新世代未来戦士・・・加古拓渡選手 パート①

「昨日の全日本、どうも物凄い勝ち方をした選手が居るらしい」と人づてに聞いたのが大会の翌日でした。


今年の全日本といえばGRABAKAの中村大輔選手が、黒帯の部で階級&アブソを完全制覇したのは記憶に新しい所。


しかし良く聞いてみると、その知人の知人がアゴを外しそうになる程ビビった選手は、どうやら茶帯の部ペナ級の加古拓渡選手との事です。

柔術新聞

茶ペナといえば、今大会もチーム成績トップで制した、日本最強チームの1つであるGRABAKAの名選手で、日本最激戦区ともいえるADCC-66キロ級四天王の西林浩平選手、同じくGRABAKAの強豪大塚博明選手、あのグレイシー・バッハの茶帯で、強力な極めで知られる中塚靖人選手ら、大会の中でも特に精鋭揃いの恐ろしい階級です。


加古選手も非常に多数の大会を制し、優勝候補でしたが、そこまで凄いメンツの中でそんな抜きん出た活躍を果たして出来るものなのでしょうか。


しかし動画が出たので見てみると、なるほどアゴが外れました!!


後ほど紹介しますが、技の組み立て方が従来の選手と全く違います。

ベリンボロを強力無比に使いこなし、内回りムーブも物凄い切れ味です。だから引き込みからの展開が、ただなんとなくシッティングで攻防しているのではなく、凄く強固な方向性を持っていて、しかも技を最後まで通す貫通力が、PRIDEのアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのような強靭さなのです。


最新の技は全部使います。

だから従来のディフェンス法が有効に機能しないのです!


これはついに日本にも来たな、と思いました。


現在海の向こうでは、新世代が世界を制し始めています。

世界最強のハファエル・メンデスはもとより、あのホジャー・グレイシーの時代を本当に終わらせそうなホドウフォ・ヴィエイラ、ランギやセルシーニョをいきなり倒したレアンドロ・ロ・ペレイラ、JTやATOS軍団、最強紫帯ミヤオ兄弟等、一部を除いて、みんなちょっと前までは名前も知られていない若手でした。


しかし今や彼らのムーブが新しい柔術として、多くの人にこぞって取り入れられています。


シャンジやホジャー、ジャカレイの時代からは世代交代が始まっているのです。


そのビッグウェーブが日本にも来たんだと思います!

もうどうにも止まらなくなり、加古選手に取材を申し込みました

柔術新聞

一体加古選手は、どうやってあのスタイルを築いたのでしょうか・・・。

あんな人見た事ありません。あそこまで完成度の高い最新技術をどうやって日本で・・・。

「小中学校まで剛柔流空手をやっていたんですが、中3の時、PRIDEでノゲイラがコールマンを極めたのをTVで見て、これは凄いと。腕ひしぎ三角固めとかいって、凄えカッコいい、これはやるしかない!と思って、高1の春に総合格闘技中心の道場に入りました。柔術ではなくてMMAの道場に入ったのは、単純に家から自転車で通えて三角絞め習えそうな道場がそこだったからです。
最初は打撃も練習してましたが、次第に寝技オンリーの練習になっていきました。柔術っぽい技も研究して試したりしてました。」


おお、格闘技への馴れ初めは普通とあまり変わり無さそう。

しかし三角絞めへの執着が凄いですね。

僕は同じ年代のときK-1が流行っても、ジムなんて怖くて行けませんでした。


となると普段はどのような練習をしているのでしょうか。

何せ最近はATOSやその他メガジム等、物量投入の大規模トレーニングの威力が凄いですからね。

きっとそういう感じか、もしくはボンサイ道場みたいに、凄い強い人が大勢居るような環境なのではないですかね?


「練習は基本的に週6日、月~土の夜で時間は曜日によって若干異なりますが、だいたい1日2時間前後です。

所属するGSB(http://www.gsb-nagoya.com/ )は代表がシュートボクシング出身のMMA選手ということで、完全に打撃色が濃い道場です。総合の試合に出てる人も居ますが、柔術の練習はあまりしない人が多いです。
柔術の練習をしてるのは、なんと驚きの僅か約20人といったとこです。30人は絶対にいません。1日の参加者は10人前後といったとこです。たまに3人とかの時もあります。
柔術やってる人は、ほとんど柔術オンリーの人で、大半はマスター~シニアの方々で、若いのは数人です。
代表選手は、黒帯でGSB柔術部門の代表加藤哲人選手、私、全日本紫ペナ優勝の高橋選手といったとこでしょうか。
GSBの柔術クラスは週4日+フリースパー1日あって、週2日ずつ加藤さんと私で教えています。私は月木の担当ですが、参加人数はいつも少なめです。
練習環境としては、こんなとこでしょうか。
祝日は近隣の道場の方もお呼びして、合同練習会を行ったりしてますが、週1のNEX大須での練習を除いて、出稽古は極稀にしかしません。」

ななな、なんか凄くないですか?

打撃系のジムだったとは!!!

しかも柔術人数がしっかり少ない・・・・。


それで一体どうやってあの華麗な世界最先端スタイルを身に付けられるんですか??


その秘密を次回探ってみます!!

新世代未来戦士・・・加古拓渡選手 パート①” への9件のコメント

  1. SECRET: 0
    PASS:
    すごい上から目線のブログですね。
    打撃系のジムだったり、柔術人口が少ないと、最先端の技術が身につけられないっていう風に読めますね、普通の人の感覚だと。
    都会(というより東京)の人からしたら、柔術オンリーでやっていないとかって聞くと驚きなんでしょうね?
    地方では柔術専門のジムなんて少ないし、まして柔術をしたくても近くにジムやサークルが無いこととか普通ですよ。
    東京の人には自分たちは恵まれてるということを本当に認識してもらいたいですけどね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >多輝音さん
    これはどうも失礼しました!
    しかしその辺の書き方はパート3の前振りなので、良かったらパート3を読んでみて下さい。
    現在、世界的に見て、先端技術をあのレベルまで自在に使いこなしているのは、やはり大道場の選手が多いと思います。
    MMA等でも特に、いわゆるメガジムの利点が多く叫ばれており、UFCのトップクラスで活躍するにはもはや不可欠な要素であると言えるのではないでしょうか。
    けどそういう「やっぱ海外は違う」的な見方に対して、「ちょっとこの加古選手見てよ、ヤバくない?」という感じで紹介したかったんです。ATOSやアリアンシ、バッハ等海外トップ道場の利点は十分承知しながら、です。
    僕は地方で柔術している人に知り合いたくさん居るので、小道場を軽く見ているとか、そんなの無いです。むしろ大道場崇拝に対する、加古選手という小気味良いカウンターが痛快だったので、紹介させて頂きました。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    >多輝音さん
    そしてGSBは加古選手だけが強いのかと言えば、そうではありません。
    パート3を楽しみにしてて下さい。
    インターネットやDVDが大充実している現在、都会に近いという事は確実に便利な事ではあるけれども、決定的な差にはならない、それよりも海外トップの動向を理解し、正しい方向を志向する事が重要なのでは、という事が言いたいですね。
    もちろんそれよりもなによりも、特に現在の日本では、個人の能力に依拠する部分がほとんどだと思いますけどね。
    僕なんて海外トップ事情知ってても強くないですからね・・・・。
    単純に加古選手が凄いんですよ。
    道場事情に関する話は、いつか書こう書こうと思ってますけどなかなか賭けていません。

コメントを残す