2010年ムンジアル 出場者回想 アブソ級3位&ペサード級準優勝シャンジ・ヒベイロ

柔術新聞
久しぶりにギ有りの大会に戻ってきたシャンジ・ヒベイロ、アブソは準決勝3位&階級別で準優勝という結果に終わりました。


ギの練習を再開した当初は、「ボクシングをハードに練習してたから拳は固くなったけど、手のひらがツルツルになっちゃってて参った」みたいな話もしてたシャンジですが、終わってみればアントニオ・ブラガ・ネトを降したり、ナイスな成績でした。


まあ階級別はともかく、アブソは本当トップ3のじゃんけんというか、「シャンジ以外では最強」ホジャーと、「ホジャー以外では最強」ホミーニョ、そして「ホミーニョ以外では最強」のシャンジ間の、組み合わせ次第な部分がありますよね。

本当トップレベルは誰もが紙一重ですね。


しかしそのホミーニョが階級別でターシス・フンフェリーに敗れ、シャンジもベウナウド・ファリアに敗れました。

こういうTOP3構図にも今後変化が起こるかもですね。



そんなシャンジのコメントが自身のHPに掲載されました。

http://www.xande.tv/2010/06/09/worlds-2010-2/


まず応援してくれたファンに謝辞が述べられ、勝敗は兵家の常、残念だが後悔はしていない。

久しぶりに柔術の大会に出場できて幸せだった旨が述べられています。


そして次に、現在の競技柔術の姿について、強烈なメッセージが送られています。

とても興味深いので、訳してみますね。

「そして大会についてだけど、不幸にも俺達は柔術をあまりたくさん見る事ができなかったように思うよ。

“本当の柔術”ってヤツをね。

今のBJJのルールは、柔術の本当の姿を、混乱させているように思う。

みんなアドバンのために、ポイントのために、試合で勝つために試合してる。

けど、腕を取ったり、三角かけたり、絞め技やったり、カラーチョークにチャレンジするのはどこに行っちまったんだ?

今のBJJは全部スイープ、足をホールドする、膠着する事ばっかで、誰もそれ以上攻めようとしない!

みんな、お願いだからファイトしろよ!

ホンモノに目を向けようぜ。

ずっとクローズドガード見せられてた俺の時間を返してくれよ。今の柔術は、ハーフガード&50・50ガード&クォーターガードの競技になっちまった。オーマイゴッドひど過ぎるぜ。彼等は芸術を滅亡させて、競技を退屈なものにしちまった。テイクダウンはどこ行っちまったんだよ?ノーノー、すっ飛んでって引き込んで、尻付いてシッティングさ。

襟掴んでチョーク狙ったり、三角絞めはどこ行っちまったんだよ?ノーノー、ハーフや50・50やギ掴んでホールドばっかさ。

これ読んでるみんなに一応ことわっとくけどさ、俺は別に新しい技術に反対って訳じゃないんだぜ。むしろ好きさ。

けどさ、ホンモノの柔術っていうのは、サブミッションや、テイクダウンして、相手を制圧するものであってポイント勝ちするもんじゃないだろ?みんな5分くらいハーフや50・50やギ掴んで膠着しやがって・・・。ひどくねーか?

もうこなったら解決方法は2つだよな。ルールを変えるか、俺等が変わるか・・・・。

俺等から始めようぜ!相手をテイクダウンしようぜ!1本狙おうぜ!これも新しい技術進化だぜ。

柔術は本来の姿で残っていなきゃならない。そのルーツを忘れてはならない。柔術ってのは人生なんだ。

激戦を経て、ホジャーがこれを本当に良く証明してくれた。柔術とは何であるかを、シンプルで、効果的で、美しい・・・・。ホジャーと戦いたかったんだけどな・・・。まあ次さ。彼はやってくれたよ。その手にはホンモノの柔術を持っているんだ。」


非常に個人的な話しで言えば、僕はまるっきり素人の、そういうジャクい競技的な柔術の愛好家なのですが、競技としての面と、武道としての、護身としての面の両立について、グレイシーウマイタというまさにそういう部分では柔術界の保守本流ともいえるべき環境で、ホイラー・グレイシーの黒帯というこれまたど真ん中の道で柔術1本の人生を送ってきたシャンジの言葉には、説得力があると思います。


競技的な柔術技術全盛の現在にあっても、本気で格闘技や柔術に向き合っているような「本気組」の人達は、一度はどうしても考えなきゃいけない事なのかな、とか思います。


僕はド素人ですし、もう体ぶっ壊れてて、これ以上どうこうという気もゼロなので、電気アンマポジションや50・50の真似して喜んでますけどね・・・。


全人生を柔術に賭けてきたシャンジと、全人生で特に何もしなかったパンピーな僕とでは、柔術に対する姿勢が違って当たり前ですけどね。

http://www.tatame.com/2010/06/08/Xande–My-Jiu-Jitsu-didnt-get-stuck-in-time

シャンジの今後についてですが、「7月にノーギの大会(グラクエ・タチパレス大会)に出て、9月にMMAの試合をやる。MMAを続ける事が僕にとって良い事だと判断したら、競技柔術からは退くかもしれない。けどその辺の事はまだ何とも分からないね。俺は戦士だし、こういう事が好きなんだよ。」との事です。


Xande,you show us beautiful jiu-jitsu movements every time.

Next,you will be a UFC champ!

We believe it!!

柔術新聞

2010年ムンジアル 出場者回想 アブソ級3位&ペサード級準優勝シャンジ・ヒベイロ” への2件のコメント

  1. SECRET: 0
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    僕自身も全然「本気組」よりは「ええ加減組」柔術なのですが(笑)
    最近思うのは、自分も40歳が目前に迫ってきていてまして、“本来の柔術”というか、投げて、抑えて、一本取る、下になったら腰に足をあててコントロールして、返していく、といったやり方の方が、これから歳をとっていっても使えて、磨いていけるのかな~と。
    50/50などの複雑なガード技術は、最近自分もやってみて思ったのですが、とにかく強靭でフレキシブルなフィジカルを持っていないと成立しないというか、自分の関節への負担が大きいんですよね。もちろん、掛かるとめちゃくちゃ面白いので、それはそれで練習してますが。
    柔道の柏崎先生も、「技は流行して、廻る」とおっしゃっていますので、やがてまた「抑えて、極める」柔術の時代が来るのかも、ですね~。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >ヒリオン矢野さん
    やっぱベーシックなムーブってあれですよね、「人間の体って上手くできてるな」って思いますよね。
    トップ選手のウルトラテクニックを見ると、「人間の体ってすげーな・・・」って感想になりますけど。
    僕は体凄くないので、人体の妙を味わう方向でチンタラやっていくつもりです。
    もう逆さにもなれませんし、デラヒーバやっても自分のヒザが極まっちゃうってくらいの猛者っぷりですからね。

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