こんちは!
前回まで、「回って潜る」と題して、つまりはハーフガード下からの展開を紹介してきました。
この後にはまだデラヒーバ・ガードからの展開が残っていますが、その前に、こういう仕掛けを潰されちゃった時の返し方を少し紹介しようと思います。
かっこよく狙ったスパイラルや潜りを止められて、気付いてみたらただのパス寸前ハーフ下状態・・・
良くありますよね
相手の割って入ってきたヒザがウザイ事この上ないです・・・・。
そこからなんとか立て直していく訳ですが、相手のヒザがどこまでガードを侵食しているかによって、対処の仕方が変わってきます。
まず①これから割られる、割って入ってきた、という状態です。
この状態はまだ相手のヒザがガードを割って地面に着いておらず、自分の体や股間の上に乗っている状態ですね。
つまり相手の重心がまだ上の方にあって、これから降りてくる訳です。
この場面では、その降りてくる重心を利用して、後転スイープを狙ってみましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=ClGAkC2nISc
こんな感じです。
やり方としてはですね、フックは相手の裏モモ上部に当てる、そしてフックしてない方の自分の足を、相手のパス進入コースとは逆の弧を描くように回して、自分の体をスピンさせるんです。
その際あまり力まないで、相手の体重が前に落ちてきたのを感じ取りながら、ゴロンって感じで回って下さい。
回るときはスパイラルと同じで、腰をしっかり突き上げて回った方が回りやすいです。
前回も紹介した動画ですが、これも同じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=JSL0AJzy1U0
相手のヒザが割って入って降りてきた瞬間、転がしてます。
ただこのムーブを良く見てみると、肩抜き後転というよりかなり首そのもので回っているのがお分かり頂けると思います。こういう人達はスーパーな体力
してるから平気でしょうけど、僕等パンピーはその点気を付けながら、なるべく首に負担を掛けないように回りましょうね。
②同じような状態から、もう一つカウンターのバリエーションです。
http://www.youtube.com/watch?v=QJPWlW-Harw&feature=related
こういう感じで、外回りに体をスピンさせる方法はなかなかメジャーで、こういうパスカウンターの場面だけでなくても応用が効いたりするので、良かったら一回練習してみて下さい。
この動画だと最後にかっこいいアナコンダチョークなんか決めてますけど、その前段階の体の回し方だけでも全然OKです。余裕があったらジェフ・グローバーを目指してみて下さい
次はですね、③どうもパスされかかっていると余裕が無くなって、カウンターのスイープなんかできないよ!という僕の為に誰かが開発してくれた技です!
http://www.youtube.com/watch?v=jaauZf5YbOU
このようにパスしてくる足のかかとを掴んでしまい、襟を掴んで、腰蹴ってクォーターに戻す方法です。シンプルですね
似たコンセプトの返し方は良くありますよね。
パス食らって頭が混乱してしまったら、とりあえずこれで凌いで下さい!!
ちなみにこの技、簡単そうですが、しっかり襟掴んで、相手を前のめりにしたりしてバランスを崩しながらやらないと相手が踏ん張ってきます!
何か仕掛ける時は常に相手のベースを崩しながら、という基本を忘れないようにしてやってみて下さい!
最後に④もうパスしてきたヒザが地面に着いちゃったよ!状態です。
絶対絶命ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=jC-gZP141Xc&feature=related
この状態だと、サウロ師もおっしゃっておられますが、もはや押しても戻してもパスされてしまうので、このように相手の襟を掴んで、自分の肩を外側に逃がしながらスピンさせて、相手を投げるようにしてバックを狙います。
これは一気呵成にやらないとダメです。ガっとやっちゃって下さい。
この時相手を外側に押し出す感じでやろうとすると、スペースを与えてしまい、パスされやすくなってしまいますので、あくまで相手のバランスを崩しながら自分がバックに回り込む、という軸感覚を大事にしながらやってみて下さい。相手のバランスを上手く崩せると、バックを取れないまでも、ガードに戻せます。
あといわゆる「潜りスイープ」を狙ってそのままぶっ潰された状態からのリカバリーも紹介しますね。
http://www.youtube.com/watch?v=FyupgcS_79c
これはMMAでも、アンドレ・ガウバオンが似たような事やってますよね。
逃げ方・スイープ方法としては定番です。
フックしている腕を外して、相手のもう一つの足に掛けなおします。
肩を使ってさら深く潜りながら、足を前後にスイングさせて相手を揺さぶりながら、空いたスペース目掛けて強烈にスピン・インする方法です。
この時、この動画では右腕にあたりますが、あまりしっかり相手の足を掴んで抱え込まず、あくまでスピーディに肩をスピンさせる事に集中するのがコツですね。
いかがでしたでしょうか?
こういう技を知っていても、ハーフからの防御って、抜かれた足を戻し戻しの苦行タイムとか、やっぱあると思いますので(笑)、そういう力技・忍耐力養成と並行しながら、こういう技術も試してみて下さいね。
これでスパイラル等潰されても、その先に楽しみができました