようにして、あの日本全国レベルでも希なる最新技術を駆使するようになったのか、その過程をなるべく他の方の参考になるように、追っかけてみたいと思います。


そして加古選手自身の技術観、そういうのも分かるようにしてみたいですね。

まず、加古選手といえばベリンボロ、どのようにしてベリンボロに出会ったのでしょうか?

「ベリンボロを練習し始めたキッカケは、2009ムンジアルのDVDでサムエル・ブラガが使ってるのを見たのが最初です。」

来ましたよ・・・。

試合自体はなんだか大変な凡戦に見えるのですが、ある事象のおかげで、僕の脳裏にも強烈に焼き付いた、個人的にもマイルストーン的な試合なのです。

ムンジアル2009年、プルーマ級準々決勝、サミュエル・ブラガ(グレイシー・バッハ)vsセバスチャン・ラリ(チェッキ・マット)の一戦です。

柔術新聞
http://www.youtube.com/watch?v=GL22_dUK4Jc

このDVDを買った当初、僕のこの試合に対しての感想は「なんつーつまんない試合・・・。やっぱブラガは超省エネファイターだな。」といったものでした。ブラガ喰えねー、みたいな。


全然動かない試合・・・。お互い引き込み合って座ったままで、セルフディフェンス好きな人が見たら「これだから競技柔術は・・・」みたいに怒っちゃう内容ですよね。当時は「ムンジアルの試合が激しくつまんなくなった」という論調が盛んになってきた所だったので、僕も「あー、動きが無くてつまんないなー」と思いました。


しかし段々と、ある事が引っかかって仕方なくなってきました。

それは、ブラガが繰り返しやっている事が、全然分からなかったのです。


なんかこの試合、ヘンだぞ・・・、と。

ダルマさんみたいに横にゴロンと転がるムーブばっかやってるよな・・・。

ていうかそれしかやってないよな・・・。

それでなんかいつもバックっぽくなってる・・・。


そうですこれがベリンボロだったのです。


ブラガは、この技が一般的で無かった当時、一人だけ盛大にベリンボロを使っていて、そして遂に、ベリンボロ・アタックのみで1試合を成立させてしまうという、究極の省エネ・テクを持っていたのです。

現在でも無敵のベリンボロ、当時この完成度で使われたら誰も防げないですよね。

ブラガはそれを分かっていて、対戦相手の力量を見ながら、「この技だけ使っとけばいいや」という試合をしていたのです。1人ベリンボロ・コンテスト状態ですよ。


ブラガとしてはベリンボロだけやっていれば良いのですから、それまでの試合の組み立て方とは明らかに発想が異質ですよね。


しかもブラガの回転の仕方・・・。

それまで僕達が知っていたいわゆる「ヘリコプター」的な回転とは明らかに違うやり方です。

衝撃でした・・・。


あとちなみにですね、この試合、ベリンボロが防がれると見るや、ブラガは試合を勝手に止めてしまいます。ズボンの紐を直したいっぽくします。凄いナイスガイっぽいセバスチャン・ラリが「オーケイ!」みたいな感じで応じてくれて試合中断。

そして再開後、ラリがまだ準備整ってない感じなのにブラガが超速攻で勝手にリスタート、ベリンボロを仕掛け見事にバックを奪うという、とんでもない場面も見所の一つなので、良かったら見て下さい。

柔術新聞

この試合のベリンボロ抜粋動画がこれになります。

http://www.youtube.com/watch?v=iSP9OWPQeOM

http://www.youtube.com/watch?v=G4bJZDgptLs


また、現在は研究が進んで、ブラガは2005年ムンジアルの時点でベリンボロを駆使している事が明らかになりました。

こちらがその黒帯ガロ級決勝動画です。

http://www.youtube.com/watch?v=hx0buwznpwY

オリジナルは一体誰なんでしょうね?


「それまでも試合で引き込み合いになることはありましたが、そこからこれといった攻め手もなく、単なる引っ張り合いの我慢比べになってしまって、結局ルーチ入ってしまうことが多かったのですが、このポジションからでもこんな攻め方がある、これは面白いと思って、練習し始めたのが始まりです。最初は研究材料の動画も少ないのでよく分からず、あんまり上手くは出来なかったです。」

確かに、引き込み合いだけだったら、それまでの日本の試合でも多く見られました。

だからここまで明確な目的を持って、むしろ必勝の意志を持って、引き込み合いをしている加古選手に僕は衝撃を覚えたのです。

「試合で初めて使ったのは2010年7月の愛知オープン、相手はホベルト・ソウザでした。 勿論、なす術なく蹂躙されました。」

加古選手の記念すべき初ベリンボロ、相手はなんとあのホベルト・ソウザだったのですね!!!

「2010ムンジアルを、ネット中継で見て、かなり衝撃を受けました。50/50や回転系のガードがかなり進化してて、見てても全然分からない。これはヤバいと、めちゃくちゃ焦りました。」

確かに、2010年くらいになると、それまでの「アドバンばかりでつまらない膠着ムーブ」が、「なんだか異様で全然意味分かんない複雑系回転系ムーブ」に進化している試合が多くて、もはや完全に「膠着」というレッテル貼りでは対処できない、新時代が到来していました。

「それからムンジアルのDVDやYouTube動画を漁ったりしながら自分なりに研究して、現在に至ります。元々バックを取ったりバックからの攻めが得意だったので、ベリンボロやレッグドラッグはコレだ!って感じのテクニックでした。
ハファエル・メンデス関連の動画をYouTubeで漁って研究しました。

特に参考になったのはvs.セオドロ・カナルと

http://www.youtube.com/watch?v=QhOU2um5MEA&feature=related

vs.クスダボ・ファルシローリの試合です。
http://www.youtube.com/watch?v=GLaz9_gnCos

スパイラルの内回り系のアタックに関しては、カイオ・テハのDVDをかなり参考にしました。
あとは練習で繰り返しながら、使えるようにしてったって感じです。」

前回も言いましたが、ここまで自覚的に最新技術を研究している選手が、当時日本に居た事を、非常に心強く感じます。

熱心に研究する人も居る一方、YouTube等で技術を参照するのはあまり良くない的な風潮も、以前の日本には少しあった印象があります。

しかし、海外の選手は昔からネット動画使いまくって技研究してたんです・・・

昔はツイッターとか無かったですけど、各個人ブログや掲示板等で、ネット動画についてたくさん議論がなされており、そういうのたくさんストックしている選手の話題もしばしばでした。


また「変わった技ばかり追いかけず、ベーシックが重要。」的な意見は良くみかけますが、個人的には議論の方向性が少し違うと思います。

まず、ムンジアルを狙うような、本気組の茶・黒帯の選手が対象の話で言いますと、最新技術の研究はマストだと思います。

というかトップ選手でしてない人居ないと思います。

僕みたいな、時間も体力も技術も才能もあまり無い趣味組の話で言えば、習得する技術の取捨選択というのは、間違い無く上達速度を左右する要素だと思います。

フォームが比較的容易で、よく使う技術を優先的に覚えた方が効率的ですからね。

このインタビュー動画で、ホジャー・グレイシーはこう言います。

http://www.youtube.com/watch?v=mFJ-RFy5hYY

「柔術やり始めの時には、悪い習慣を持たない方が良いと思う。いくつかの点で、YouTubeで技を多く見過ぎると良くない。まずは自分の土台となる技術を作るべきだ。」

しかしレベルの高い大会出場が頻繁なトップ所の話で言うと、そういのは当然全部出来た上で、トレンドに対応できないと、勝てなくなっているのは明らかです。

柔術新聞
ホジャーは言います。

「土台が出来たら、何でも好きな事を練習すれば良い。」

「以前に比べて、柔術はよりプロフェッショナルになった。昔は1日1回も練習すれば強くなれたしチャンピオンにもなれた。しかし今はたくさんのポジションが開発され、競技者がよりウェイト・トレーニングやコンディション調整にも気を使い、どんどん強くなっている。立ちもガードもトップもバックも全部優れてないといけない。」

「何でも知っておいた方が良い。そうすれば何にでも対応できる。逆の言い方をすれば、相手が何をやってきても対応し、ディフェンスできるようになるためには、全てを知っていないといけないという事だ。」

「(ベリンボロや50/50を)生徒に教えているよ。」

この話は、黒・茶カテゴリーはもちろん、現在では紫、国際大会においては下手すると青帯カテゴリーにおいても当てはまるかもしれません。

もはや「知らない」はあらゆる大会において命取りとなる可能性があると思います。


加古選手がこういった新しい技術傾向を取り入れるのは、どのような方法を用いているのでしょうか?

「最近に限らず、技術の取り入れはDVDやYouTubeがメインです。どちらかと言うと、教則系よりも試合を見ての方が多いです。それを仲間内で共有しながら研究しています」

出ましたよGSBテクニック!

黒帯の加藤先生の持つ特殊な技術に対する知識と、加古選手の先進性、それがチーム内秘伝として昇華されて、その結果高橋選手が本家ATOSにベリンボロ戦仕掛けて「アイラブジャパン」ですよ。

名古屋のBRASAリオ・クラーロ支部ですよ。


加古選手の台頭は、時代の波を感知し、いち早く技術革新を成し遂げたGSBというチームの勝利だと言えるのではないでしょうか。


図々しいお願いかもですが、加古選手のように優れた技術を持つ選手に対しては、どうしてもインストラクション面を期待してしまうのですが、何かアドバイスはありますか?できれば帯別にお願いします。加古選手に色々教えてもらいたい、自分はまだ柔術始めたばかりだけど、いつか加古選手のように戦いたい、という声が非常に多く寄せられています。

「各帯ごとの必要な…とのご質問ですが、私自身も試行錯誤しながらやってきたので、何が正しいのかまるで分かりません。ただ、一つブレずに主張してきたことは、ムービングの重要性です。基本のエビや柔術立ちなどです。1回出来るとあとはやらない、やっても準備運動的な感じで適当にやる人も多いかと思いますが、ムービングこそが柔術のエッセンスなので、こだわってやっていますし、教える時もとにかく技覚える前にムービングやらせるようにしてます。テクニックはムービングの組み合わせですから。」

うーんなるほど、例えばサウロ・ヒベイロのDVDなんか見ると、技も素晴らしいですが、何よりも先ずサウロの基本動作の物凄さに圧倒されます。エビで人殺せそうです。パートナー外した1人ムーブの美しさも特筆ものですよね。
「習得すべき技術に関しては、難しいところです。白帯のうちは、まずはベーシックを一通り網羅し、青帯で得意技を磨き、紫帯で得意技をさらに磨きつつ枝葉を広げ…というのが私がやってきたことで、一般的な道筋かなとも思いますが、最近は、白青でもクラシカル・ベーシックと並行してあえて最新の難しい技を練習することにより、ボディコントロール能力や柔術的な感覚が向上し、逆に他のテクニックにも生きてくるかもと思い、最近の私のクラスでは基本的な技の打ち込みをやったあと、アドバンス・テクニックを取り上げて練習しています。」

非常に為になりそうなクラスですねー。

一度受講してみたいです・・・。


加古選手の試合動画を見ると、フック・スイープが物凄く上手ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=hnM8rEfozU4

ドゥマウ決勝の大激戦ですが、7分29秒くらい、猛烈に来る相手をサクっとフックで返していますよね。

フックスイープと言えばレオ・サントスやマルセロ・ガウッシアの必殺技で、あらゆる場面で使える優れものの技術です。

良かったらナイスな方法をちょっと教えて頂けないでしょうか?

「私は、相手に脇を差させて、上から腕越しに帯を取り、フックで跳ね上げて返します。

自分が脇を差すと、反応の良い相手だと頭上のマットに手を着いて防いでくるので、脇差させる形で帯持った方が返しやすいです。

留意すべきポイントは

①帯を引き付けて相手の体重をしっかりもらうこと。

外にいる相手を跳ね上げても返らないので、しっかり引き付けてフックに相手の体重を乗せます。


②引き手は引きません。

相手の股の間の方へ押し込みます。こっちの方が手を着いて防ぐのが困難になります。


③跳ね上げると、相手は必ず逆足でケンケンして耐えてきますから、こちらも軸足の中足でマットを踏ん張り、バルボーザエビの要領で腰を上げ、さらに高く跳ね上げます。跳ね上げる脚よりも軸足の意識が最重要です。 相手が耐えても、自分も軸足でケンケンして追いかけます。 ここが一番重要です。


④跳ね上げる脚は、終始常に自分の膝が相手の腰の外に張ってる状態をキープします。

膝が内に入ってしまうと、腰を切られて脚を畳まれてしまいます。

横に返そうという意識が強いと膝が内に入りがちなので注意が必要です。

私は横に返すのではなく、上に、縦に返すような意識でやります。


全体の流れのイメージは、引き付けて乗せて、跳ね上げるというよりも軸足でマットを踏ん張って持ち上げて縦に返す、といった感じです。 がっちり抑えにくる相手ほどかかりやすいです。 」

これは非常に分かりやすいです!

どうもありがとうございます!


柔術新聞
先のインタビューで、ホジャーはこうも言っています。

「柔術は常に進化していて、新しい動きがどんどん出てくる。・・・単純な技だって一人一人やり方が違う。私は教える時に『これが正しい方法』とは決して言わない。・・・大事なのはオープン・マインドで何でも吸収する事だ。その為に自分の基盤となる技術が必要なんだ。基礎技術とは、選手としてより遠くに行くために必要なんだ。私には強力なベーシックがある。だから遠くに行けるんだ。」

現在ベリンボロ技術に関しては、ツイッターで先に速報したとおり、シセロ・コスタの紫帯であるジョアオ・ミヤオがとんでもないバリエーションを見せるまでに進化しています。

http://www.youtube.com/watch?v=JHIlD9j5YPg&feature=player_embedded

動画の20分過ぎ、なんと内回りのベリンボロです。

ちなみに内回りの回転スイープに関してですが、「キス・オブ・ザ・ドラゴン」という凄まじい技名らしいです。

僕はツイッターで、「裏ベリンボロ」とも言うべき、内回りから相手の足をめくってスイープするヤツを「キス・オブ・ザ・ドラゴン」と紹介してしまいましたが、正確にはなんと、いわゆる普通のスパイラル・ガード&リバース・デラヒーバを「キス・オブ・ザ・ドラゴン」と呼ぶそうです・・・。

もはや技名はかっこいい名前付けたモン勝ちですね。

もう股割りパスとかも「ドラゴンマグナム・インサート・パス」とか付けちゃえばいいんじゃないですかね。

http://www.youtube.com/watch?v=zfmmzQnmbT8

しかし、もっと凄いのが「キス・オブ・ザ・タイガー」!!!!!

http://www.youtube.com/watch?v=uZWvj9AI5ls&feature=player_embedded

うおおおこれは裏50/50!!!

ここからヒザ十字に行くと、Giで猛威を奮った佐々選手のムーブっぽくなりますよね。

しかしATOSはやはり、バック狙いが基本のようです。

そしてディープハーフからこの形に持って行ったのがライアン・ホールですね。

http://www.youtube.com/watch?v=5mJT_PgVgPY


なんか内回りスイープで脱線してしまいましたが、ミヤオはこの「龍のKISS」風に潜っていって、途中で止まるとあら不思議ベリンボロ・セットアップ完了、そこから反転してベリンボロ・アタック開始というとんでもない連携を、この完成度で繰り出して来ている訳です。


もうなんだか訳分かんないですよね。


しかし僕は、このレベルの高さに正面から挑んで行っている選手が好きです。

ホジャー風に言うと「遠くに行こうとしている」選手ですね。

僕が実際見た&気付いた範囲内で恐縮ですが、そういう選手をこれまで紹介させて頂きました。


そんな選手であるブルテリア・ボンサイの関根選手は入院しながらもADCC本戦でホベルト・サイボーグとタイマンをはり、同じくボンサイの鈴木恒太選手は今年のヒクソン・カップ紫帯プルーマ級で優勝、X-TREME柔術の平尾悠人選手はドゥマウ東京を制し、全日本も準優勝。

みなさん大活躍されています。


ホジャーが言うように、人それぞれやり方は違いますけれども、日本の柔術界全体が、いつか遠くへ行けるように、みなさん頑張って欲しいと思います。

加古選手には長々とインタビュー等付き合って頂いて本当にどうもありがとうございました。

柔術新聞